JR「券売機削減」の大きな問題 | |||||||
Menu
おしらせ
・レイバーフェスタ2024(12/25) ・レイバーネットTV(11/13) ・あるくラジオ(10/10) ・川柳班(11/22) ・ブッククラブ(10/12) ・シネクラブ(9/1) ・ねりまの会(10/12) ・フィールドワーク(足尾報告) ・三多摩レイバー映画祭 ・夏期合宿(8/24) ・レイバーネット動画 ●「太田昌国のコラム」第96回(2024/11/15) ●〔週刊 本の発見〕第367回(2024/11/7) ●「根津公子の都教委傍聴記」(2024/11/14) ●川柳「笑い茸」NO.157(2024/9/26) ●フランス発・グローバルニュース第14回(2024/10/20) ●「飛幡祐規 パリの窓から」第95回(2024/9/10) ●「美術館めぐり」第4回(2024/10/28) ★カンパのお願い ■メディア系サイト 原子力資料情報室・たんぽぽ舎・岩上チャンネル(IWJ)・福島事故緊急会議・OurPlanet-TV・経産省前テントひろば・フクロウFoEチャンネル・田中龍作ジャーナル・UPLAN動画・NO HATE TV・なにぬねノンちゃんねる・市民メディア放送局・ニュース打破配信プロジェクト・デモクラシータイムス・The Interschool Journal・湯本雅典HP・アリの一言・デモリサTV・ボトムアップCH・共同テーブル・反貧困ネットワーク・JAL青空チャンネル・川島進ch・独立言論フォーラム・ポリタスTV・choose life project・一月万冊・ArcTimes・ちきゅう座・総がかり行動・市民連合・NPA-TV・こばと通信
|
黒鉄好@安全問題研究会です。 ニュースをご紹介します。 --------------------------------------------------------------- http://www.asahi.com/national/update/1011/TKY200810110115.html より引用 スイカ普及、消える都心の券売機 跡地活用にJR意欲 都心のJRの駅から近距離切符用の券売機が姿を消している。切符を買わずに改札 を通れるIC乗車券Suica(スイカ)が普及し、切符を買う人が急速に減ってい るためだ。JRは新たな商機ととらえ、跡地利用に頭をひねっている。 1日に80万近い人が乗車するJR新宿駅。スイカが登場した01年度末には11 4台の券売機があったが、94台(07年度末)に減った。新たな改札口ができて一 部で券売機が増えたにもかかわらず、全体で2割近く減っている。 地下東口では券売機12台が撤去され、幅10メートルのスペースがポカッと空い た。今はキャッシングが出来る現金自動出入機(ATM)を設置したり、周辺の地図 などを掲示したりしている。埼玉県川口市に住む男性(75)は「ほとんど、券売機 を使わなくなった。遠くに行く際に切符を買う時だけ」と話す。 同社が首都圏を中心とした424駅にスイカ改札機を導入したのは01年11月。 今は647駅にある。事前に入金しておけば、切符を買わなくても、スイカを読み取 り機にかざすだけで改札を通ることが出来る。04年10月に発行1千万枚を突破、 今年8月末までに2591万枚に達した。 スイカの普及につれ、券売機の利用は減った。JR東日本の近距離収入のうち、券 売機を使って買った切符が占める割合は01年度は62%だったが、07年度は29 %に半減。逆にIC乗車券を使ったのは12%から59%に増えた。 JR東日本によると、一般的な券売機の大きさは、高さ1.6メートル、幅0.5 メートル、奥行き約1メートル。山手線が走る全29駅では01年度末から今年3月 までに、全体の3割に当たる272台が撤去された。単純計算すると、都心の駅構内 の一等地に幅136メートルの新たな空間が生まれたことになる。 JR東日本幹部は跡地利用について「(コンビニなど)単なる商業施設ではなく、 地方の物産を置くなど情報発信の場としても使いたい」と話す。 関東の私鉄などは共同で07年3月、IC乗車券PASMO(パスモ)を導入した 。しかし、券売機の撤去の動きはまだ目立っていない。 九つの地下鉄路線を持つ東京メトロ。パスモ導入前は全168駅に1154台の券 売機があったが、9月時点で1149台(6月開業の副都心線分は除く)。同社は「 券売機の利用状況の様子を見たい」と説明する。 東急電鉄では490台(98駅)のまま変わらず、撤去は「長期的には検討してい く」(同社広報)という。小田急電鉄も318台(70駅)のままで、「券売機でチ ャージも出来るので、減らしていない」(同社広報)という。 鉄道評論家の川島令三さんは「キャッシュレスという時代の流れの中、券売機があ まり使われなくなったのは事実。鉄道以外の分野でもうけてもらって、運賃の値上げ をしないならいい。ただ、あまりにも減らすと、IC乗車券を持っていない人が困る 」と話す。(峯俊一平) --------------------------------------------------------------- 「鉄道以外の分野でもうけてもらって、運賃の値上げをしないならいい」などと無責 任なことをいう「自称鉄道評論家」にも困ったものですが、かつて駅の人減らしの大 きな要因となった券売機すら減らされているという事実には驚きを禁じ得ません。 JR東日本は、券売機廃止で捻出したスペースを「地方の物産を置くなど情報発信の 場としても使いたい」とのことですが、地方振興のためなどと言いつつ、地方の物産 を東京に集めるのは「ありがた迷惑」だし、東京の「驕り」以外の何ものでもありま せん。地方は、そうして人も資源も特産品もすべて東京に吸い上げられることで衰退 の一途を辿ってきたのです。 この「券売機削減」の大きな問題点は、これにより「スイカ」へのチャージ(入金) が券売機から商店にシフトせざるを得なくなっていくことです。今、JR東日本管内 では、さして重要とは思えない駅にもかなりの割合で"NEWDAYS"という名のコンビニ 化した商店があり、スイカのチャージもそこでできるようになっていますが、券売機 がなくなれば、こうした商店でしかスイカにチャージできる道がなくなってしまいま す。 つまり、端的に言えばこの券売機削減は「エキナカビジネスに協力しない奴は電車に 乗るな」という政策にほかなりません。 さすがにここまで来ると「いい加減にしろ」と言いたくなるし、「鉄道以外の分野で もうけてもらって、運賃の値上げをしないならいい」などという問題ではないことが わかります。 切符が買えない、電車は遅れっぱなしで走らない、その上事故・トラブルは日常茶飯 事。こんなJR東日本を「鉄道会社」に分類するのは止めたほうがいいのではないか 。私は今、そんなことを考え始めています。 最後に余談。川島令三氏はマスコミ受けがいいので最近よくお呼びがかかっており、 したり顔でコメントしているのを時折目にしますが、現場を無視した寒いコメントば かりするので鉄道ファンからは川島「冷蔵庫」氏と呼ばれています。彼の言説は、話 半分程度に聴いておくのがちょうどよいと思いますし、このような人物が鉄道評論家 として通用している現状にも強い危機感を覚えます。 ----------------------------------------------------- 黒鉄 好(旧・特急たから)aichi200410@yahoo.co.jp 国労闘争団支援私設サイト「闘争団とともに 人らしく」 http://www.geocities.jp/aichi200410/ 鉄道ファンサイト「罪団法人 汽車旅と温泉を愛する会」 http://members.at.infoseek.co.jp/m_c_hama/ 鉄道ファンのブログ「人生チャレンジ20000km」 http://blog.goo.ne.jp/hitorasiku ----------------------------------------------------- Created by staff01. Last modified on 2008-10-15 11:54:48 Copyright: Default |