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APWSL日韓交流プログラム(7/20〜25) 
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 チョン・デソク訪日団長、イーランド争議支援を訴える

↑ APWSL日韓会議とフォーラム(7/22 大阪PLP会館)

 アジアの労働者の草の根の連帯運動を進めるネットワーク、APWSL(アジア太平洋労働者連帯会議)は、日韓両組織のプログラムとして日韓労働者の交流を7月20日〜25日、韓国の労働運動の第一線で闘うリーダーや活動家を関西に迎えて交流・討論・観光などを行った。訪日メンバーは、オサン移住労働者センター、民主労総京畿支部・現代自動車、ノドンネット=韓国レイバーネット、事務金融労連、サイバーネット労働大学など所属8人。

 22日(日)大阪のPLP会館開かれた、午前の日韓両組織会議と午後の多国籍企業。外国人労働者・非正規労働者に関する討論会で、日韓で共通の課題を確認し、両国の労働者の連帯した闘いの重要性を確認した。

 会議冒頭で韓国代表団長のチョン・デソク氏(事務金融労連副委員長)は、昨年導入された非正規職を拡大する法制改悪に抗議して闘って168名の大量逮捕者を出したイーランド労組の支援を訴える連帯の挨拶を行った。また、夕方大阪全労協の定期大会に参加し、挨拶と交流を行った。

↑ 大阪全労協大会であいさつする韓国代表団(7/22)

 参考:「韓国:イーランド12店舗抗議闘争」レイバーネットに詳報が掲載

http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/strike/2007summer/1185040913200Staff

 「イーランドの非正規職残酷史」レイバーネットに詳報が掲載  民主労総、イーランド使用側が交渉しなければ大規模な不買運動を宣言

http://www.labornetjp.org/worldnews/korea/strike/2007summer/1183889682454Staff

 以下、連帯の挨拶・全文を掲載する

    ************************************

 連帯あいさつ

       APWSL韓日交流訪問団長・田大錫(チョン・デソク)氏

 

↑ 連帯の挨拶をする団長・田大錫(チョン・デソク)氏

                    2007年7月22日  困難な状況の中で労働運動の純粋で高貴な精神を守って労働現場の一線で闘争の先頭に立っている全労協の同志にお会いできて、非常に光栄に思います。今韓国の労働現場で困難な闘争をしているイーランド(E-LAND)同志らと非正規職、零細中小労働者の念願を代表して、連帯のごあいさつをします。

 私たちはアジアの労働者兄弟の草の根連帯を通じて、資本のグローバリズム(世界化)戦略に対抗して真の労働運動を指向しようと結成されたAPWSL(アジア太平洋労働者連帯会議)韓国委員会および参加団体所属会員です。

 韓国の労働現場は非常に困難な状況にあります。全泰壱烈士が自身のからだを燃やし守ろうとした勤労基準法が紙切れとなり、消えました。1996年整理解雇法、派遣法が通過し、2006年(非正規職)期間法制が通過しました。また労働権を弱化させようとする資本の要求を反映した労使関係ロードマップの精神を受けて、スト権を無力化させる労使関係法が改悪されました。これらのすべての労働関係国内法改悪は新自由主義傾向の中で起きました。まさに米国式変化です。それは多国籍資本の要求であり、投資家だけの天国を作るステップです。

 これを土台に盧武鉉政府は1年かけて韓米FTAを締結しました。韓米FTAは全民衆の抵抗を無慈悲な公権力を動員して弾圧、すべての広報活動を禁止する中で一方的に通しました。今韓国は公安政局です。過去には軍部独裁だったが、今は通商(通常)独裁、資本独裁の時代です。一切のFTA反対デモが基本的に封鎖されて数多くの活動家が拘束され、逮捕令状が発令されました。 FTAに反対する汎国民運動本部の共同代表オ・ジョンニョル、チョン・グァンフン議長まで拘束されました。金属労組仲間たちのFTA反対ストライキで30人余りに拘束令状が発令されました。

 また今非正規職法改悪に対して非正規職労働者らの抵抗が力強く起きています。イーランド・グループで強行された集団的契約解約に対抗して非正規職現場労働者らが売り場を占拠しました。盧武鉉政権は警察機動隊まで投じました。168人が連行され、13人の同志らに拘束令状が発令されました。

 同志の皆さん!  しかし、私たちは闘争の手綱を緩めないで頑強に闘いを進めています。金属労組の仲間たちが今月23日全面ストライキに突入して、タワークレーン仲間たちは105ヶ所で高所座り込みに突入してイーランド同志らを援護しています、民主労働党は党の死活をかけて連帯闘争に臨んでおり、民主労総は現在総動員令を下して、イーランド・グループ打撃闘争指針を下達しました。

 このような状況の中で私たちの交流訪問計画も非常に大変でした。この程交流訪問に参加しようとした民主労総京畿本部同志が非正規闘争と関連して拘束されたために来ることができませんでした。その他に多くの同志もこのような厳しい状況の中で私たちと一緒に日本に来ることができませんでした。

 同志の皆さん!  もう私たちは賃金と福祉に限られた闘争を越え、また企業の垣根を崩し、さらに大企業と正規職中心の労組活動から抜け出して、非正規零細企業の労働者を組織して連帯の地平を開きましょう。 そして、一歩進んで韓日の枠を破ってアジア労働者の草の根連帯の道を確実に踏み進んでいきましょう。アジア労働者の草の根連帯は韓国と日本の労働者の強固な連帯から出発すると確信します。

 連帯して闘おう!  ありがとうございます。

  <以上>

↑ APWSL日韓の参加者で記念撮影(7/22)


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