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報告 : 河原井・根津裁判の勝利をめざす9・19集会
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の渡部です。

本日(9月19日)、河原井・根津裁判の勝利をめざす9・19集会が開かれ、主催者(河原井さん・根津さんらの『君が代』解雇をさせない会)の予想を上回る80人が参加、熱気ある内容の濃い集会となりました。

集会では、最初に、最近東京の小学校を辞めた湯本雅典さんが制作したDVD≪学校を辞めますー51歳の僕の選択≫(約15分)が上映されましたが、いかに東京の教育現場が病んでいるかが分かるものでした。

次に、都教委が7月15日に出したいわゆる「分限対応指針」について、町田教組のKさんが職場の実態と結びつけて報告してくれました。

この「分限対応指針」は、<公務能率の維持及びその適正な運営をより一層図る目的から定める>とされており、

(1)勤務実績が不良の場合、職への適格性に疑念を抱かせる場合、又は双方に該当する場合
(2)心身の故障のため、職務の遂行に支障があり、若しくはこれに堪えない場合、又は長期の休養を要する場合

は、本人の「意に反して」、降任・免職・休職にすることが
できると言うものです。

具体的な<21例>については、以前にいくつか紹介しましたので省略しますが、<公務能率>とあるように、育児や介護、精神的疲労や病気だけでも対象になります。また、「これらの例によらないものであっても」、(1)や(2)に該当すれば、「分限事由に該当する可能性はある」とも書かれています。

まさに、「首切り自由化ガイドラン」そのものです。
(働くものの権利さえ踏みにじっています)

Kさんはまた、低賃金と教職員の分断が激しく進行する東京の学校現場の実態も話してくれました。

今後、7段階の職階制(賃金もそれぞれ別体系)になります。

(1)非正規職員(低賃金で身分不安定。増加中)
(2)教諭
(3)主任(これまでの手当てではなく新たな賃金体系に)、
(4)主幹(60%くらいしか埋まっていない)
(5)副校長
(6)校長
(7)統括校長(地域ごとに)

しかも、10年ごとに教員免許の更新(研修費、旅費は有料)
が義務付けられる。ただし、管理職は「研修」を免除される。そうなれば、教員の目は、生徒の方ではなく、上の方に向かざるを得なくなる。教員の多くは身分不安定な期限付き低賃金労働者になる。

実際、現在でも東京の教育現場はひどく、多忙化とゆとりのなさが蔓延し、今年も含めこの4年間、毎年新採用者が1人づつ自死している。また、一年の試用期間で100人近い新採者がやめている。などなど。

Kさんの話を聞き、東京では、「教育再生」どころか、とんでもない「教育破壊」が進行していると思いました。

しかも石原と都教委は、オリンピック誘致のために、補助教材として、小学校用 (5・6年生)「みんなをむすぶオリンピック〜夢・感動・未来〜」中学校用 「世界を結ぶオリンピック〜情熱・人・スポーツ〜」高校用 「未来と結ぶオリンピック〜勇気・地球・共生〜」を作ったようです。

これは、石原による教育の政治利用以外の何物でもありません。石原が東京の学校を私物化し、都政の下請け機関化しているのです。(「日・君」強制の「愛国心」教育も政治利用に他なりません)ここには学問も真理もありません。
愚民化教育に他なりません。全く許せません。

集会ではその後、

・4人の弁護士による今後の裁判闘争の説明
・河原井さん、根津さんからの訴え
・来春に向けての闘いの提起と意見交流

などが行われ、みんなの知恵を結集して、
「創造的な運動」を作っていこうということが確認されました。

今後の東京地裁での予定は以下の通りです。

・10月6日(月)13時10分〜、証人尋問(証人:市川須美子・北村小夜さん)
・11月5日(水)13時10分〜、本人尋問(原告:河原井・根津さん)
・12月25日(木)13時10分〜、最終弁論
・来年3月 判決

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  http://kenken.cscblog.jp/

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