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映画『TOKKO 特攻』〜戦争は絶対に美しくもかっこよくもない
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07・07・26里見羊

今の映画たとえドキュメントにしても画面がきれいでないと
いけないと思いますが、その点「TOKKO」は古い映像と今の画面がとてもきれいに重ねあっていたと思いました。アニメの使いかたも流れに合っていて実写と間違えてしまう位素敵だと思いました。

よく「死者を冒涜するのか」という言葉で戦争を美化し、カミカゼを神聖化する動きがありますが、そのような言葉を確実にそれは間違っているのだということを示した映画だと思いました。ただ生き残った特攻隊員がその後自衛隊で働いていたということには驚きました。学問途中で戦争の訓練だけを受けて育った青年には戦争を二度と起こしてはいけないと思いつつも生活するためには自衛隊に入るしかなかったのでしょうか?

あのカミカゼ攻撃で4000人の若者が死に40隻の軍艦が沈没したと最後に記載されていましたが、石原なら、「4000人しか死な無かったから40隻しか撃沈できなかった。4万人突っ込めば400隻撃沈でき、4000の美談ができたのだ」とでも言うのでしょうか。

上官はほとんど死ぬことは無く若者だけが国全体の感情の流れに洗脳され死んでいったカミカゼ攻撃。今再び戦争を知らない「平和ボケ」した改憲派によって引かれようとしている戦争への道。否絶対に否。戦争は絶対に美しくもかっこよくもないのだと伝えてくれた映画だと思いました。

Created by staff01. Last modified on 2007-07-26 14:12:49 Copyright: Default

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