新たなヴィジョンを拓く労働問題総合誌
『POSSE』を9月7日に創刊します!
■雑誌創刊について
このたびNPO法人POSSEでは、労働や貧困問題などを専門的に取り扱う雑誌『POSSE』を創刊いたします。
雑誌『POSSE』のコンセプトは「新しいヴィジョンを拓く労働問題総合誌」です。
労働や貧困の問題はもちろん、現代を生きる若者の「生きづらさ」の問題、ライフスタイルやサブカルチャー
などの文化、現代社会の多様な問題を「労働」を切り口にして、理論的に特集していきます。
さらに雑誌『POSSE』では若者の格差や貧困などの悲惨な実態を紹介するだけではなく、
こうした現状を変える具体的な政策議論を行う場をつくりたいと考えています。
また、海外の労働に関する現代思想や社会学など思想の紹介なども行います。
そうした議論を通じて、若者が働きやすく生きやすい社会を実現し、
格差と貧困の社会を変えるヴィジョンを作り上げたいと思います。またそうした活動を通じて、
若者や若手研究者が互いに議論し、つながりあうネットワークの構築を目指していきます。
なお、創刊号のメイン特集は「派遣労働問題の新段階」です。
最近、格差社会化や秋葉原事件、派遣法改正の議論を通して、派遣労働問題が広く問題化されるようになってきました。
しかし、そうした議論は必ずしも派遣労働の根本を捉えていません。そのため、日雇い派遣のみの規制など、
その場しのぎの派遣法改正が行われようとしています。
派遣労働の根本的な問題は何なのか、どのような規制が必要なのか?
今回の特集では、そうした派遣労働問題の理論的、実践的な理解を深め、
実際に派遣労働を規制する労働運動をつくっていくための議論が満載です。
■雑誌の購読について
定価は850円で年4回発行。定期購読は3400円(年4回、送料無料)です。
当面はインターネット販売が中心となります。関連イベントや、一部書店での販売も行う予定です。
NPO法人POSSE会員の皆さまには送付致します。予約好評受付中です!
※9月7日にNPO法人POSSEで開催するシンポジウム
「やめる若者/やめない若者 〜やりがいと違法状態のはざまで〜」(講師:木下武男、城繁幸、本田由紀)にて販売を開始します。
シンポジウムの詳細は以下のアドレスから。
http://blog.goo.ne.jp/posse_blog/e/8f47a66e5684ea22bfc0e008ba088f05
購読のお申し込みは、以下のメールアドレスか、雑誌『POSSE』ホームページから。
・お申し込みメールアドレス
magazine@npoposse.jp
・雑誌『POSSE』特設ページ
http://www.npoposse.jp/magazine/
■雑誌『POSSE』創刊号の内容
創刊号のメイン特集は、派遣労働問題です。以下は、創刊号の目次と解説です。
◇特集1 派遣労働問題の新段階
・座談会「秋葉原事件に見る若者労働とアイデンティティ」
竹信三恵子(朝日新聞)×後藤和智(『「若者論」を疑え!』著者)×池田一慶(ガテン系連帯)
…表面だけの格差論じゃ、社会は変えられない。秋葉原事件を労働問題の観点から徹底議論する!
若者の不安定な労働は、世代問題ではなく日本の雇用システムの構造の問題。(竹信) /「ネット論壇」やアイデンティティの共同体から、いまの若者は排除されてしまう。
「ポストモダン」の時代に、社会運動に頼るのは現実を生き抜けない「ヘタレ」なのか?(後藤)
/ 労働現場はお金をもらうだけのところじゃない。派遣労働者の私たちでも仕事にやりがいを見い出せるような労働運動が必要。(池田)
・「派遣労働の変容と若者の過酷」
木下武男(昭和女子大学教授・ガテン系連帯)
…派遣労働の一部規制では問題は解決しない。戦前の間接雇用から現代に至る派遣労働の構造を抜本的に検証する。
・「派遣の広がり ?3つの業界から」
『POSSE』編集部
…保育士、製造業、公務員様々な職場に拡大する派遣労働。スキル、差別、賃金の競争入札など現場の声を紹介する。
・「派遣会社の内側から見た派遣労働」
田中光輔(元派遣会社業務担当者)
…派遣労働者を管理する元・業務担当者が明かす、製造業者と派遣会社のあまりに横暴な実態。
・「派遣労働運動のこれから」
関根秀一郎(派遣ユニオン)
…派遣労働運動における戦略と課題とは?
・「釜ヶ崎暴動と日雇い労働」
生田武志(野宿者ネットワーク)
…08年6月に起きた大阪・釜ヶ崎の暴動、その背景には派遣労働に先立つ日雇い労働の歴史があった。
・「派遣労働ブックガイド10」
『POSSE』編集部
…これだけは読んでおきたい、編集部推薦の派遣労働ブックガイド10冊。
◇特集2 マンガに見る若者の労働と貧困
・『働きマン』と『闇金ウシジマくん』をつなぐもの
渋谷望(千葉大学准教授)
・消費者金融・闇金マンガの背景
宇都宮健児(弁護士)
・労働と貧困の若者マンガ事情
『POSSE』編集部
・権利主張はいかにして可能か
道幸哲也(北海道大学教授・NPO職場の権利教育ネットワーク)
・労働と思想 1 アントニオ・ネグリ
入江公康(大学非常勤講師)
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Last modified on 2008-09-03 14:55:35
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