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大阪フェスタ報告〜感動的だった映画「私たちは風の中に立つ」
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12月9日、エルおおさか南館ホールで開催されたレイバーフェスタ2007OSAKAは、約150人が集まってまずまずの成功だったといえる。

 最初に、長編ドキュメント『私たちは風の中に立つ』を上映。副題に『韓国・東一(トンイル)紡織労組1972〜2006』とあるように、30年前におこった女性労働者たちの闘いで、韓国の民主化や労働運動の興隆の曙ともなった大争議である。しかし、インタビュー中心の構成で当時の映像も少なく地味ではないか、東一紡織争議といっても果たして知名度はどうか、などの心配があった。くわえて、これまでは昼の開催だったのが、昼前の開催ということで、観客の出足も不安であったが、すべては杞憂であった。たんなる過去の記録ではなく、現在にまで直結している闘いの姿は、まさに感動ものであった。観客の入りもこのコーナーがピークであったし、105分という長さにもかかわらず、誰一人として退屈しなかったと思われる。文字通りの本邦初公開作だが、DVD化しているので各地でも上映会をしていただければうれしい。

 3分ビデオの大阪公募は今回は12作品。本数的にはまずまずだし、争議あり、海外事情あり、反戦課題ありと多彩だったが、制作者が限定されてきているので、ここは裾野を広げていきたいところ。3分ビデオとは別に、13分の『クボタで働く外国人労働者の闘い!』は、話題になっている偽装請負との闘いということで特別上映し、当該労組(全港湾大阪支部)からのアピールも受けた。

 海外ドキュメンタリーは、いずれも06年のアメリカ制作。移民労働者の人権とイラク戦争という象徴的なテーマが2つ並んだわけである。そして、変わった試みとして創作落語が続く。じつは実行委員会のなかで冗談のような語られていたのが、本当になってしまったのである。素人芸だが、そのわりには15分とやや大ネタだったが、出来はまずまずで好意的な拍手をもらっていた。

 最後は東京ビデオと銘打って、東京応募の3分ビデオ9作品と、やや長めの映像3作品を上映し、東京から参加された木下昌明さん、松原明さんから、「ユニオンYES!キャンペーン」など東京での取り組みを含めて発言をいただいた。
(大阪・丹羽通晴)

Created by staff01. Last modified on 2007-12-10 16:13:03 Copyright: Default

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