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死ぬな!辞めるな!闘おう!通信〜大阪の郵政ユニオン時限スト
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死ぬな!辞めるな!闘おう!通信
08年04月03日 発行■人事交流=強制配転に反対する近畿郵政労働者の会
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33年ぶりのストライキ 
郵政ユニオンが一時間の時限ストを貫徹

本日4月3日、午前8時から郵政ユニオン(組合員数550名)の全国10支部において、42名の組合員が一時間の時限ストを貫徹した。「人事交流=強制配転に反対する近畿郵政労働者の会」は今次ストライキに当たり、スト拠点である郵便事業会社吹田千里支店において支援行動に立ち、吹田千里支店(兼郵便局)の前に、「死ぬな!辞めるな!闘おう!」の赤旗と関西合同労組関西トランスポート分会の赤旗を掲げた。05年の兵庫・加古川局での小包請負労働者のストライキ決起から実に3年。その闘いの文脈のなかで、改めてストライキ思想を錬磨したい。

スト突入集会は7時50分から開始され、司会は郵政ユニオン近畿地本寺脇執行委員が努めた。主催者挨拶は近畿地本の下村副委員長が行い、郵便事業会社からスト中止の要請があったがその圧力を跳ね返してストに突入する決断をしたことを報告した。会社側の主張はこうだ。「お客さんに迷惑がかかる」。サービス低下を招くリストラを行い、一万人以上の定員不足の状態を放置しているのは会社側であることを批判した。配達途上に「人手が足らんのとちゃうか?!」と訪ねられたときに欠員事情を説明し、地域の繋がりを作っているのは現場の労働者であると堂々と言い切った。続いてユニオン中央本部の松橋執行委員が08春闘の経過を報告した。要求内容は、正社員と月給制契約社員35、000円・短時間職員17、500円の賃上げ・時給制契約社員とパートについては時給200円の引き上げであった。さらに非正規社員を正規社員にすること求めていた。それに対して会社は正社員600円・月給制契約社員400円・時給制社員に対してはゼロ回答であった。非正規社員の処遇改善についてもなんらまともな回答はなかったことを弾劾した。

続いて連帯のあいさつに移り、大阪全労協の石田議長、山下けいき茨木市議、吹田の元市議・大阪経済大学教授から発言があった。山下市議は、郵政ユニオンとは茨木の山間部の集配局が統廃合される際に一緒になって存続を求める運動を行い、市に対して要請行動も行ったことを報告した(「茨木・大岩郵便局を考える会」)。民営化によって山間部及び都市部でのサービスの切り捨てが行われていることを明らかにしたのである。大経大の教授は今ほど労働運動が求められている時代はないことを切々と語った。続いてシュプレヒコールを行い、暫時休憩を取った。

その後は各共闘の連帯のあいさつが続く。全日本建設運輸連帯労組関西生コン支部は本日もストで闘っており大阪中の生コン職場がストップしていることを報告した。教育合同労組の労働者は、橋下府政によって一年間の予算が認められず、本来ならば非常勤講師に対して一年の辞令が交付されるところが四ヶ月の発令であったことを弾劾し、橋下府政打倒に向けて闘う決意を明らかにした。

国労熊本闘争団の蓑田浩二さんは、先日26日から28日の間48時間のハンガーストライキを打ち抜いたことを勝利感を持って報告した(既報)。中央全労協の前田裕吾さんは、国営時代の郵政の労使交渉についての対応の悪さを引き合いに出し、民間企業となった以上労使対等として民間同様に誠意を持って交渉に臨むよう求めた。大阪西運輸労組の労働者は民間中小企業では経営者・管理職が自らの月給を削って現場の労働者に報いていることを明かし、郵政の管理職どもが二十数名も大挙動員されてストライキに対する弾圧体制を取っていることを批判した。

発言は郵政ユニオンの近畿支部に移り、河内長野支部の組合員が大阪の南部でも共に闘っている仲間がいることを報告した。城東支部の組合員は、郵政の時間給について発言した。殆どの非常勤は外務員が900円、内務は760円であり、査定が導入された数年前から殆どの非常勤労働者は上がっていない。その中でわずか約一割だけが1、400円の時給であると差別賃金を弾劾した。郵政ユニオンが掲げる時給1、200円は全く当然のものであると言うことを、説得力を持って述べた。

東播支部の労働者は、病気によって降格処分と退職強要の攻撃を受けている松田さんの公平審闘争への支援を呼びかけ、同時に自分の職場も今度はストに入れる体制を作ると決意を述べた。

最後にストに突入した吹田千里支部の6人の組合員が決意を述べた。近畿支社からも泊まりがけでスト妨害にやってきているが、そんな無駄な金があるのなら非常勤労働者の賃金アップに。昼の休憩時間は12時15分からであるが、とてもその時間に帰局し、就業規則に明示された休憩時間が取得できない。郵便物の量が多すぎるのに比してそれに見合った要員配置が欠如している。機動バイクをはじめとした物品も不足している。人も物も足りない状況を何とかするのが管理職であるはずだ。まともな仕事をしろと怒りをぶつけた。6人全員が郵政に対する怒りを口々に訴え、ストライキで闘ったことの意義を再確認した。決意表明の後6人は支援の拍手に送られて就労した。 

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