トップ 前半日程[労働] 後半日程[農民] 呼び掛け/賛同 韓国の動き 2004/11月行動 |
地球規模の貿易協定であるWTOでの交渉が先進国と途上国の利害の衝突により遅れている中で、 各国は合意しやすい二国間FTAへと政策をシフトさせはじめた。
労働者の立場から見れば、FTAに対する問題点は多い。 特に、締結対象国の労働条件の切り下げにつながる条項は、 そのまま日本の労働条件にはねかえるものであり、決して容認できるものではない。
政府・財界により秘密裏に進められている日韓FTAは、 そのようなFTAの中でも日本のアジア政策上、特に戦略的な重要性の高い懸案だ。 ところが、マスコミは政府や財界の一方的な「FTA推進が国益」という宣伝を 繰り返すばかりで、その真の姿は国民の目から隠されている。
11月1日から3日まで、東京の外務省庁舎で開かれた日韓FTA第六回交渉に対して、 日韓の労働団体、市民社会団体は、日韓FTAの問題点に警鐘を鳴らし、 進行中の秘密交渉を中断することを求めて 日韓の労働者・民衆による力強い抗議行動を行った。
1日の行動では、外務省への要請に向かおうとした日韓労働者・市民の一行が警官により実力で妨害された。
一行は実力で突破を試みたが失敗、農水省前の路上で座り込みを行い、抗議を続けた。
2日も、警察の妨害と突破の試みは続き、連帯労組の組合員に対する不当逮捕や負傷者の発生など、
非民主的・暴力的弾圧に対し、近年まれに見る激しい抗議が続けられた。
しかし日韓労働者は国会前、経団連前での力強い抗議集会、それに続く宮下公園での集会、渋谷のデモ行進で市民にアピールした。
最終日は、外務省前での抗議と午後のシンポジウム、そして歓送会が行われ、今回の行動の意義を確認する場となった。
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