隅田川野宿者の状況 | |||||||
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山谷労働者福祉会館のなすびです。 隅田川野宿者の闘いの状況報告です。 -------------------------------- 1 隅田川から報告します。わたしたちは昨年の8月以降、墨田区の非人道的な
排除の動きに抗し、桜橋デッキを「だれでも野宿できる空間」として勝ち取って
きました。が、この桜橋デッキはさくらまつり、そして早慶レガッタの期間、起
居できなくなるため、仲間の多くは白髭橋上流、銅像堀公園、そして「新規流入
防止」とされている桜橋テラスにテントを建てました。その間、桜橋デッキをと
りもどし、また排除を許さないために、墨田区、そして桜橋テラスを管理する東
京都第五建設事務所への抗議などの動きをつみかさねてきました。とりわけ4月
10日には多くの団体・個人の賛同を得て100名以上の結集で墨田区へ申し入
れ行動をやりぬきました。 2 しかし闘いはこれからです。新たに建てたテントのうち、桜橋テラスに建て た7軒に対し、第五建設事務所は排除の姿勢を弱めるどころか、先にそこにあっ た4軒のテントまでふくめて排除しようという意図をあきらかにしています。3 月16日、新たに建てたテントへ警告書をはろうとしたことに抗議した女性支援 者へ加えた暴力行為にもなんの謝罪もしないまま、それに居直り、さらなる力の 行使をもくろむ第五建設事務所、そして東京都を私たちは許すことはできません。 3 東京都はテントの野宿者への3000円のアパート提供と短期間の就労支援
を柱とする「地域生活移行支援事業」を実施する際、その実施した地域を新たに
テントを建てる、あるいは体を横たえることを許さない(=新規流入防止)地区
として指定しました。当初、その期間は6ヶ月と言明されていました。 4 「地域生活移行支援事業」が実施されたことにより、小屋の追い出しが強ま り、事業の対象外であった野宿者は、新たに小屋を作ることも、公園で野宿する ことも許されず、野垂れ死の淵に追いやられています。ところが不安定労働の拡 大、無権利労働の深刻化により新たに野宿に至る人は増えつづけているのです。 5 本来必要なのは、野宿を生み出す、労働の問題、福祉の不備の解決のはずで
す。この問題から目をそらし、現状では「命のとりで」である小屋をなくそうと
する都の姿勢は間違っています。当面する行動として、テントを守り抜き、「新
規流入防止」を問うために5月8日、東京都庁への抗議・申し入れがよびかれら
れています。一人でも多くの皆さんがともにこれに参加されることをお願いしま
す。また、これらの行動と討議をつうじて、全都・全国の野宿者の運動とむすび
ながら、野宿者運動の飛躍をかちとる準備を開始していきます。 2006年4月29日 「新規流入防止」にNOを! 5.8都庁行動へ! Created by staff01 and Staff. Last modified on 2006-05-03 11:41:10 Copyright: Default |