多彩なパフォーマンス見せたWorld Peace Now
写真と報告/片柳悦正
「私たちは自衛隊のイラク派兵中止を求めます WORLD PEACE NOW 1.25」
が、東京・日比谷野外音楽堂で開催されました。参加者は主催発表で6000名(実
際はもっと多かったと思います)。集会の後、日比谷公園から銀座を目指して久々の
大規模なパレードとなりました。
晴天に恵まれた月末の日曜日、会場には朝早くから遠方よりかけつけた参加者の皆
さんが開会を待ちきれず、日比谷公園内のあちこちでストリートミュージシャン顔負
けの自主演奏やらチラシ配りやらを繰り広げ賑わいを見せていました。
今回のWPNの特徴はなんといっても「出し物」の多さ。集会が作品化したというこ
とではないでしょうか。THE NEWSや生田卍&SOSOといったバンド演奏はもちろんの
こと、反戦アート集団「桃色ゲリラ」によるパフォーマンス上演やアラブ楽器「カー
ヌーン」の演奏など今までにない試みもたくさん見ることができました。会場には思
い思いの反戦をイメージしたコシュチュームでやってきた学生の姿も見受けられまし
た。桃色ゲリラの増山さんは「2月にイラクに行って確かめてみたい」「イラクの芸
術も紹介できたら」と武力ではなく文化面からのアプローチを訴えました。
自衛官と市民をつなぐ人権ホットラインほっかいどう代表の坪井主税さんや国立市
長の上原公子さんといったお馴染みの方々の力強い反戦アピールももちろんありまし
た。
また、日比谷野音会場の最前席には「初めての参加」「個人参加」の方のための席
がきちんと用意されていました。若い人に参加してほしい、今まで来たことのない方
に来てほしい・・・という話はよく耳にすることはあっても、実際に席が用意されて
いるということは労働組合でもNGOでも滅多にあることではありません。実際その席
にはマスコミ関係者が多く座っていましたが、「初めての参加」の席が用意されてい
るということの意味は大きいかと思いました。
集会終了後は日比谷公園から銀座へ向けてのパレードとなり、先頭から最後尾まで
は2時間近くかかるという大掛かりなものとなって、最後尾は時間切れで打ち切りと
いうありさまでした。
既存の活動家の方々はパレード??デモじゃないの?という違和感を持たれた方が
多かったようです。世代間の感受性の差が多少あったようにも思います。それはそれ
で検討の余地もあるかとはおもいます。しかし、今の若者が「デモは怖い」「デモは
嫌だ」というふうに思わざるを得ないのは今の50〜60歳世代の方々の行為の帰結
だということだけは自覚して頂きたいと節にお願い申し上げます。
戦争と平和って完全に別のもの?ではないのではないのですか?
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Created on 2004-01-27 10:54:48 / Last modified on 2005-09-05 02:59:34 Copyright:
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