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もうひとつの世界は可能だ〜ナイロビに5万人
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小山帥人です。

ケニヤのナイロビで開かれた「世界社会フォーラム(1月20〜25日)」から帰ってきたところ です。 簡単に報告します。

このフォーラムは、「もうひとつの世界は可能だ」を合言葉に、人々が集うもので、およそ5万人 が集まりました。 分科会の数も千を越え、広い会場で疲れましたが、グローバリズムの影響を強く受けているアフリ カで、戦争、貧困、水、土地問題、不公正な貿易、差別、エイズなど、さまざまな課題の解決を求め て世界の人々が語り合うことは意義深いことです。

開会式でイタリアのNGO「平和のテーブル」代表のフラビオ・ロッティ氏は、「西側のアフリカ に対する植民地政策の歴史的、不正を許してほしい。われわれがかつてしたこと、今していること、 そしてしなかったことを許してほしい。我々のヨーロッパの政府は、莫大な金で武器を買い、軍事基 地を作り、戦争を進めている。その戦争で何百万人もの人々が餓えているのに」と語りました。

西側諸国はアフリカから農産物や資源を安く買い、あいかわらず武器を売りつけています。ケニヤ では人口の60%が1日1ドル以下の生活で、首都ナイロビの人口300万のうち、半数がスラムに 住んでいます。

メディアの分科会では、アフリカが西側のメディアのフィルターを通して見られていること、アフ リカから発信する内容が欠乏していることが問題になり、外国のメディアに代わるものとして、地元 から発信するメディアを作ろうという声が上がっていました。草の根のメディアは、中南米やアジア も含めて、着実に根を伸ばしているようです。

写真は、「HIV/AIDSとともに前向きに生きる」という幕を掲げたアフリカの女性たちです 。

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http://www.labornetjp.org/news/2007/1169596596234takaheims/


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