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コナカから店長の残業代=「解決金」支払い勝ちとる!
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全国一般東京東部労組の須田です。

コナカによる元店長の組合員に対する「偽装管理職」問題が勝利的解決に至った
ことをお知らせします。

私たち全国一般東京東部労組コナカ支部と株式会社コナカとの第12回団体交渉
が1月22日に東京都内の会議室で開かれ、高橋亮組合員の店長時代の残業代=
「解決金」として600万円を会社側が支払うことで勝利的解決を果たしました。

この日の団交は、高橋組合員の残業代問題に限ったものでした。その場で高橋組
合員に未払いの時間外勤務手当(残業代)に関する解決金として600万円を支
払うことで会社と組合が協定書を結びました。

さらに組合からは、コナカの全店長に過去分の残業代を支払うよう求める要求書
を会社側に手渡しました。

団交後、高橋組合員と東部労組本部役員、弁護団の棗一郎弁護士、小川英郎弁護
士は厚生労働省で記者会見を行いました。その模様は、当日のNHK全国ニュー
スや翌日の新聞各紙で大きく報道されました。

今回の協定によって、ついにコナカの経営陣に店長の残業代支払いを認めさせた
のです。「偽装管理監督者」の不当性と違法性を認めさせたのです。すべての店
長に残業代を支払わせる道筋ができました。

コナカだけではなく「店長」という肩書きがついただけで無制限の長時間労働と
サービス残業を強いられているファーストフード、コンビニ、居酒屋、家電量販
店などの店長にとっても朗報です。「名ばかり管理職」をなくすための大きな一
歩です。

コナカの「偽装管理職」問題をめぐっては、コナカ支部が結成(昨年2月)以来、
店長に残業代を支払うよう求めてきました。しかし、会社側は「店長は管理監督
者なので残業代支払いの対象外である」との主張を続けてきました。

私たちの申告に基づいて、横浜西労基署は昨年6月に「すべての店長を管理監督
者に扱うことには疑義がある」との是正指導を出しました。また、私たちは「偽
装管理職を許すな」という全国署名運動を呼びかけ、ナショナルセンターの枠を
超えて500団体、6000筆の署名を厚生労働省に提出し、是正を求めました。

これを受けて、コナカは昨年10月から全国に300人以上いる全店長を管理監
督者から外し、残業代支給の対象にしました。ところが、過去の残業代について
は「店長は管理監督者だった」と言い張り、支払いを拒否していました。

その一方で、高橋組合員の残業代については相応額を支払う姿勢はいったん見せ
たものの、金額や解決したか否かも含めて「いっさい口外するな」とする守秘義
務の条件を課してきました。私たちは「裏取引」「密約」に受け取られかねない
として、条件を外すよう何度も求めましたが、会社側は譲らなかったため交渉は
決裂しました。

このため高橋組合員は昨年10月、コナカを相手取って店長時代の残業代692
万円を求める労働審判を横浜地裁に申し立てました。高橋さん側はさまざまな証
拠や現役店長の陳述書などで、過酷な長時間労働(恒常的に月の残業時間は過労
死ラインの90時間、100時間を超える)と会社側の違法な「偽装管理職」を
立証しました。これに対して会社側は1月11日の第2回審理で「組合との団交
で解決したい」と提案してきました。

その結果、本日の団交開催となり、勝利的解決につながりました。もちろん守秘
義務の条件はついていません。コナカ経営陣は早急に全店長に残業代を支払うべ
きです。すべての店長はコナカ支部とともに立ち上がりましょう!

Created by staff01. Last modified on 2008-01-24 20:02:39 Copyright: Default

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