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報告 : 5・3憲法集会に4200人集まる
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憲法記念日の5月3日、東京・日比谷公会堂で、「生かそう憲法 輝け9条 2009年5・3憲法集会」が開催され、4200人が集まった(主催・実行委)。

開場前に整理券が配られ、番号順に入場が進められた。入りきれない人は、場外に設置されたオーロラビジョンを見て集会に参加した。

作家の落合恵子さん(写真上)は、「自己責任」という概念から話し始めた。渋川市での老人施設火災事件や、自身の母親の介護時代を振り返り、「誰もが健康で文化的な生活を営む権利を、憲法は保障している。一人ひとり『私』として生きる権利を持っている」と語り、「介護する側が十分な生活ができない状態で、どうしてお年寄りの生活が守れるのか」と問いただした。

SMAPのメンバーが深夜に逮捕された事件と、中川前財務大臣が酩酊状態で会見し、世界中に醜態をさらしたエピソードに触れ、「自己責任を自分のテーマにしなければならないのは、この国の政治家たちだ」と非難した。最後にオーストラリアのシンガーソングライター・ジュディ・スモールの曲「マザース」をバックに詩を朗読。「私はフェミニスト。耐え抜き続けた母のようにはならない。人生をもっともっと怒髪で生きます」と結んだ。

第2部の前に、「レラの会」によるアイヌ民族の音楽と踊りが披露された。

 社民党党首の福島瑞穂さんは、「今日は私の大好きな憲法の誕生日」と切り出し、平和、武器、米軍再編、憲法審査会、生存権について主張した。予想される衆院選挙では「自公政権の延命を絶対許さない」と力を込めた。

また、映画「おくりびと」を観た感想にからめて、「父親を見送った。戦争の終結で生き残った特攻隊員だった。親の生存から、戦争は絶対してはならないと学んだ。政治家は戦争がなくなる社会をつくるべきだ。憲法が大切だという人々にとって、今が重要な局面だ」とアピールした。

日本共産党の志位和夫委員長は、「核兵器廃絶と憲法9条」という演題で発言。オバマ米大統領が核廃絶を国家目標に掲げたことに言及し、「大統領のイニシアチブで国際交渉を始める時だ」と述べた。「広島・長崎の犠牲が、私たちの宝である9条を生み出した。原爆の出現で、文明と戦争が両立しないことが明らかになった」と強調。「アメリカの悪い政策にだけ追随するとは何事か」と麻生政権を批判した。最後に「9条を守る国民の多数派を作るために、ともにがんばりましょう」と呼びかけた。

集会で発言した物理学者の益川敏英さん、福島瑞穂さん、志位和夫さんらが先頭で横断幕を掲げた。参加者は約250人ずつのグループに分かれ、パレードに出発。集会開催中、会場周辺に右翼団体の罵声が響いていたが、パレード中も構成員らが歩道から挑発行為を繰り返した。

「アフガン戦争を終わらせよう」、「ソマリア海賊新法はいらない」――参加者は数寄屋橋を通過し、鍛冶橋まで行進。連休で賑わう銀座を歩く人々に、にぎやかに、力強く訴えた。(文と写真・Y)


Created by staff01. Last modified on 2009-05-05 06:01:21 Copyright: Default

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