正木(亜北斎)です。
日曜なのに仕事が入ってしまって、駆けつけたのが「全て消えろ」の終わりく
らいでした。
全体を体験できなくて残念でしたが‥‥。
印象に残った点を思いつくままに書きます。
『労働者は奴隷か』
トカチさんのこの作品は、予告編的なものをビデオアクトの上映会で見ていた
ので、結末(的なもの)がどうなるのか、興味深く見せてもらいました(監督は
教えてくれなかったもので)。
身体を張った(木下さん発言)取材の迫力はすごい。考えてみればトカチ監督
は小品でも身体を張った映像ばっかり作っているような気がしますが‥‥(NHKの
集金員との闘いもあったし)。
さらに長編としてまとめるそうなので、期待しています。
Part2の大阪からの作品群に圧倒されました。
『叫び』の迫力はすごかった。会場からも「こんなひどいことが!」との悲鳴
に近い声が上がっていました。
おもしろおかしい『ユニオンがあればこうなる』や、「そうやそうや、それで
行こ♪」の闘争風景のユーモアは、厳しい闘いなのになんでや?と思わせるくら
い力づけられます。
二次会で伊藤さんも言っていたように、「東京は負けている」のかもしれませ
ん。頑張らねば。
『ガテン系連帯登場』の面白さは、出演者自身のキャラに負うところが多いよ
うに思いましたがいかが?
『学校を辞めます』の湯本さん。いつも淡々とした作品を作っておられるけれ
ど、やはり矛盾に引き裂かれた生き方を強いられて来たということだろうと推測
します。作品群をまとめて長編にしてほしいとも思っています。
『教育基本法を変えないで』は老若の主張を対照させながら1本の共通の軸を
浮かび上がらせた手法が見事だと思いました。またキャンドルライトの下での映
像が美しかった。
最後に自作について追加コメントを。
『素晴らしき新世帯』というタイトルは、『素晴らしき新世界』という小説の
もじりです。アンチユートピアの作品として有名ですから読んだ方もおられるで
しょう。
私の作品は、結果的に都会での孤立を描いたものになりましたが、最初からそ
れを狙っていたわけではまったくなく、入居してみて「れれれ?」と思ったこと
を集めてみたらああなった、というのが正直なところです。
社会派の方が見たら、自ら状況を変えようともせずにただ眺めているだけでは
ないかと批判もあると思います。ましかし、今回はそういうスタイルでまとめて
みました。ひそかに内田百間的随筆風ビデオと呼んでおります(^^)ゞ。
もしあのマンションでコミュニティづくりの運動でも始めれば、また新しいビ
デオができるかもしれません。どうなりますか。
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staff01.
Last modified on 2006-12-19 00:00:49
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