マスコミ「たれ流し」の現場〜石原都知事記者会見 | |
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松原@ビデオプレスです。 マスコミ情報は「たれ流し」とよく言われるが、9月22日の石原都知事の記者会見はそんな現場を見た思いだった。この日は、都知事の定例記者会見日。たまたま前日の21日の「君が代」判決で、都の通達が違憲と判断され、石原都知事の発言が注目されていた。私は、記者クラブメンバーではなかったが、ダメもとでお願いしたら「オブザーバー」という資格で参加できた。 午後3時、SPがにらみを効かせる会見場には、マスコミ記者・カメラマンが40人くらい。テレビカメラがずらっと並んでいた。都知事は「きょうは私から言うことは何もありません。地裁のこと聞きたいんでしょ。当然控訴しますよ。では質問のある方はどうぞ」と記者席を見渡す。まずフジテレビから手が上がる。当然、判決のことを聞くかと思ったら、安倍晋三のことだけ。その後、次々に手が上がるのかと思ったら、全然そんな雰囲気はない。へたしたら、終わってしまう。だれも聞かないのなら自分が聞かねば、と一瞬思った(でもオブザーバーだしな・・)。 次に手をあげた朝日新聞の記者がやっと「地裁判決についての知事の考えは?」と質問した。石原知事は、べらべらと約3分間話した。内容はまったくの居直り答弁で、司法の判断を真摯に受けとめる姿勢はない。当然、突っ込みの質問が出ると思ったが、朝日からの追加質問はなかった。他社からも一つも質問が出ない。本当に不思議だった。いくらでも角度を変えて聞くことがあったはずなのに・・。そして会見は終わった。ではメディアはこの問題に関心がなかったのか。そうではない。このあとTV・新聞は、石原発言を大々的に報道していた。権力者の言ったことを、検証することなくそのまま「たれ流す」。これがいまのマスコミの実態だった。 →石原発言はビデオプレスTV(http://vpress.la.coocan.jp/vptv.html)をご覧ください。急な取材で、三脚を持っていなかったため、見にくいです。音もよくない。くやしいけど、きれいな映像・音は、都のホームページで見ることができます。 Created by staff01. Last modified on 2006-09-24 12:31:54 Copyright: Default |