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写真速報 : イスラエル大使館に沈黙の抗議
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パレスチナ自治区ガザで大虐殺を繰り返すイスラエルに対する抗議行動が、1月17日午後、行なわれた。「ガザ住民の殺戮に抗議するサイレント・ビジル」−「Women in Black 東京」が、緊急にネットで呼びかけた。

東京・麹町のイスラエル大使館周辺には、数台の警察車両と制服、私服警官が待機。午後3時過ぎ、人々が集まり始めると、各々が無言で持参したプラカードやメッセージを、大使館に向け掲げた。

「Women in Black」は1988年、イスラエルの女性たちによって始まった運動。占領下パレスチナの死者を悼み、戦争と女性への暴力に反対する行動として、ヨーロッパから世界へ、緩やかなネットワークとして広がった。黒衣と沈黙によって、暴力への怒りと犠牲者への追悼を示す。

■沈黙のつらさ

抗議行動というと、果敢なシュプレヒコールや、参加者のアピールがつきものだが、この日の集まりでは、いっさいの発言、コールはない。掛け声で元気を出し、他者の報告を聞いて、地域や仲間に持ち帰るわけでもない。ただ黙って、旗やプラカードを手に、スタンディングで意思を示すのだ。

「こういう抗議行動もまた、いいねぇ」。日雇い労働者運動を担っているらしい男性の参加者は、満足げに明るく話していたが、沈黙を続けることが、私には予想外につらかった。

それでも、ガレキに押しつぶされ、残虐兵器に倒れたパレスチナの人々の悲しさや悔しさに思いを寄せるとき、大量殺人を一刻も早くやめさせるために、自分にできることなら、何でもいい。メッセージを発すること、行動を起こすべきだと、再認識した、大使館前だった。(Y)


Created by staff01. Last modified on 2009-01-19 23:29:12 Copyright: Default

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