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「もう一つの世界は可能だ」
――「WSF2009 in TOKYO」開催

新自由主義的グローバリズムに反対する世界会議「世界社会フォーラム」(WSF)が1月末、ブラジル・アマゾン河口の都市ベレンで開催されたが、これに呼応した日本でのイベントが31日、都内であった。東京・中央区の京橋プラザ区民館に、延べ80人が集まった(主催・実行委)。

「WSF」は、政財界エリートのサロン会議「世界経済フォーラム」に対抗して2001年、ブラジルのポルト・アレグレで始まった。世界中の左翼、市民運動やNGO、研究者、ジャーナリストらが、貧困や債務問題をはじめ、広範な課題について議論する。世界同時行動として日本では昨年、都内荒川区で開催され、その後の「反G8」闘争の基盤にもなった。

映画「レインボー Rainbow」が上映された後に開会。小倉利丸さん(PP研)、鈴木ふみさん(すぺーすアライズ)、山浦康明さん(日消連)らパネリストが提起。午後は経済・金融、労働・雇用、環境・エネルギー、平和と戦争など5つのテーマに分かれたワークショップが行なわれ、最後の全体会で集約した。

合言葉は「サヨナラ新自由主義 つくりだそう『もう一つの世界』を」。社会的弱者を切り捨ててきた自公連立政権へNOを突きつけ、世界中のマイノリティと結びつきながら、平和で公正、平等な社会の構築をめざす。意識的な人々の交流と連帯の場として、反グローバリズム運動のひとつの核として、メッセージを発信し続けている。

(写真と文/Y)


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