ユニオンYes!キャンペーン・プレ集会の報告 | |
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7月25日、ユニオンYes!キャンペーン・プレ集会が東京・渋谷勤労福祉会館で開かれた 。宣伝不足もあり、主催者側の予測は30〜50人で資料コピーも50しか用意しなかった。 ところが、人の流れが止まらず、結局65名が集まり盛況となった。参加層も幅広く、知 らない人や若い人、女性も多かった。キャンペーンの呼びかけがジワジワ拡がっている ようだ。司会は、佐々木有美さんと尾澤邦子さん。 まず、主催者から伊藤彰信さん、土屋トカチさんが挨拶と経過報告。土屋さんは、みず からの組合体験を披露した。「映像会社にいたときに解雇され、地域ユニオンに相談に 行ったが、敷居が高かった。“恐い人がいる、すぐ加入書を書かされる”というイメージ・ 先入感があったからだ。今度のキャンペーンでは、そうした負のイメージを払拭するイ メージアップ作戦にしたい。若い人に組合が役に立つことを、身近に感じてもらいたい 」と抱負を語った。 プログラムの最初は、YouTubeをモデルにした自前の動画投稿サイト「ユニオンTube」 の試作版公開だった。東京東部労組コナカ支部・郵政ユニオン・首都圏青年ユニオン・ ガテン系連帯の4つからそれぞれ2〜3分の動画が上映された。「組合に入ってよかった 」と率直に語る若者たちのインタビュー、「ユニオンイエス」を連呼する「おもしろ映 像」、テレビニューススタイルのつくり、などそれぞれ味のあるもので、好評だった。 上映後、4つの映像の制作関係者がコメントした。東部労組の菅野書記長「映像の力を 感じた。組合のよさを伝える方法として活用していきたい」。首都圏青年ユニオンの武 田さん「たった1時間でつくった。遊び映像だったが、これなら自分でもつくれる、と 思ってくれればうれしい」。土屋トカチさん「スケッチブックに、あなたにとって労組 とは?という言葉を書いてもらったが、個性のあふれる表現ができた。この方法は使え ると思う」。試作映像をみても、ユニオンTubeの可能性を感じることができた。ただ問 題は、今回のすべての登場人物が男性だったこと。本番では改善したいものだ。 次に9/24に予定している「レイバー映画祭」の作品紹介に移った。予告編の上映のあと 、木下昌明さんの解説があった。「70年前に作られた『怒りの葡萄』を見ても、資本主 義のシステムが変わらないことがわかる。歴史的作品と現在の作品を組み合わせて、 、スケールの大きな映画祭にしたい」。 そしてメインのゲストトーク。司会は河添誠さんで、トークは雨宮処凛さん(写真左)と『労働者 は奴隷か!』の主人公で組合に入ったばかりの皆倉信和さん(写真右)。雨宮さんは労働者の置か れているすさまじい実態を実例をあげて話した。皆倉さんは、組合に入ったらチンピラ に脅かされたが、やはり「組合がなかったら自分はなかった。入ってよかった」と訥訥 と語る。雨宮さん「私が驚いたのは『経営者は組合との話し合いを拒否できない』と法律で決まって いること。そんなことを、私の周りではだれも知らなかった。フリーターは組合に入れ ないと思っている人も多い。そうしたことを一から知らせるべきだ。また、みんなカネ に困っているので、解雇になってもカネがとれることを宣伝するといいのでは」とアド バイスした。 もう一つのプレ集会のメインは、キャンペーンのキャッチコピーを決めることだった。
60の応募作品をめぐって自薦・他薦・意見交換がつづき、結局、以下の6点が選ばれた
。ベストワンは「助けて!誰か。OK ユニオン」。しかし、どれも甲乙つけがたく、こ
の6点をベースにどうキャンペーンに活かしていくか、引き続き練っていくことになっ
た。 最後に、安齋徹雄さんデザインのロゴ案の紹介があった。また今野さんから「フライヤ ーコンテスト」の企画提案もあり、さまざまな表現によるユニオンYesの試みが、確実 に具体化してきた。 閉会の挨拶は、首都圏青年ユニオンの武田さん。「ユニオンYes!キャンペーンはみん なでつくるもの。プロセスを大切にしたいので、ぜひ一人ひとりの知恵を寄せてほしい 」と語った。私も武田さんの話を聞きながら、キャンペーンの醍醐味はじつはこの「プ ロセス」にあるのではないか、つくっていく過程そのものが運動なのだ、と痛感した。 9月18日のキックオフ集会が楽しみだ。(写真と文・松原明) −ココマデ− Created by staff01. Last modified on 2007-07-26 11:37:18 Copyright: Default |