凸版印刷の中国工場で1000余りの労働者が休日出勤の割増賃金を求める | |
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『南方都市報』2007年9月3日
記者が現場に到着したときには、ほとんどの労働者は工場敷地内に戻っていた。
電力不足による計画停電に伴う休日出勤と代休をめぐって、労働者の不満が爆発した。9月2日午後、日本の凸版印刷子会社・凸版印刷(深セン)公司(以下、凸版印刷:グローバル500企業の一つ)で働く労働者1000人余りが、工場の出入り口をふさぎ、宝安新安三路の交通に影響が出た。宝安区の行政部門と工場側が協力してその場を収め、午後1時には、労働者たちは工場内に帰り、業務は正常に戻った。
昨日の早朝七時ごろ、凸版印刷の労働者が新安三路に集まり始めた。目撃者によると、労働者は1000人に膨れ上がったという。記者が駆けつけたときには、大部分の労働者は工場内の空きスペースに誘導されており、新安三路には7−8台の警察車輌と法務執行車輌が停車しており、多数の警官と宝安区と地域事務所の職員が道端で休憩していた。
工場の労働者、小肖にによると、今年初めごろからよく停電がおこるようになり、出勤すると停電で休みになったことを告げられた。工場はその代わりに週末に出勤することを要求していた。労働者は工場側の休日差し替えに不満を持っていたし、週末の出勤でも休日手当てがつかなかった。
「計画停電で、今年から毎週突然停電するようになった。いま工場では四台の発電機で停電に対応しているが、すべての設備を稼動させるには到底足りない。」凸版印刷人事部の責任者のLさんはそう語る。停電は、月曜日によく発生するので、工場側は、週末に出勤させて、月曜日に代休をとらせる。しかし休日出勤でも、8時間以内であれば基本賃金のみ、8時間を越えると基本賃金の倍の残業手当が支給される。Lさんは、今回の事件について、工場側が労働者にこのことをよく説明していなかったからだと考えている。
凸版印刷のウェブサイトによると、この会社は世界三大印刷グループの一つで、グローバル500企業にもランキングされているという。匿名の労働者によると、ディズニーランドの絵葉書や絵本など、有名企業の仕事を受注しているという。「何ヶ月か前には、ディズニーが工場を視察に来た。労働者の休暇時間が短いといってディズニーの基準をクリアできなかった」。そのことをLさんに聞いたところ、今年五月に確かにディズニーが視察に来たが、「出勤と退社の時だけタイムカードを切るので、昼休みの時間が参入されなかった。だからディズニーの担当者は超過労働をさせているのではないかと勘違いした。六月の末からは昼休みの際にもタイムカードを切るように従業員に通知した」。
翻訳:新田和夫(APWSL日本委員会)
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