声明「戒厳令の時代に戻るのはごめんだ」 | |
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2006年3月5日声明
戒厳令の時代に戻るのはごめんだ! フィリピンの政治的抑圧を終わらせよう! 私たちは、世界規模のフィリピン人移民組織の連合体である「ミグランテ・インターナショナル」、そして目本国内に合わせて30以上もの支部を擁する有数のフィリピン人組織3団体「統一フィリピン人連合(KAFIN)」、「前進と進歩のためのフィリピン女性集団(FICAP)」、「フィリピン女性同盟(FWL)」を代表する在日フィリピン人としてここに団結し、グロリア・マカパガル・アロヨ政権によるフィリピン国内での人権侵害および民主的・政治的権利に対する抑圧を弾劾する。 アロヨ大統領が彼女の即時退陣を求める人々の激しい抗議に対して、大統領宣言第1017号を口実にテロリズムをもって攻撃していることに、私たちは激しい怒りを覚える。 平和を愛するフィリピン人として、この状況を見て黙っているわけにはいかない。なぜなら、それはかつてのマルコス独裁政権下での戒厳令の暗い年月を思い起こさせるからだ。 大統領宣言第1017号は、マルコスの出した大統領宣言第1081号(戒厳令布告)に酷似している。双方とも、フィリピン国軍(AFP)とフィリピン国家警察(PNP)を使って政治的な反対意見を力ずくで押さえ込もうとするものだ。 アナクパウィス党の党首クリスピン・ベルトランをはじめバヤン・ムナ党、アナクパウィス党、ガブリエラ女性党の国会議員や、大統領の即時退陣を要求した他政党の党員、市民の逮捕が相次いでいる。また、アロヨ政権に批判的なことで知られるメディア組織に対する嫌がらせや脅迫も起きている。しかし、それは今に始まったことではない。 大統領宣言第1017号が出される前でさえ、アロヨ政権下で起きた殺人、誘拐、不当逮捕・勾留、拷問、政敵に支付る嫌がらせや脅迫、そのほかの人権侵害は仰天するほど多い。 たとえば、2005年1年だけで500人を超える人権活動家が国軍とその暗殺団、準軍事組織などによって殺害・暗殺されている。 その他にも150人以上が誘拐され、行方不明になったまま今日に至っている。 弁護士、教員、教会関係者、学生、ジャーナリスト、そのほかアロヨ政権の罪悪を非難した人びとに対しても、容赦ない弾圧が加えられている。 そしてなお何千人もの市民がフィリピン各地で強制立ち退き、爆撃、不当逮捕・勾留、拷問、嫌がらせに苦しめられている。 これらはすべて大統領宣言第1017号が出される前から起きていたことだ。lO17号を出した今、なおアロヨ大統領は「不穏分子」やクーデタ計画者、あるいは政権批判したり政権転覆を試みる者などに対して引き続き逮捕や懲罰を行うと断言している。 この事態を憂慮する在日フィリピン人として、私たちは、私たちを騙し、横領し、権利を奪ったアロヨ大統領がフィリピンの人びとにこれ以上害をおよぼし続けることを決して許すわけにはいかない。アロヨ大統領がしてきたことは、嘘つき、詐欺、盗み以上の犯罪だ。私たちはアロヨ大統領がこれ以上フィリピン人を殺害し、あらゆる汚い手段を使って正統性のないまま政権に居座ろうとするのを許すことはできない。 アロヨ大統領は退陣すべきだ。それも今すぐに! アロヨはフィリピンの人びとを苦しめる災厄であり、フィリピンが国として成長・発展するのを妨げる最大の邪魔者だ。 アロヨ退陣を求め、現政権の代りに移行議会を設け、フィリピンの新しい指導者を選ぶ清潔で正直な選挙への道をひらくことを求めるフィリピンのすべての人びとに、私たちも加わる。 私たちは、日本政府が、人権を無視し、法を守らないフィリピン現政権に対しての援助を停止するよう求める。また、日本の、そして世界の平和を愛する人びとに対し、真の永続的な平和、自由、民主主義を求めるフィリピン人への支持を求める。 戒厳令の再現はごめんだ! フィリピンの人権と市民の自由を守れ! 今すぐ人権活動家殺害をやめさせよう! クリスピン・ベルトランを釈放せよ! アロヨ大統領の即時退陣を! ミグランテ・ジャパン カリプナン・ナン・マガ・フィリピノン・ナグカカイサ(統一フィリピン人連合/KAFIN) 前進と進歩のためのフィリピン女性集団(FICAP) フィリピン女性同盟(FWL) 2006年3月5日 Created by staff01. Last modified on 2006-03-05 22:54:53 Copyright: Default |