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改憲阻止、6/15デモ
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 1960年の6月15日、この日日米安保条約の改定に抗議するデモ隊が国会を取り巻いた。その内もっとも戦闘的な部隊であった全学連のデモ隊が警官隊の警備する国会の南通用門を突破して、議事堂に突入した。このデモ隊の中に居た東大生・樺美智子さんが死亡した。


 46年経った今年の6.15にその当時全学連の学生だった参加者たちが、政府の自衛隊のイラク派兵や憲法改悪の動きに危機感を募らせ、「9条改悪阻止の会」を募り国会に向けてデモを行った。雨の中、日比谷公園前の弁護士会館に170名が集まり、憲法改悪阻止の請願署名を行った後、樺さんの遺影を先頭に掲げて国会に向けてデモ行進した。

 集まったのは大方60年安保闘争に参加した60歳前後の熟年層で、その中に先ごろ学内のビラまきで大量逮捕される弾圧を受けた法政大学の数十人学生たちも加わり、警備の警官に激しい怒りをぶつけた。熟年層はかつての戦闘性の影は薄れ、参加者の老若の対照が鮮明であったが、9条改憲阻止の情熱は老若の違いはなかった。
 樺さんが亡くなった国会南通用門で遺影を飾り、生け花を供え、全員が黙祷し、憲法改悪を阻止するシュプレッヒコールを叫んだ。衆参の議員面会所前では社民党の保坂宣人、辻元清美議員、そして福島瑞穂党首(写真)がデモ隊を激励し、改憲阻止の決意を語った。デモ隊は出発時に比べて250人ほどに膨らんでいた。

 議員会館で総括会議が開かれ、保坂議員が共謀罪を阻止した最近の国会情勢を報告した。国広正雄元参議院議員が憲法擁護の意義を語った。最後に呼びかけ人代表の小川登(桃山大学名誉教授)が何故今改憲阻止に立ち上がったのかを語り、皆で改憲阻止の闘いを拡げていきたいと訴えた。この行動は次に「10.21国際反戦デー」に向けて準備する予定。

(報告・高幣真公 2006/6/16)


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