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大阪トヨタ自動車にフィリピントヨタ不当解雇抗議行動
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大阪ユニオンネットワーク111行動報告

大阪トヨタ自動車にフィリピントヨタ不当解雇抗議行動

 111日、大阪ユニオンネットワ−クの労働争議3件の一つとして大阪トヨタ自動車に対する抗議行動が行われた。
 この日の行動は福井県で研修生という名目で、中国人労働者を劣悪な労働条件で酷使している企業の親会社である、SSKへの団体交渉申し入れで始まった。次に移動してこの間、架空販売で新聞紙上を賑わしている大阪トヨタ自動車に、フイリッピントヨタ問題への抗議行動を行った。そして最後に突如企業閉鎖を労働者に通告してきた京ガスの実質上の経営企業であるダイダンへの抗議行動へと引き継がれた。労働組合の団体交渉申し入れすら受け入れようとしないダイダンに参加した労働者の怒りが噴出した。ダンダン本社は入り口での抗議行動の末にやっと申し入れ書を受けと取ったのであった。現在の日本で日本、世界の労働者が置かれている情況が痛感される一日行動であった。

 APWSL関西や、おおさかユニオンネットワークでは、関西でのトヨタ資本に対するフイリッピントヨタ問題での抗議行動について検討してきた。ダイハツ自動車など関連企業はあるものの直接の製造工場はないということで販売会社を抗議先に設定してきた。この日の大阪トヨタ自動車、JR環状線福島駅近くにある立派なビルであった。ときならぬ労働者の社前行動にトヨタ自動車は何事かという対応であった。ユニオンネットワ−クでは事前に用意した以下の内容の文書を手渡す段取りになっていた。
1
、架空販売、粉飾決算の事実と責任を明らかにせよ。
2
、フイリッピントヨタ労組に対する解雇と不当労働行為をやめよ。
3
、企業の社会的責任を自覚し、まっとうされたい。

 抗議行動の中で大阪トヨタ自動車に責任者を出すように申し入れた。そして出てきた所長にトヨタへの抗議行動にきたので話し合いの場を持つようにと要求した。当初、そういうつもりはないと、当惑した顔で抗議団を眺めていた所長は「話し合いますので3名の代表を出してください」と言い出した。こちらが「3名はすくないので5名はどうか」と応じ、しばらく渋い顔で迷った所長は終に折れてこれに応じた。交渉に応じるとのトヨタの対応に抗議団からドッと歓声が上がり5名が選ばれた。そして一階のコ−ナ−にある会議室に通された。


 はじめにネットワ−クの申し入れ書を読むようにと手渡した。その時、レイバーフェスタの「3分ビデオ」撮影中の2名のカメラをかまえたメンバ−が部屋内にいたことに気づいた所長は、「出てください、認めていない」血相をかえた。しかし交渉団の気勢に押されて渋々と同席をみとめることになった。所長は話し合いには応じたが、架空販売については警察が入っており、これに委ねているので皆さんにお話することはない、という対応に終始した。交渉メンバ−、「知らない」という対応であった。トヨタは世界的な企業であり今フイリッピントヨタの解雇と不当労働行為については、ILO勧告もなされIMFも世界的な抗議行動が行われており、知らないでは済まされないと抗議を行った。
 最後に、おおさかユニオンネットワ-クの代表で、全港湾大阪支部の加来代表より「コンプライアンスということについてどう考えているのか」と鋭く問いだされた。これに対しても沈黙する所長に抗議団は、トヨタは世界的な企業であり、国内的にも海外においても法を尊守するということが今問われていることを強調した。

 抗議団は必ず今回の申し入れについて本社に報告するとともに、回答をユニオンネットワ−クに出すとともに今回の抗議行動について必ずトヨタ本社に報告するように申し入れた。こうして交渉団は大阪トヨタ自動車との話し合いを終え、抗議集会に戻り交渉内容について報告を行った。そしてフイリッピン労組へのトヨタの不当労働行為に対する世界的な抗議に連帯し、日本での取り組みを強めようと締めくくった。
【文責=M


フィリピントヨタ労組を支援する会 

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