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ストをやってよかった(郵政ユニオン・坂井貴司)
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坂井貴司です。
 
 今日(3月19日)、
 
 郵政労働者ユニオンhttp://union.ubin-net.jp/index.html
 
の組合員として、私は期間雇用社員(非正規労働者)の賃上げと待遇改善、正社
員との格差解消の要求を掲げ、1時間のストに入りました。

 私が勤務する支店(郵便局)で、郵政ユニオンの組合員は私一人だけ。たった
一人のストライキです。しかし、孤独な戦いではありませんでした。呼びかけに
応じて、遠方から多くの人々が応援に駆けつけてくださいました。この応援がな
ければ、ストはできませんでした。
 
 ストの時間中、緊張のあまり足は震え、のどはカラカラに乾きました。それで
も踏ん張り続けました。
 
 私は、支援の方々と一緒にシュプレヒコールを、支店内で働く全社員に聞こえ
るように叫びました。
 
 「期間雇用社員の時給を1200円にしろ!」
 「期間雇用社員に、計画休暇、冬期・夏期休暇を与えろ!」
 「自爆営業はさせるな!」
 「過密労働はさせるな!」
 
 ことに強調したのが、
 
 「期間雇用社員と正社員の格差を無くせ!待遇を同じにしろ!」
 
でした。

 郵便事業を展開する日本郵便事業会社は、全社員の約60パーセントが非正規
労働者です。日本で最も多くの非正規労働者を抱える企業です。期間雇用社員は、
正社員と同じ内容の仕事をします。営業もやらされます。誤配や交通事故の責任
も、正社員と同様に取らされます。それなのに、給料は正社員の半分以下、計画
休暇や冬期・夏期休暇はありません。年休はほとんど取れません。格差社会その
ものです。私はこれに怒りを抱いています。この怒りから、私はストに参加する
ことにしました。
 
 大きな不安と不思議な高揚感を同時に感じながら、ストを終えた私は、直ちに
仕事に戻りました。
 
 私のスト決行に対しての反応はおおむね好評でした。「坂井さんは俺たち期間
雇用社員の給料を上げろと言ってくれた。すごいと思った」と言う人もいました。
 
 ストをやって良かったと思いました。
 
坂井貴司
福岡県

Created by staff01. Last modified on 2009-03-20 01:30:44 Copyright: Default

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