韓国:韓進重フィリピンのスービック造船所でも『大規模デモ』 | |||||||
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韓進重フィリピンのスービック造船所でも『大規模デモ』労災死、解雇、苛酷な行為など... フィリピン聴聞会も『不参加』
ユン・ジヨン記者 2011.07.04 09:47
韓進重工業釜山影島造船所で大量解雇に抵抗する労働者の闘争が続いているが、 フィリピン韓進重工業スービック湾造船所でもフィリピン労働者の大規模デモ が起きている。 韓国韓進重工業造船所での172人の大量解雇事態のように、フィリピンの現場 労働者への人権蹂躙、解雇、労組弾圧が現地でずっと続いているためだ。そのため 韓進重工業の韓国の労働者とフィリピンの労働者は7月3日、マニラからスービック 造船所まで100Kmの距離をデモ行進し、大規模集会を繰り広げている。 フィリピン、スービック造船所の労働者が大規模デモ3年で40人が死亡...苛酷行為が頻発韓進重工業は2006年からフィリピンのスービック湾米軍基地の跡地に造船所の 建設を始めた。だが建設初期から、この地域の数百万の世帯は、適切な保障や 移住対策なく追い出され、その場に韓進重工業とフィリピン政府は世界で四番目 に大きい造船所の建設事業に着手した。 [出処:Hanjin Heavy Industries Corporation-Philippinesホームページ] 問題が多く、事故も多かった造船所建設事業は、その過程でも多くの犠牲者を 出した。フィリピン現地のスービック造船所で3年間働き解雇されたジョイ・ ゴンザレス氏は「私たちが確認した死亡者は3年で31人だが、労働関係庁は死亡者 が40人に達するといっている」と明らかにした。 4日、CBSラジオの「キム・ヒョンジョンのニュースショー」に出演したジョイ・ ゴンザレス氏は、労災死が続く原因として、墜落事故と爆発、マラリアなどを 指摘した。彼は「墜落事故もあったし、爆発による火傷による死亡もあったし、 長時間の溶接業務で肺に化学物質が溜り、心臓まひを起こして命を落とす事故 や、マラリアなどによる死亡もあった」と説明した。 各種の労災事故だけでなく、韓国の管理者たちの苛酷な行為と雇用不安など、 勤務環境の劣悪さもフィリピン労働者を街頭に駆り出している。彼は「韓進は まずすべてのフィリピン労働者を下請け業者を通じて雇うが、下請け企業には 労災を予防する能力がなく、雇用が不安定にならざるをえない」とし「また、 韓国の管理者がフィリピンの労働者にひどい行為をしている」と述べた。 日常的な苛酷行為に対しても「とても大きく重い懐中電灯で労働者を殴り、息 がつまるほど首をしめたりもして、産業用のはさみで刺したりもする」とし、 「時々殴ったり蹴ったり、ほおを殴るなど、犬より酷い待遇を受けている」 と糾弾した。 そのためフィリピンのスービック工場労働者と、韓国で連帯する韓進重工業の 労働者約600人は、7月3日、デモ行進などの大規模な行動を続けている。しかし フィリピンのスービック造船所の労働者が2万1000人であることを考慮すれば、 まだ多くのデモ隊伍が結合していない状態だ。 これに対してジョイ・ゴンザレス氏は「今、もっと多くの労働者がデモに参加 できない理由は、集会に参加すると会社が全員解雇すると脅迫しているため」 とし「われわれは韓進重工業に不当に解雇された労働者の復職と暴力的な労務 管理の是正、会社との対話を望んでいる」と明らかにした。 また現在、180日以上、韓進重工業の85号タワークレーンで高空籠城をしている キム・ジンスク指導委員について「フィリピンの労働者たちは彼女が闘争してき たことに感動し、キム・ジンスク氏を支持する」と述べた。 韓進重、フィリピンでも公聴会に不参加現在、フィリピンのスービック造船所労働者に対する苛酷な行為と劣悪な労働 条件などが伝えられ、韓進重工業に対するフィリピン現地の世論は急激に悪化 している。 金属労組のムン・サンファン政策室長は「初め、その工場を作った時、周辺の 労働者にとても良い条件にすると広告を出したが、実際には勤労条件を保障し ないまま、会社の管理者による強圧的な労務管理などが行なわれ、現地の人は とても不満だと評価している」とし「周辺地域ではこんなことなら、いっそまた 造船所を持っていけと話しているという」と述べた。 そのため現在、フィリピンでは韓進重工業スービック造船所に関する二回の 聴聞会が開かれ、その後フィリピン大統領も、年頭交渉を発表するという方針も 伝えられている。 フィリピンの国会議員は韓進重工業が造船所建設前に、フィリピン政府や住民 と交した約束が守られず、むしろ労働権弾圧などが起きていると反発している。 そのため今後、フィリピン大統領の年頭交渉発表では、こうした問題が提起さ れる可能性が高い。 だが韓進重工業は相変らず現地の世論への対応も対策も用意せず、聴聞会にも 応じていない。韓進重工業のチョ・ナモ会長は、韓国でも22日の国会環境労働 委員会の全体会議不参加に続き、29日の環境労働委聴聞会に参加せず、野党 議員の公憤を買っている。 ムン・サンファン政策室長は「韓国で開いた聴聞会も出てこないようにフィリ ピンでの聴聞会にもきちんと応じず、それで今、韓国での姿をそのままフィリ ピンで見せていると理解している」とし「韓進重工業はフィリピンで基本的に 持つべき基礎的な倫理もきちんと履行していない」と批判した。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-07-05 01:42:49 / Last modified on 2011-07-05 01:42:55 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |