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ジェコー労組が期間工切り反対のストライキ
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北です。
 4月17日、JAM神奈川ジェコー労働組合(武田信義委員長)が、3月24日に続く第2派のスト ライキを行いました。 ジェコー労働組合 http://www.geocities.jp/jam_jeco/ 3月24日の第1派ストの報道(東京新聞) http://www.tokyo-np.co.jp/article/saitama/20090325/CK2009032502000123.html  ジェコーはトヨタ系の自動車部品メーカーで、社長はデンソー出身。本社は埼玉県行田市にありま す。  同社は2001年ころから、社員を100人リストラし偽装請負に置き替えることで人件費を圧縮 。2008年12月31日現在で98億円の純資産をもつほど、儲けをあげてきました。 平成21年3月期 第3四半期決算短信 http://www.jeco.co.jp/ir/pdf/7768_3.pdf  労働者の告発を受け埼玉労働局が指導したため、同社は偽装請負していた労働者を直接雇用しまし たが、全員数ヵ月契約の細切れ雇用で、昨秋から雇い止めと称する解雇を開始。今年9月までに92 名の期間従業員全員を切ろうとしています。  それに対し期間従業員らも加入するJAM神奈川ジェコー労働組合(本部・川崎市)は、期間従業員 を交えた団体交渉を、彼らが働いている行田市で行うことを要求していますが、会社は合理的理由を 示さないままこれを拒否してきました。  そこで組合は、すでに切られた組合員、高橋美和さん(29歳)ら3名を原告に地位保全の訴訟を さいたま地裁熊谷支部に提訴、埼玉県労働委員会に団交のあっせんを申し立てるとともに、2度目の ストライキを行いました。  17日午後4時半、ストに立った組合員らは行田工場の通用門から構内に入り、正門前を経て本社 管理棟へ。階段を駆け上がり、2階ロビーに進みました。  あわてて出てきた労務担当のH取締役に対し、期間従業員らが、団交に応じるよう要求。予想しな かった事態に動転したのか、H取締役は「すぐ退去しなさい。警察を呼ぶ」などと口走りますが、組 合員らは「これは事前通告もしている正当なストだ。警察が介入できるわけないだろう」と一蹴。  ロビー内をうろうろ歩きながら、「労働委員会であっせんしているから、それでいいだろう」など と言い逃れを図るH取締役に対し、「私たちには時間がないんです」「かわりの仕事もないのに、ど うやって生きていけるのか」「自殺者を出していいんですか」などと想いをぶつけました。  急遽集められた職制たちも、ほとんどが声もなく、遠巻きに見守るだけ。組合員たちの叫びに理が あることは、彼らにも痛いほどわかっていたのだと思います。  その後、団交要求への回答を求め、組合員らは2階ロビーで待機。午後10時、期間従業員を含む 組合代表6名が会社と折衝し、22日に川崎市で、期間従業員を含めた組合との交渉に会社が応じる ことで合意しました。  組合員らが構内を出たときは深夜0時を回っていました。  会社との意見の隔たりは大きく、事態は予断を許しません。  ただ、長年正社員以上にしんどい仕事を懸命に担ってきた従業員に何の誠意もなく放り出すような 会社に未来があると、私にはどうしても思えません。親会社にあたるデンソーやトヨタはどう考えて いるのでしょうか? ↓職制の壁をかいくぐってロビーに駆け上がる組合員ら
↓職制が遠巻きにするなか、今後の方針を話し合う組合員ら。
↓H取締役(右から3人目)に詰め寄る組合員ら。
北健一(ジャーナリスト) 写真=ジェコー労組提供
*最近書いた本
『高利金融 貸金ビジネスの罠』(旬報社、1785円)
http://www.junposha.com/catalog/product_info.php/products_id/490

*最近書いた記事
ジェコーに関する記事(「いつでも元気」2月号)
http://www.min-iren.gr.jp/syuppan/genki/208/genki208-01.html

みんなの知恵蔵「SFCG」(朝日新聞出版)
http://chiezou.jp/word/SFCG
(ほかに「全国学力調査」「教員免許法」なども執筆)

Created by staff01. Last modified on 2009-04-19 14:06:50 Copyright: Default

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