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フィリピントヨタの出資会社・三井物産に申し入れ
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≪フィリピントヨタ労組を支援する愛知の会阪野智夫さんの報告です。フィリピントヨタ
社への出資会社の三井物産が担当部署を東京から名古屋駅前のミッドランドスクエア
内に異動させたため、三井物産への申入れを愛知の会で行いました。≫

−−−−−−−−三井物産中部支社への申し入れ行動−−−−−−−−

 今日は朝から、TMPCWAを支援する会も加わっている「6・20東京総行動」が実
施されたが、それに連動して愛知では「三井物産中部支社」への申し入れ行動が取り組ま
れた。

 午後3時30分、名古屋駅南の中部支社へ出向き、笹日労の仲間10人ほどが入り口近
くで待機する中、TMPCWAを支援する愛知の会のメンバー4人が入室、物産側は「中
部自動車部第2室」の室長と担当社員が応じた。

 2月の総行動のときは、三井物産の担当部署が東京であったため、首都圏で取り組まれ
たが、トヨタ自動車の内外営業部門が名駅前のミッドランドスクエアに移転集約されたか
らであろう、三井物産の関係部署も職制変更で名古屋に移ってきたものと思われる。そこ
で、愛知の取り組みとなって初見参となった。

 アロヨ政権の陸軍部隊の分遣隊が、TMPCWAの組合事務所近くまで出張ってくると
いう現地の厳しい状況を伝え、トヨタの、裏で工作していながら「現地に任せている」と
いう対応の不条理、ILOが再三再四勧告を出していること、IMFのTMPCWA支援
世界キャンペーンが実施されたこと、IMFの東アジア会議でもTMPCWA支援が決議
されたこと、アメリカのNGO・NLCのキャンペーンが始まったこと、これらからもト
ヨタは、自動車の生産・販売だけが世界から注目されているのではなく、「多国籍企業ト
ヨタの労使関係」「昨今の企業の社会的責任論・コンプライアンスの高まりの中で、人権
侵害という視点からも注目され始めている」「日本であれ、フィリピンであれ、同じ労働
者として看過できない」などと主張し、TMPC(フィリピントヨタ社)の有力の出資会
社・三井物産が「現地に一任」としていい逃れることはできないとした。

 これに対する三井物産側の対応は、「株主であってもマイノリティーであり、影響力を
持つ立場にない。現地のことは現地に任せている」という対応に終始した。

 こうしたやりとりを30分ほど続け、今日私たちは、TMPCへの出資会社三井物産に
対して、「今、トヨタとアロヨ政権がフィリピンで何をやっているのかを訴えるために来
た。そして、団体交渉開始、233名の原職復帰を要求するフィリピントヨタ労組との交
渉のテーブルに、トヨタ本社が応じるよう、三井物産が積極的に動くよう強く要請するも
のである。三井物産はマイノリティーでもなんでもない、有力な出資会社であり、株主と
してTMPCの経営問題に無関心はあり得ない。しかるべき意見具申と行動をとるべきで
はないか。それを我々はそれを期待している」と締めくくって、申し入れ行動を終えた。
その後支社前で経過報告を行った。(阪野記)


Created by staff01. Last modified on 2008-06-21 17:21:30 Copyright: Default

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