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尼崎で国際シンポジウムを開催
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4月22日、JR尼崎事故1年を期して「民営化ノー国際シンポジウム」が尼崎総合文化センターで開催された。会場は200名の参加者であふれた。テレビだけでも5局。合計約10社のマスコミが取材にやってきた。

最初に遺族の藤崎光子さん(写真)が挨拶した。「私たちが求めているのは事故原因を明らかにしてほしいこと。それでなければ亡くなった人は浮かばれない。しかし、JRは何も知らせてくれない」。藤崎さんの訴えに、会場からは怒りの共感が広がった。

海外ゲストは、イギリス鉄道労組のピーター・スケリーさん、フランス鉄道労組のミッシェル・デマルさん、韓国鉄道労組のチェ・サンスさんだった。それに国労近畿地本の平田尚氏が日本の代表として加わった。それぞれから、民営化の現状・安全問題をめぐる問題点が報告された。初めて聞く話ばかりだったが、あまりに多い共通点に参加者は驚いた。

民営化で事故が多発する日本とイギリス、実質的民営化で安全の規制緩和が進む韓国とフランス。各国の鉄道労働者による具体的報告は国をこえて営利優先の「新自由主義政策」がもたらす歪みが浮き彫りにされた。

シンポは2時間半に及んだが、ほとんど帰る人もなく、会場は熱気に包まれていた。コーディネーターの佐野修吉さんは「ぶっけつ本番の国際シンポがどうなることか不安だったが、やって本当によかった。新自由主義とのたたかいがここから始まる気がする」と語った。

引き続きの交流会では、最近起こったJR東日本による安全問題告発の労働者に対する処分が話題となった。フランスでも韓国でも似たような「弾圧」があったという。「たたかいなくして安全なし」。JR東日本に対して、不当な処分を跳ね返す運動を国際的に起こそうという声があがった。


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