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反戦総会での行動の呼び掛け

2005年 世界社会フォーラム ブラジル・ポルトアレグレ

イラクへの侵攻から2年、米国で、その同盟国で、そして世界いたるところで、 以前にも増して戦争に対する反対が強まっている。 この戦争への数々の理由はすべて偽りであることが証明された。 占領軍に対する広く大衆的な抵抗運動が発生してきた。 10万人以上のイラク人と1500人以上の兵士が殺された。 この戦争への国際的な非難とイラク国内での抵抗運動を押さえられない米国の無能により、 われわれはこの戦争を止めさせる現実的なチャンスを含む重要な時期にいる。

いまこそ反戦運動は行動を起こすときであって、退く時ではない。 抗議の声を高める時であって、抗議をやめてしまう時ではない。 米国が率いるイラクでの連合軍を打ち破ることは、 グローバルな米国の攻撃にさらされている人々の勝利となるだろう。

われわれはイラクとパレスチナの占領を中断することを要求する。

われわれは米国に対し、イラン、北朝鮮、シリア、キューバ、ベネズエラ、 そしてそのほかの国々に対する攻撃をやめることを要求する。 われわれは特に、米国によって多くの国々へが介入の威嚇にさらされている 南米におけるグローバルな戦争の危険を指摘したい。 われわれは3月19日と20日、イラクからのすみやかな撤兵と、 戦争の中断を要求する国際反戦行動の日を呼び掛ける。 われわれは、世界各地での大規模なデモ、市民的不服従、その他の さまざまな形態の抗議のうねりを作り出すことを呼び掛ける。

イラク

われわれは、占領軍の即時撤兵を訴え、彼らを呼び戻すあらゆる運動を支持する。 われわれは、戦争に反対する兵士、良心的兵役拒否者、軍人の家族の組織化を支持する。 われわれは、兵士の募集に反対するキャンペーンを支持し、脱走兵の政治的保護を要求する。

われわれは、イラクでの無辜の民間人の殺害を非難し、 イラク占領に対するイラク民衆の抵抗の権利を支持する。 われわれは、われわれの運動を一層強化するために イラクでのあらゆる市民的、政治的、あるいは武装抵抗を理解するための 努力を支持する。 われわれは、中東の民衆との連帯を深めていく。

われわれは、全世界の米軍基地の閉鎖を要求し、核廃絶、兵器の取引の禁止と 非武装化を指向するさまざまな運動を支持する。

われわれは、企業と国際金融機関によるイラクの経済占領を中断させる努力を支持する。 そしてわれわれは、戦争で利益を得る者たちに対してボイコットと直接行動により キャンペーンを強めていく。

われわれは、ブッシュと彼の同盟者が行く先々で、彼らに対する抗議を呼び掛ける。

パレスチナ

われわれは、正義、民族自決、エルサレムを首都とする独立主権国家、 国連決議案194号による帰還の権利の実現を求めるパレスチナ民衆の闘争を支持する。

われわれは、国際社会と各国の政府に対し、 イスラエルへの兵器禁輸措置を含む政治的・経済的制裁を呼び掛ける。 われわれは、社会運動体に対し、投資の引き揚げとボイコットへの結集を呼び掛ける。 こうした取り組みは、イスラエルに対して国際的な決議の実現、 国際司法裁判所の勧告の実現を迫るものであり、 不法な分離壁建設の中断と解体、あらゆる占領と分離政策を終わらせることを目的とする。

われわれは、この闘いに参加するイスラエルの反植民地主義、反シオニスト活動家を支持する。

われわれは、3月19日と20日の国際行動の日と、 戦争の中止と占領終息への抗議のうねりを作り出すことに対する呼び掛けを再度確認する。


・3月19日と20日のデモの計画は、website@march19th.orgまたはoffice@march19th.org にemailで送ってください。 キャンペーンに関する詳しい情報は、info-assembly@riseup.net宛のemailでお問い合わせください。

3月19日と20日にデモが行われる国: (仮リスト)

イラク、パレスチナ、アルゼンチン、ブラジル、インド、合衆国(400都市)、 イタリア、ギリシャ、アイルランド、日本、イギリス、トルコ、マケドニア、 キプロス、フィリピン、オーストラリア、タイ、南アフリカ、韓国、 スリランカ、ハンガリー、ポーランド、カナダ、オーストリア、メキシコ、 スペイン(バルセロナ、マドリッド)、ハワイ、ベネズエラ、ニュージーランド、オランダ

詳しい行動計画

3月19日と20日の提案:

  • 共通スローガン: 軍隊は今すぐイラクから出ていけ! もう戦争はごめんだ! もちろん自由に各国が独自のスローガンを作ってください。
  • ─ それぞれの国での大規模デモ、またはその他の形態の抗議行動
  • ─ 各都市と国で行われるデモをすべて共通のWebサイトに掲載: http://www.march19th.org/

中東への連帯を構築し、抵抗を強化するための提案:

  • ─ イラクの国外で、さまざまなグループやイラクでの反占領勢力を招いて世界的な反戦運動を議論する円卓会議を組織
  • ─ イラクと他の国々の市民社会を結ぶ既存のキャンペーンを支援
  • ─ イラクにチームを派遣し、イラク人たちと共に「抵抗の声」マルチメディア・プロジェクトを実施する。これは米国の占領を終わらせるために、イラクにおけるさまざまな抵抗を見せるものになる
  • ─ 3月24日から27日までのカイロ会議、6月の地中海社会フォーラム、2005年中に開かれるイラク国際法廷、2006年6月21日から27日までカナダのバンクーバーで開かれる世界平和フォーラムなど、すべての機会を利用して中東との結合をはかる
  • ─ 重複による無駄を省くために、すべてのグループで連絡先と情報を共有することを奨励

その他の米国の介入に反対する各種の提案

  • ─ ジョージ・ブッシュは国際的な戦争のシンボルであるという理由で、 ブッシュが行く先々での抗議を行う: (1) 6月2日から6日まで: スコットランドのエジンバラで開かれる、ブッシュとG8に反対する国際行動。(2) 11月: マルデルプラタでのブッシュと米州首脳サミットでの抗議
  • ─ イラン、北朝鮮、シリア、キューバ、ベネズエラなどの国々への攻撃や介入に反対するキャンペーンにわれわれの反戦行動を結び付けていく

戦争により利益を得る人々や国際金融機関に対する提案

  • ─ 最も大きな利益を得るハリバートンとベクテルの二社に対する抗議と直接行動を行う。─ 英米の多国籍企業の製品を買わず、自国の製品を買うように呼び掛ける。
  • ─ 社会的責任として戦争に反対する企業を応援
  • ─ 世界貿易機構(WTO)、特に12月13日から18日まで香港で開かれる閣僚会議への抗議。
  • ─ イラクのWTO加盟をやめさせるキャンペーンの始動
  • ─ アラブにおける戦争受益者に関する情報の配布

パレスチナのための提案

  • ─ パレスチナに市民使節団を送る
  • ─ 制裁、ボイコット、投資の引き揚げなどのキャンペーンの始動
  • ─ イスラエルに対する武器の禁輸、経済協定の停止などのキャンペーンの始動

戦争抵抗者のための提案

  • ─ 戦略を調整するために、イラクでの連合軍を支持している国々における反戦勢力の結集を組織する
  • ─ 軍に入らないように若い人々に呼び掛ける努力を強化する
  • ─ イラクでの戦闘を拒否する兵士への以下のような支援を準備する:

    (1) カナダのような国や各都市で脱走兵の保護を促す

    (2) 反戦兵士の講演ツアーを企画する

    (3) 各国における戦闘拒否兵に関する事例を収集

基地と核拡散に反対する提案

  • ─ 世界各地にある外国の軍事基地の閉鎖を要求する国際的な運動の構築を支援し、参加していく
  • ─ 辺野古での米軍基地建設を中止させようとしている沖縄人の闘いに連帯を表明する
  • ─ 核兵器廃絶を要求する5月1日の国際行動を支援する
  • ─ 広島・長崎の核爆撃60周年にあたり、8月6日から9日まで「ノーモア・ヒロシマ! ノーモア・ナガサキ!」の国際行動を呼び掛ける

CALL TO ACTION of the ANTI-WAR ASSEMBLY, World Social Forum 2005, Porto Alegre, Brazil

原文(Focus on the Global South)

翻訳/文責:安田(ゆ)


Created bystaff0 and Staff. Created on 2005-02-06 01:13:51 / Last modified on 2005-09-05 20:25:13 Copyright: Default

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