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ド迫力の写真も初公開!07年フジテレビ株主総会の驚くべき実態が暴露された。議 長の日枝久会長は、修正動議も黙殺し、自分に向けられた議長不信任案も自分で「否 決!?」。社員株主、OB株主、ガードマンが株主を威圧するなかで、村上光一社長 を「タダの相談役」に退かせ、自身はトップ在任19年の永久独裁体制を確立した。 総会の翌日には「東京国税局に2億円の所得隠しを摘発された。申告漏れ総額は約7 億1000万円、重加算税を含め約2億3000万円が追徴された。税務調査で経費 流用がバレた前報道局長を懲戒解雇」と発表し、総会での虚偽答弁もあきらかになっ た。詳しくは、反リストラ産経労のHP「フジテレビ・産経新聞の真相」で。URL は、
http://www006.upp.so-net.ne.jp/fujisankei/

記事は以下の通り

これが「八百長・やらせ」のフジテレビ07年株主総会の実態だ!

日枝久会長の無法・違法の議事運営を糾弾!

『発掘!あるある大事典?』捏造・ウソ放送、ライブドア株345億円損失問題など の経営責任を追及!

 株主総会集中日の6月28日、台場のホテルでフジテレビの株主総会が開かれた。 当日は、早朝から、反リストラ産経労組合員や、松沢弘・反リストラ産経労委員長の 不当解雇撤回闘争を共に闘う松沢サポーター・クラブのメンバーをはじめ、国労闘争 団・鉄建公団訴訟原告団、全石油昭和シェル労組、本郷文化フォーラムワーカーズス クール、東京都学校ユニオン、東京労組文京七中分会など労働運動・教育運動の仲間 たちや、人権派作家・千代丸健二さん、地方から駆けつけた株主、報道被害者ら約2 0人が宣伝行動に参加、フジテレビ側の監視や妨害をハネのけて、日枝久会長(69 歳)の暴走経営を糾弾する宣伝活動を繰広げた。この場には、新聞・雑誌・テレビ局 記者やカメラマンらのマスメディアも取材にやってきた。

 午前10時から始まった総会では、例年とおり、100名以上の社員株主が、前列 を占拠するとともに、昨年から「活用」が目立ち始めたフジテレビOB株主も数多く 動員され、社員株主と連携して、松沢委員長ら「モノいう」一般株主を恫喝し続け た。会場の両サイドには、100名近くの背広姿に変装したガードマンを配し、一般 株主の行動を力づくで抑え込む体制を強化していた。

『週刊新潮』も事前に報道、株主1011人が参加

 この総会は、『週刊新潮』6月21日号の「ドラマよりも面白い大手各局 株主総 会」と題する記事などでも注目され「フジテレビは今年も反リストラ産経労の松沢弘 氏が乗り込んでくる。『あるある問題でのフジの責任、そして日枝久会長の留任問題 などを糾すつもりです』(松沢氏)」と報じられていた。総会にはライブドア株によ る345億円の損失で注目された昨年をうわまわる1011人の株主がつめかけ、 「発掘!あるある大事典?」の捏造・ウソ放送問題をはじめ、ライブドア株による巨 額損失、減収・減益決算の責任などを追及する構えを見せていた。しかし、経営側で は清原武彦・産経新聞社会長(69歳)、出馬迪男・関西テレビ会長(70歳)ら多 くの社外取締役が欠席し、総会無視、株主軽視の経営姿勢を、改めて印象づけた。議 長を務めた日枝久会長は、社員株主やOB株主の怒声と拍手に守られながら、「一括 審議・一括採決」方式をとるなど、いつもどおりの非民主的、独断的な総会運営に終 始し、「八百長・やらせ」の違法・無効総会を演じた。

答弁は村上社長に丸投げ、後任社長を巡る確執も!

 総会では、日枝会長は、自分に向けられた質問にも答えず、重要課題のほとんど を、この総会で取締役も退任してタダの相談役に退く村上光一社長(67歳)に回答 させていたのが目立った。村上社長は、自身の後任社長の人選を巡って、「人畜無害 としか言いようがない」(フジテレビ関係者)と評される豊田皓常務(61歳)に固 執する日枝会長に対抗して、自他ともに実力があると認められているX氏を推すな ど、最後まで日枝ワンマン体制存続の弊害に懸念を示したと伝えられているが、総会 では、そんな様子はおくびにも出さず、日枝ワンマンの忠実な僕(しもべ)役を務め ていた。

松沢委員長は、山口俊明・反リストラ産経労書記長と連名で事前に質問状を提出、他 の株主も質問状と修正動議を文書で提出していた。しかし、フジテレビ側は、これら の質問状を勝手に自分たちに都合よくまとめてしまい、太田英昭常務(60歳)らに 一括して、おざなりな「回答」をさせただけで、会社法に規定された説明義務に真っ 向から違反する対応ぶりだった。とくに修正動議については、昨年同様、文書での提 出は違法・無効だとして、内容の説明さえ拒んで、無視してしまった。もう一人の回 答者・嘉納修治常務(57歳)は、「脱税、粉飾決算、使途不明金はない」と居直り ましたが、これは、後述のように、総会終了直後の、翌29日にフジテレビが「2億 円の所得隠し、報道局長の交際費の私的流用による懲戒解雇処分」の公表に追い込ま れたことで、会社法違反の虚偽説明であることが暴露された。

「食肉偽造・ミートホープ社とフジは同根」、経営責任問う質問が相次ぐ!

 質疑に入ってからも、社員株主、OB株主、関係会社OB株主らの「八百長・やら せ質問」ばかりが目立った。そうした中でも「株主総会の集中日開催を避けて休日に 開け」、「株価低迷の責任は?」、「『発掘!あるある大事典?』の捏造・ウソ放送 を制作したフジテレビ関連会社・日本テレワークなどに対する管理責任」、「8年前 の都知事選挙に立候補した際、フジテレビの公開討論会に顔を出したらつまみ出され たが、事実関係をはっきりさせるため話合え」、「あるある大事典問題の責任はフジ テレビの日枝久会長にある。責任をとって辞任せよ」、「あるある事件で地に落ちた 信用をどうするのか」、「フジテレビによる報道被害の実態と対処方針を説明せ よ」、「フジサンケイグループの労組の争議を責任をもって解決すべきだ。株主とし てもこうした事件が残っているのは問題だ」、「フジサンケイグループの労働争議で は、会社側代理人の弁護士が日枝会長が陣頭指揮していると明言している。フジテレ ビは道義的立場に立って解決すべきだ。それによって、番組偽造などの不祥事を断ち 切る根幹ともなる。経営をチェックする機能をもつ労組を弾圧しているのでは経営は よくならない。ミートホープ社の食肉偽造と、フジテレビの不祥事の根っこは同じ だ」、「日枝会長が答えるべきことを他の役員に振り当てるな」などの厳しい質問も 出された。

 これに対して、日枝会長は自ら答えず、その多くを村上社長に振り当てたが、村上 社長も「捏造事件で、非常に迷惑、心配をかけたことを心からお詫びする」というば かりで、経営責任の所在を明らかにしようとはしなかった。多くの株主から質問が出 た反リストラ産経労の労働争議については、「フジテレビは産経新聞社の株主だ。争 議は、今、中央労働委員会に行っているが、株主としては慎んでいる」と太田常務が 答弁しただけで、経営側の頑(かたく)なな姿勢を隠蔽する態度をとり続けた。

日枝議長が「議長不信任案」を自分で「否決」!?

 こうした日枝議長の無法な議事運営を批判して、松沢委員長が「議長解任動議」を 提出したが、日枝議長は「議長不信任案が出たが、私はこの動議に反対だ」と叫ん で、社員株主らの拍手と怒声で、動議を自ら「否決」したと称して、議長席に居座り 続けた。議長不信任案が出された場合、その議長はいったん、議長を他の者に譲っ て、議場の審判を待つのが議事運営の常識だ。しかし、1988年に社長のイスに 座って以来、実に19年の長きにわたって最高権力者の座を独占し続けている超ワン マン・日枝議長には、小学生でも分かる民主主義の原則が理解できないのだろう。

日枝議長、自分で質疑を打切り、会場から逃げ出す!

 これまでと最も異なった点は、質疑の一方的な打ち切りの方法だった。05年総会 までは、動員・指名された社員株主が質疑打切り動議を出していたが、講談社発行の 総合雑誌『月刊 現代』06年4月号で、その実態が暴露されてしまった。そこで、 06年総会ではOB株主を使って打切り動議を出させていたが、その事実も露見して しまった。そのため今回は、まだ多くの株主が挙手しているにもかかわらず、日枝議 長が自ら「審議は尽くされた」と勝手に宣言して質疑を打切り、あとは、いつものよ うに一瀉千里の勢いで、採決に移り、わずか数分で「採決された」と自ら叫んで閉会 を宣言。新取締役の紹介もそこそこに、会場から脱兎のごとく逃出してしまった。総 会の所要時間は昨年より30分ほど長いだけの約2時間余だった。松沢委員長は、質 疑の後半から、「修正動議!」と声をだして、議案修正案の提出・説明の機会を与え るよう繰り返し要求していたが、日枝議長は、完全にこれを黙殺してしまった。

『東京新聞』、月刊誌『サイゾー』がフジテレビ総会の内実を報道

『東京新聞』の6月29日朝刊は「不祥事に揺れたTV局総会」との凸版見出しを掲 げた記事で「フジは捏造問題に質問相次ぐ」との見出しで、フジテレビ株主総会の内 実を報じました。月刊誌『サイゾー』8月号は、「減益でも役員賞与は上昇、フジテ レビ株主総会の軽薄度」と題する記事で「フジテレビは暴力総会をやめろ!」のプラ カードを掲げた反リストラ産経労のマスコット・ロボット「オダイバーZ」の勇姿を 大きく掲載。松沢委員長のコメントも紹介して、フジテレビのナンセンス経営を厳し く批判した。

総会翌日に「所得隠し、経費流用」を発表

総会で追及される事態から逃れるためか、フジテレビは総会翌日の29日、「東京国 税局から、06年3月期までの3年間で約2億円の所得隠しを指摘され、税務調査を きっかけに経費の私的流用も発覚した」として、「鈴木哲夫・前報道局長を同日付で 懲戒解雇した」と発表した。それによると、申告漏れ総額は約7億1000万円にの ぼり、重加算税を含め約2億3000万円が追徴された。フジテレビは、05年のラ イブドアとの抗争でニッポン放送株を買い取って完全子会社化した際、株価の算定料 やアドバイザー料などの一部を経費として計上していた。しかし、同国税局はこれら の株購入に付随する費用はすべて資産計上すべきだとして申告漏れを指摘した。今回 の脱税事件は、ライブドア事件の深い闇の一端を覗わせるもので、今後、フジテレビ 経営陣を巡る黒い霧が摘発される可能性もあるのでは、とみられている。

反リストラ産経労は、今後、良心的な株主、報道被害者らとと連携して株主代表訴訟 も含めた対応策を準備してゆく方針だ。

↓原稿棒読みの日枝久議長(フジテレビ会長)。質問には自分で回答せず

↓同じく原稿棒読みを続ける日枝久議長。議長不信任案も自分で「否決」!?

↓後継社長人事で日枝会長との確執が伝えられた村上光一社長。株主の厳しい追及に苦しい表情

↓日枝久議長の指名で何度も回答させられる村上光一社長。会場から「カワイソウじゃないか!」の声も


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