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LNJ Logo 尼崎事故で負傷者男性がJRを提訴
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特急たから@安全問題研究会です。

尼崎事故で、JR西日本から提示された賠償額を不満とした負傷者が、ついに訴訟を起こしました。「4・25ネットワーク」の淺野さんが中心となって、集団交渉のための新団体結成も報道されるなど、ここに来て注目される新たな動きです。

---------------------(以下引用)--------------------

福知山線脱線事故で重傷、自営業男性がJR西日本を提訴

 107人が死亡した2005年4月のJR福知山線脱線事故で重傷を負った兵庫県内の自営業男性(50歳代)が、JR西日本を相手に約4000万円の損害賠償を求める訴訟を起こし、第1回口頭弁論が12日、大阪地裁であった。

 事故の補償を巡る提訴は初めて。

 JR西は、答弁書で賠償責任を認めたが、「請求額に見合う損害が発生したかは慎重な判断が必要」と賠償額を争う構えを示した。

 訴状によると、男性は通勤中、事故車両の2両目で鎖骨を折るなど重傷を負い、計50日間入院し、通院も計約1年間に及んだ。事故の様子が頭から離れず、神経症や不眠症と診断され、肩に痛みなどの後遺症が残ったという。

 男性は、精神的苦痛などの慰謝料計600万円や休業損害約820万円、後遺症がなければ将来得られたはずの利益分約2250万円などの賠償を求めている。

 JR西によると、補償交渉で、治療費などの実費分を支払ったうえ、慰謝料などの補償額を提示したが、合意できていない。

(2007年12月12日19時59分 読売新聞)

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JR西に不信 遺族結集 尼崎脱線事故集団交渉へ
2007年11月26日(月)11:57

 尼崎JR脱線事故の遺族らが二十五日、被害賠償の枠組みをめぐって、JR西日本と集団で交渉する組織結成に向け動き始めた。事故から二年七カ月。いまだに交渉に踏み込めない遺族も多いなか、JR西への不信感から三十を超える遺族が結集しようとしている。

 この日の会合後の会見で、長男を亡くした大前清人さん(66)=伊丹市=は「まだまだ、息子の命をお金に換える気にはなれない」と複雑な思いを明かし、「社会に貢献できるのだから参加する意義がある」と語った。

 会合では、賠償交渉への抵抗感を示した遺族もいた一方で、鉄道の安全のための基金や制度の創設などを想定した「社会的賠償」の要求などに賛同の声が上がった。

 浅野弥三一さん(65)=宝塚市=は「多くの遺族が、個別賠償以上に『事故の社会化』に興味を持っている。交渉を通じて歴史的な教訓として、世の中のしくみに組み込まれるような賠償のあり方を求めたい」と話した。

 JR西日本は、これまでの遺族との賠償交渉の合意件数を明らかにしていないが、合意したのはわずかとみられる。

 大事故の際の賠償をめぐっては、日航ジャンボ機墜落事故(一九八五年)、信楽高原鉄道事故(九一年)、中華航空機墜落事故(九四年)などの遺族の一部が集団訴訟に踏み切った例があるが、今回のケースのように賠償の枠組みをめぐる集団交渉は異例という。

 準備会の弁護士グループの代表、佐藤健宗弁護士は会見で「JR西は責任を百パーセント認めており、争うまでもない。集団交渉では個別の賠償額には踏み込まないため、この組織として訴訟に踏み切ることはない」と話した。

 遺族の集団交渉の動きについて、JR西日本広報部は「補償交渉については、これまでも個別に事情をおうかがいし、一般基準を超える内容でお話しさせていただいてきた。今後も同様に進めたい」とコメントしている。

---------------------(引用終わり)--------------------

淺野さんの「事故の社会化」という主張に大変興味を持ちました。
抽象的な表現ですが、事故を「単なる」事故として終わらせない、と言う被害者の強い決意を示すものだと言えます。
遺族・負傷者のこの決意さえ揺るがなければ、JR体制を根本から揺るがす動きにつながっていくでしょう。JR経営者・支配層が最も恐れるものです。
私は、この動きに心から強く連帯したいと思います。

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特急たから aichi200410@yahoo.co.jp

国労闘争団支援私設サイト「闘争団とともに 人らしく」
http://www.geocities.jp/aichi200410/

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