国際連帯の力で妨害を圧倒〜キャンドル行動3日目の報告 | |
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会員の稲垣です。 「平和の灯を!ヤスクニの闇へ キャンドル行動」三日目の報告です。長くなってすいません。 (画像などは下記サイトをご覧下さい) 韓国から200人、台湾から50人、沖縄、大阪等からの参加もありました。レイバーネットの報道腕章をつけた方がたくさんいました。またさまざまな運動で顔をあわせるみなさんも参加されていました。ご苦労様です、そしてとても心強かったです。 今日は、800人の会場で人があふれるほどの参加。講演、コンサート、デモと長丁場だったので、人の出入りもあり、全体の参加者は1000人は超えていたでしょうか。 さて、簡単に報告を。 15:00から始まった集会は、内田雅敏キャンドル行動事務局長のあいさつから。韓国を訪問した際に韓国の方から問われた「ヨーロッパでは戦争の加害者と被害者の和解がすすんでいるが、アジアはどうしたことか。アジアがヨーロッパから遅れているのか。」というつき付けをされたそうです。本当に「和解」が進んでいるかどうかはともかく、少なくともヨーロッパには「侵略神社」のようなものはありませんよね(たぶん)。 民主社会のための弁護士会元会長のイ・ソテクさんの発言に続き、韓国国会議員団の金希宣さんから参加議員の紹介と発言。前日に靖国神社に申し入れを行った際、数名の右翼から「朝鮮人はかえれ」という差別発言が発せられた。「そもそも靖国神社がわれわれの同胞の魂を拉致していなければ日本には来ていない。いいだろう、われわれは同胞の魂を取り返して日本から帰る」と力強いメッセージがありました。この間の一連の行動に右翼が登場しているが、それは私たちのキャンドル行動が大きな影響力を持っているからだ、とも。 次に高橋哲哉さんの講演。いま自民党やメディアでも取り上げられているA級戦犯分祀や非宗教団体としての国営神社は解決にならないと厳しく批判。天皇が参拝できるような神社にする、というのがその目的であり、天皇は戦争責任を他の戦犯に押し付けて体制を維持してきた。天皇が参拝のできる施設をつくっても解決にはならない。われわれの要求は、まず何よりも小泉首相の参拝反対、韓国・台湾の合祀とりけすこと、そして日本の戦争責任を問い続けることだと述べました。簡明で分かりやすい講演内容でした。 つづいて韓国、沖縄、台湾からの証言。韓国光州遺族会会長のイさんは、夫を日本軍に徴用され、なくされました。子どものころの体験(学校で日本人の教員から、一番野蛮な民族は「シナ人」、その次に野蛮なのが「朝鮮人」、そして日本民族はいちばん優れているのだ、と繰り返し聞かされ、朝鮮語の禁止など)、夫と結婚してからのこと、夫が徴用されたのち夫に会えるのではないかと挺身隊に応募しようとして父親から止められたことなど、3年で戻ってくるといっていたが結局黒い帯の熨斗袋で帰ってきたことなど、が語られました。すべて日本語というところも聞いていて心が苦しかったです。 沖縄からは沖縄靖国意見訴訟原告団長の金城実さん。中曽根元首相の靖国参拝で当時大阪にいたときに裁判を闘った。そして今回、小泉の参拝でたたかっている。子どものころは日本語は使うな、と言われ続けてきた。日本軍に殺されたり、略奪されたりしたにもかかわらず、戦後は日本軍のために働いたということで恩給をもらっているが、年3万円。恩給ももらいながらなぜ裁判などするのか、と批判する人もいるが、日本軍がどれだけ沖縄を苦しめてきたのか、その償いがあるだろう、そして裁判を闘うことはこのような矛盾を根本的に解決することだ、と元気よくアピール。 台湾からは、高金素梅・立法議員(国会議員)。15分ほどのビデオ映像と報告。午前中まで大阪で集会に参加してきた。2002年に小泉首相の参拝中止をもとめる裁判を日本の友人達といっしょに提訴した。首相の参拝は違憲であるという、一部勝訴を勝ち取った。日本にはもう10回もきているが、来るたびに集会の参加者が増えていることに心強く思う。台湾の原住民は、日本の侵略の最初の犠牲となり、植民地統治、「高砂義勇隊」としての徴用と戦死、そして戦後は靖国への合祀というかたちで日本政府から侮辱されてきた。日本はすべてを奪ってきた。靖国神社の神門などは台湾の阿里山の大木から作られたものだ。日本の侵略で原住民の8人に一人が殺された。アジア全土で3000万人、日本人も300万人が亡くなった。多くの日本の友人達が行動に参加してほしい。そうしてはじめて東アジアの平和を作ることができる。 三地域からの証言の後、合祀取消し訴訟韓国人遺族代表の李煕子さんからのアピールとキャンドル行動共同代表の今村嗣夫さんの発言。 第二部のコンサートは、台湾原住民のグループ「飛魚雲豹音楽江団」の民族コーラス。楽器を使わずすべて声だけで表現する。深く心に響く声色が会場いっぱいに広がる。つづいてギターなどの楽器をまぜた民族音楽もよかった。ほとんど使える人がいなくなった管楽器を鼻で吹くという伝統の演奏方法でした。 つづいて韓国のグループ。子どもらを中心に、平和をねがう歌。メーメーと鳴く歌が良かった。大河の流れが海に注ぐように平和に向けて流れたい、という最後の歌も響きました。 そして最後に朴保さんのコンサート。イムジン川や松代大本営など、戦争のひどさと人々の悲しみを歌ったうたは会場全体を一体にしていました。ハルモニも一緒に舞台に上がってみんなで立ち上がって歌いました。 19:30からのデモでは、台湾、韓国からの参加者の元気に右翼を圧倒。靖国の大鳥居を遠く眺めながら、参拝反対、戦争反対、合祀をやめろ、祖霊を返せと元気いっぱいデモをしました。今回もまた警視庁の警備は、右翼の妨害を放置し、デモコースに右翼の街宣車を駐車させ(!)、デモ隊を迂回させました。複数のグループの右翼が、いくつかのポイントでデモ隊に対する罵声や抗議を行っていました。もちろん右翼担当の公安もすぐよこにいましたので、権力の公然たる黙認の上で、右翼はこのような恥ずべき行動にでることができました。参加者と訴えの中身、注目度、そして国際連帯という意味ではデモ隊の圧勝でしたが、このような靖国右翼のやりたい放題が権力の黙認の上で行われているということは、侵略神社としての靖国が国家権力の象徴でもあり続けていることの現れです。韓国、台湾をはじめ世界のマスメディアが、右翼と公安権力が一体となった今回のデモ隊への嫌がらせを報道しています。 14日のコンサート、そして15日の行動にもぜひ引き続きご参加ください。そして東アジアへ、世界へ日本の民衆も小泉首相の靖国参拝と戦争のできる国家化に反対していることを、行動でしめそう。 いながき -------------- 「平和の灯を!ヤスクニの闇へ キャンドル行動」 【終了】8月11日(金) 【終了】8月12日(土) 【終了】8月13日(日) ■8月14日(月) ■8月15日(火) 行動呼びかけ:「平和の灯を!ヤスクニの闇へ キャンドル行動」実行委員会 Created by staff01 and Staff. Last modified on 2006-08-19 09:39:35 Copyright: Default |