韓国:塩の花の道を歩く...学生に申し訳ない | |
[MenuOn] Home | ニュース | イベント | ビデオ | キャンペーン | 韓国 | コラム | About | Help [login ] | |
塩の花の道を歩く...学生に申し訳ない[塩の花を訪ねる千里の道](2)天安で学生を見て、ユソン企業の用役を思い出した
イ・チャングン(金属労組双竜車支部) 2011.07.02 14:21
『希望の暴風疾走、塩の花を訪ねて千里の道』。名前も可愛いではないか。明 るくて優しい単語に情感がわく。私たちの心のように。 今日一日で40キロ歩いた。一日で一番頑張った足の裏から痛みの信号が上がっ てくる。今、私の両足はぴりぴりした痛みで自身の存在を証明している。苦痛 に耐えられず、労働者たちが機械を止め、労働の価値を表現するように。遠く では韓進重工業のクレーンの上でキム・ジンスクが毎日毎日の苦痛によって 労働者の美しさを見せるように。初日から大切な教訓を得た。 初日なのに、もうたくさんの人と会った。午後、天安市内で通り過ぎる学生を 見て、ユソン企業の用役警備を思い出した。突然、若い学生と用役が何の関係 があるのかって? ここには理由がちょっとある。 2009年の双竜自動車ストライキの時、私たちと対抗した『用役チンピラ』の中 には末っ子の弟や甥のような大学生が結構いた。その中の体が大きなヤツは、 ちょっと小遣を稼ぐために釜山にきたという。その幼く純真な顔を見て、なぜ 私たちがこうして向き合わなければならないのか、うんざりだった。そして2年 の時が過ぎた2011年の初夏、私はその学生とまた会った。忠南道牙山のユソン 企業工場の中で会った。彼はまだ用役だった。 怒りが込みあげてきた。その学生や用役チンピラ、または韓進重工業と李明博 政府への怒りではなかった。私自身に向けた怒りだった。 2年経ってまた会った時、彼は「別の仕事を探そうとしたが、容易ではない」と 言っていた。その時、私はふと不安な気持ちで6歳の息子を思い出した。十数年 後の息子の未来は、少しは違うと確信できるだろうか。 最近の大学生は、私が20代だった頃とは比較もできない程賢い。高い単位と TOEIC・トーフルの点はもちろん、各種の語学研修や社会活動、インターン経歴 などで目覚ましいスペックを積んでいる。それでも学校を出た瞬間、固い壁の 前で無力に武装解除される。今の若者が選択できることは何だろうか。トラック の競走馬として暮らし、ある日突然追い出された野原で、きちんと走れないから といって、果たして彼らだけの責任と無能のためだろうか。その上、トラック での疾走も、すでに人間に耐えられる限界を越えている。『1%の中の1%』でとして 暮らしてきたKAISTの学生が連続して自殺する状況を、単に『個人の弱さ』で 説明できるだろうか。 希望はある。 半額登録金問題が世の中を揺さぶっている。さまざまな分析があるだろうが、 2008年のキャンドルを無視して説明できない。『狂牛輸入反対』キャンドルを 持った時に感じた勝利・解放・抵抗の共感が、今回の半額登録金キャンドルの 重要な背景になっているのだろう。あちこちで学生総会ができる今の姿は、 決して偶然ではない。彼らは2008年を覚えている。 では私には抵抗と勝利の共感があるのか。相変らず20年前の思い出を反すうす るだけではないのか。あの時は、すべての闘争がいつも切迫していて悲壮だった。 戦う人は当然負けたりもするということ、それでも、また立ち上がらなければ ならないということを知らなかった。一回の戦いにすべてを賭け、そこで負ければ すぐに挫折した。頑張り続けることができる勝利の共感を作ること、これが長く 戦う人の生存戦略だ。 希望はどこで見つけるのだろうか。今は希望バス185台で探さなければならない。 弘益大清掃労働者の小さな勝利で、全国の大学の清掃労働者が希望を得ている。 2億8千万ウォンの『最後の報復』に続く弘益大問題。部分的な勝利は結局同じ 結果で終わることを確認させてくれる。小さな勝利を大きな勝利にする方法を 分かるようにする。雪だるまを転がさなければならないように。 敗北感から脱すること、これが勝利の最初の条件だ。各個撃破される今の姿は 敗北感を呼ぶ。各個撃破されることと、各個に分裂していること、これはひと つの根から出るものではないだろうか。他の試み、他の想像力を拘束しながら。 エネルギーを注ぎ込んで勝利すること、これが私たちにとって切実ではないか と思う。力を集めよう。 それで『希望の暴風疾走、塩の花を訪ねる千里の道』は、毎日の小さな勝利を 大切に記憶し、少しずつ少しずつエネルギーを集めて行きたい。台風と暴風を 作る巨大なエネルギーの火打石になれば良い。だから整理解雇に対する抵抗と 勝利の象徴、『キム・ジンスク』は私たちが守らなければならない。 まだ私の考えは熟しておらず、隙間も多い。しかし行く道は遠く、考える時間 は長い。私は明日また40キロ歩いて考え直すだろう。 用役チンピラとして学費を稼がなければならない大学生と『半額登録金』の ために街に出る大学生たち。弘大清掃労働者たちと暖かいご飯一食も食べられない 大学生たちと共に戦い、結局勝利を迎えた大学生たち。 その誰もを心から愛して尊重する。申し訳なく、痛ましい心を言葉で伝えること もできそうではなく、体で正直に毎日毎日歩く。この道はキム・ジンスクのための 道で、多くの労働者のための道だ。また、予備労働者であり、予備整理解雇者の 大学生のための道でもある。一緒に暮らし、共に笑い、そして共に歩こう。 時々走って、ふふふふふふ。アハハッ!! (第二回、塩の花あなた イ・チャングン(ツイッターnomadchang)、7月2日) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2011-07-05 01:28:59 / Last modified on 2011-07-05 01:29:32 Copyright: Default 世界のニュース | 韓国のニュース | 上の階層へ |