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全国一般東部労組の菅野です。
札幌地域労組の鈴木書記長の文章を転送します。

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全国の知人・友人の皆さんへ。札幌地域労組の鈴木です。
北海道でも見かけるファミレスの「バーミヤン」や「ガスト」、「小僧寿し」、厨房委託業務の「ニラックス」は、全国大手の「すかいらーく」の経営です。
すかいらーく過労死事件を巡って、過労死遺族の中島さんと彼女を支援する全国一般東京東部労組が、すかいらーく労組の責任を追求している情報を紹介します。
組合員を過労死させるまで放置しておきながら、「自己責任」とうそぶく労働組合とは、一体、誰のための組合なんでしょう。私は労働組合は「いざという時の保険」的役割を持っていると常々思っています。高い組合費を取り続けながら、いざという時に組合員を守らないなら詐欺だと思います。しかも計画的な。

すかいらーく労働組合は、ゼンセン同盟の副会長を出している「名門組合」です。そのゼンセン同盟は、高木剛連合会長の出身産別です。そして、先般成立した就業規則の不利益変更をやりやすくする法律・労働契約法を成立させようと自ら籏を振ったのは、この高木さんです。

全国で組織ぐるみの不正を繰り返していたコムスンも、平然と違法派遣を行っていたグッドウィルの正社員も、ゼンセン同盟がその大多数を「組織化」していました。私のもとには、ゼンセンが「組織する」量販店の◎×カメラや、イ●ングループからの労働相談が毎年入ります。彼らは、なぜ自分の所属する「労働組合」に相談できないのかお分かりでしょうか。それは「組合」が何もやってくれないどころか、「組合」に相談することは“会社に筒抜”けを意味し、もっと事態が悪化するからです。私が一応、「職場の組合に相談したのか」問うと「めっそうも無い」と返ってきたことがあります。某流通大手には、イ●ン110番というものがあります。これは従業員の不満を聞く窓口で、ここに苦情を申し立てると直ぐに担当者が事情聴取にやってきますが、それは問題を解決するというよりも、ただ話しを聞くだけでのようです。これは、従業員が外のユニオンなどに相談するのを防ぐためにやっているのではないか、という気がします。某基地における警務隊のようなもんですな。

私は、これまで寸暇を惜しんで地域で未組織職場の組織化に取組んできましたが、過去に二度、ゼンセン同盟に第2組合を結成された経験があります。第2組合の結成大会で社長に委員長を指名させる、パート労働者の契約更新の面接時に施設長が第2組合加入を求めるなど、彼らが堂々と不当労働行為を請け負う様を目の当たりにしました(ウチの組合はこれでも連合加盟の組合です)。

連合評価委員会(座長・中坊公平)は、連合に対し「労使協調にどっぷりつかるのは良くない」と言っています。そして、そのような評価委員会の報告を「神棚に上げるな」とも言っています。
この問題は、日本の労働運動の再生を考えるうえで、避けて通れない課題です。

「過労死の責任はすかいらーく労組にもある!」
遺族への謝罪を社内労組が拒否し調停決裂 東部労組→
http://blog.goo.ne.jp/19681226_001/e/872407d800214d54ad745596c75e43c5

札幌地域労組HP→
http://www.infosnow.ne.jp/~sgu/

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