レイバー映画祭感想〜人間の尊厳をかけた女工たちの姿 | |
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Nです。昨日(9月20日)のレイバー映画祭の感想。 10時半から20時半まで映画の見つづけでしたがどれも大変面白く最後まで緊張してみていました。「蟹工船」は俳優の演技が素晴らしく白黒ながらとてもよい出来だと思いました。が残念なことにストライキに立ち上がった労働者が軍隊の力で弾圧され(原作では9人の首謀者が連行されるが映画では殺されている)そこで終わってしまう。原作ではもう一度労働者が全員となってストライキをする。原作にある・・・そして「組織」「闘争」−この初めて知った偉大な経験を担って、漁夫、年若い雑夫等が、警察の門からいろいろな労働の層へ、それぞれ入り込んでいったということ、・・・の部分がすっかり抜け落ちているのは残念です。 帰りに電車の中で会場で買った「わたしたちはいかに『蟹工船』を読んだか」(発行 樺文学館多喜二ライブラリー 発売(株)遊行社)を読みながら帰りました。若い人たちが「労働者たちは本当ににかわいそうだと思います」的ではなく自分自身の問題として「蟹工船」を読んでいるのに感激しました。 最後の「私たちは風の中に立つートンイル紡織労組のたたかい」も人間の尊厳をかけて長期にわたって闘い続ける「女工」といわれた女性たちの姿に涙が出る思いでした。そして感じたことはこの女工達に糞尿をかけたりして敵対した御用組合幹部の男たちはどのように考えているのか。私も男として、もしかしたら自分がそのような女性労働者を弾圧する立場に立ってしまうのではないかと考えてしまいます。 時間の都合で交流会に参加できなかったことが心残りです。 Created by staff01. Last modified on 2008-09-21 11:31:55 Copyright: Default |