最近の報道から〜JR西日本、やはり安全よりカネなのか | |||||||
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特急たから改め、黒鉄好@安全問題研です。
レイバーコラムの執筆を担当するようになったのを機会に、今後、ネット上でもこの 名前で活動することにします。引き続きよろしくお願いします。 さて、ニュースをご紹介します。 -------------------------------------------------------------------- http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080511-00000056-mai-soci より引用 <福知山線事故>遺族35人「賠償交渉の会」設立(毎日新聞) 106人が犠牲になったJR福知山線脱線事故(05年4月)の遺族35人が11 日、兵庫県伊丹市内で、JR西日本との集団賠償交渉のための組織「JR福知山線事 故賠償交渉の会」の設立総会を開いた。既に犠牲者の3分の1にあたる三十数人の遺 族が参加を表明しているという。同会は「従来の基準を超えた新たな賠償の枠組み作 りを目指す」としており、今月中にJR西に交渉を申し入れる方針。既に賠償交渉が まとまった遺族は約2割とされ、会の発足は今後の賠償交渉に大きな影響を与えそう だ。 同会は、設立目的として▽事故をひき起こした(JR西の)責任の所在を明らかに する▽遺族の気持ちに沿った賠償を実現し、生活再建に必要な条件を補償させる▽事 故を二度と起こさないための社会的責任を果たさせる−−の3項目を挙げている。 具体的な賠償方法に関しては、公共交通機関を信頼して何の落ち度もなく命を失っ た事故の特殊性に配慮する必要があるとしており、交通事故などで用いられる一般的 補償基準でなく、新たな補償基準を作るようJR西側に求めていく。また二度と事故 を起こさせないための基金や制度、拠点の創設などの要求も検討するという。個別交 渉に会は関与しないが、16人の弁護士が遺族の支援に当たる。【脇田顕辞】 -------------------------------------------------------------------- 事故から3年経つのに、示談はまだ2割。 いかに遺族のJR西日本への不信が根強いかわかる数字です。 「事故の社会化」をめざす淺野さんが幹事を務められるとのことです。 加害企業との集団交渉というのは、鉄道事故に関しては極めて珍しいと思います。 JR西日本に責任をとらせるためのモデルケースになるような解決を期待したいと思 いますし、私たちもバックアップしていかなければならないと考えます。 -------------------------------------------------------------------- http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20080514-00000042-kyt-l25 より引用 17年、遺族ら祈り 信楽鉄道事故 展示問題で内容変更を約束 42人が犠牲になった信楽高原鉄道(SKR)とJR西日本の列車衝突事故から17 年を迎えた14日、滋賀県甲賀市信楽町の事故現場でSKR、JR西日本関係者によ る追悼法要が営まれ、遺族も参列して冥福を祈った。JR西の山崎正夫社長は、同社 の社員研修施設に展示している事故責任についての記述を、同社に厳しい内容に改め る考えを示した。 遺族やSKRの今井恵之助社長とともに、慰霊碑に手を合わせた山崎社長は法要後 、「ご遺族のご意向に沿った内容に変えることを約束した」と、記述変更を行うこと を明言した。具体的な内容や時期は未定という。 JR西の研修施設「鉄道安全考動館」(大阪府吹田市)のパネル展示について昨年 、遺族代表らが同社の事故責任についての記述が不十分として、見直しを求める抗議 文を山崎社長に手渡していた。 法要に参列した遺族代表の吉崎俊三さん(74)は「当然のことで安堵(あんど)して いる。JR西は厳粛に受け止め、事故責任の事実を表現してほしい」と話した。 事故については、SKRとJR西間で遺族への賠償金の負担割合が解決しておらず 記述見直しが実現すれば、今後の交渉に影響を与える可能性もある。 -------------------------------------------------------------------- 事故後17年経った今も、JR西日本は過失割合に納得せず、信楽高原鉄道と係争中 です。そのせいもあって、JR西日本ができる限り自社の責任を少なく見せかけるよ うに展示内容の説明を書いていたことが遺族の怒りに触れたようです。 正直、こんな姿勢を見せ付けられると、やはりこの会社の反省、謝罪は嘘なのだと思 ってしまいます。安全よりカネ、命よりカネでしかありません。 たしかに、事故の事実だけを検証すれば、信号の専門家を置かず、信号故障に対処す る体制を整えないまま強引な列車の運行を行ったうえ、信号故障のため指導通信式に 切り替えた後も信号機の使用を中止しなかった信楽高原鉄道の責任は大きいと言えま す。 しかし、それ以前に、1本の列車が行ったり来たりするだけで、運行管理が簡単だっ た信楽高原鉄道に慣れない過密運転を強いたJR西日本の責任はどうなるのかという 根本的な疑問があります。おまけに、赤字線として一度は信楽線を見捨てた国鉄〜J Rが、儲かりそうなときだけ見捨てたはずの第三セクターを徹底的に利用しようとし て起きたのがこの事故です。 そのような背景まで含めて考察すると、信楽高原鉄道はむしろ被害者で、JRこそが 主犯だとさえ言えます。そもそもこの事故のときに利益優先体質を改めていれば、尼 崎事故は起きずに済んだかもしれません。 なお、信楽高原鉄道事故に関する私の考え方は、以下のURLに書いていますので、 興味のある方はご覧ください。 http://www.geocities.jp/aichi200410/2007rj/rj02.html ----------------------------------------------------- 黒鉄 好(旧・特急たから)aichi200410@yahoo.co.jp 国労闘争団支援私設サイト「闘争団とともに 人らしく」 http://www.geocities.jp/aichi200410/ 鉄道ファンサイト「罪団法人 汽車旅と温泉を愛する会」 http://members.at.infoseek.co.jp/m_c_hama/ 鉄道ファンのブログ「人生チャレンジ20000km」 http://blog.goo.ne.jp/hitorasiku ----------------------------------------------------- Created by staff01. Last modified on 2008-05-16 13:07:25 Copyright: Default |