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赤坂署の不当弾圧に対する緊急抗議声明
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山谷労働者福祉会館のなすびです。

 6/15「ブラジルでの強制排除に抗議を!」ブラジル大使館への申し入れ行動で、赤坂署の不当な警備・弾圧により、参加者の1名が逮捕されました。これに対し、「持たざる者」の国際連帯行動実行委員会は緊急抗議声明を出しましたので、下記に転載します。
 赤坂署ならびに警視庁警備課に抗議をお願いします。また改めて声明への賛同要請を行う予定です。

 この弾圧については、フランス、ポルトガル、ブラジルなど、同時行動を行っていた各地に既に伝えられ、パリでは日本大使館に対して不当逮捕への抗議が行われました。
 また、レイバーネット日本が報告を載せてくださっています。
http://www.labornetjp.org/news/2006/0615brasil/

 被弾圧者は現在も赤坂署に勾留されています。頑張れ!

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2006年6月17日

赤坂警察署の不当弾圧に対する緊急抗議声明

 6月15日東京において、「持たざる者」の国際連帯行動実行委員会の呼びかけにより、「ブラジルでの強制排除に抗議を!」ブラジル大使館への抗議・申し入れ行動が、50余名の仲間たちで行われました。その中で、参加者の1名が不当にも逮捕されました。私たちは、赤坂署によるこの不当な警備・弾圧に強く抗議します。

■ 申し入れ行動は手続きを踏んだ正当な行為だ!

 現在ブラジル各地で、貧困により住む場所を奪われた家族が、空き家に住み着きながら、自分たちの生存権と社会保障をブラジル政府に要求する取り組みをしています。今回のブラジル大使館行動は、パラナ州クリチバとサンパウロでこのような1,000家族を強制的に排除する動きが強まったため、排除に反対する世界同時行動の一環として取り組まれたものです。私たちは、この行動にあたり、事前にブラジル大使館(広報・総務)に電話で連絡を取って面会を要請し、申し入れ文書をFAXで通知するなど、正当な手続きを踏んだ上で臨みました。
 それにもかかわらず、赤坂警察署(福島博署長)警備当局は、大使館に通じる路地をわずかに入った地点で阻止線を張り、私たちの通行を妨害しました。私たちは口頭で「正当な手続きを踏んでいる」と説明したにもかかわらず、警察は私たちを通さない具体的な理由を示さず、「大使館から警備を要請されている」などとして行く手を阻み続けました。このことにより、たまたま近所の民家で行われていた葬儀への通行を警察が封鎖することになるとともに、申し入れ団が路地から大通りにはみ出さざるを得ず、その警備のお粗末さは誰の目にも明らかでした。その中でさらに規制をしようとした警官に対して参加者全員が抗議をしていたところ、いきなり警察が「公務執行妨害で検挙!」と襲いかかり、一人の参加者を拘束・逮捕しました。私たちは、このような警察の暴挙を満腔の怒りを持って弾劾します。

■大使館ではなく警察が主導した不当弾圧だ!

 その後、代表1名が大使館に申し入れに入り、大使代理の政治部参事官に面会してこの過剰警備の問題を質したところ、参事官は「大使館からは警備要請はしていない」と明言しました。それどころか、警備当局は私たちが申し入れを打診する数日前に、大使館に対して「示威行動」があると連絡してきたというのです。警察の行動は越権行為であり、「大使館からの要請である」というウソをついてまで私たちの通行を妨害したのです。さらに参事官は、あらかじめ送付しておいた私たちの申し入れ内容について、「家を失った貧困者の問題は認識しており、『持たざる者』の皆さんが訴えていることは理解できるし、(要請行動も)正当なものと認識している。この文章を必ずブラジル本国に伝える」とまで言ったのです。
 強制排除に抗して闘うブラジルの民衆の、そして世界から集中する抗議の声に対し、ブラジル大使館は耳を傾けようとしているにもかかわらず、日本の警察・警備当局は恥知らずにも、強権をもってその声を圧殺せんと介入してきたのです。私たちは、引き続きクリチバ・サンパウロでの排除を止めるべくブラジル政府への要請を続けていくとともに、警察・警備当局の非道と越権行為を広く明らかにし、責任を取らせていく決意です。

■弾圧をはねのけ、「持たざる者」は連帯して闘うぞ!

 また、同日午前中には、世界経済フォーラム東アジア会議が東京プリンスホテル・パークタワーで開催され(経済同友会による共催)、新自由主義グローバリズムを推し進める同フォーラムに対する抗議・申し入れ行動が、「持たざる者」の国際連帯行動の呼びかけで行われました。その際も、参加者を数倍する盾を持った制服警官と私服警官が、理由も告げずに通行を妨害した上で「検挙してやるぞ」などと叫びつつ盾で押すという暴力的な排除を行い、私たちは会場から約400メートル離れた公園に押し込まれました。私たちはその場を抗議集会とし、世界経済フォーラム東アジア会議と不当な警察の警備を糾弾しました。
 このように、警察による、説明もできない不当な民衆抑圧となりふり構わぬ弾圧は近年エスカレートしており、ビラ入れやデモなどのあらゆる表現への弾圧が強まっています。私たち「持たざる者」の国際連帯行動実行委員会は、このような弾圧に屈することなく、世界の「持たざる者」「声を奪われた者」たちとともに社会的排除に抗し、戦争と新自由主義に反対する多くの人々ともに、「もう一つの世界」を求めて闘い続けます。

■赤坂署は不当逮捕した仲間を直ちに釈放しろ!

 今回の在日ブラジル大使館への行動は、ブラジル現地の1000家族を支える運動体MNLMが呼びかけ、フランスやポルトガルなど世界中で取り組まれた同時行動の一つです。日本でのこの弾圧については、すでに各国の取り組み団体に伝えられており、パリでは日本大使館に対する抗議行動が行われています。日本の警備当局の蛮行は、国際的に弾劾されるでしょう。
 赤坂警察署は、不当逮捕した私たちの仲間を直ちに釈放せよ!

「持たざる者」の国際連帯行動実行委員会
 東京都台東区日本堤 1-25-11 山谷労働者福祉会館気付 
 電話・FAX:03-3876-7073 e-mail:havenotsjp@yahoo.co.jp

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◆逮捕された仲間の釈放を求める抗議を以下に送ってください!

 赤坂警察署
 〒107-0052 東京都港区赤坂4-18-19  TEL: 03-3475-0110

 警視庁本庁(警備課)
 〒100-8929 東京都千代田区霞が関2-1-1
 TEL: 03-3581-4321 FAX: 03-3502-1430

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