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コレイル、車椅子リフト頻繁に故障…「安全」はどこに?

非常に不足した管理人員、コレイルは「外注した」と逃げ腰

2016-01-19 20時00分23秒|チェ・ハンビョル記者

車椅子の障害者が車椅子リフトで電車に乗る

車椅子を利用する障害者が電車に乗り降りできるようにする車椅子リフトが 韓国鉄道公社(以下、コレイル)の管理不良により、 安全性の担保が難しいことが明らかになった。

2015年7月、電動車椅子を利用するパク・ミョンエ氏は、ソウル駅で列車に乗るために車椅子リフトを使っていたところ、リフトが止まったために腰と頭などに怪我をした。 これにより朴氏は入院しなければならなかった。 そして今年の1月、パク氏はまた車椅子リフトの故障を経験した。 今度は釜山駅だった。 車椅子リフトが作動せず、古い手動スロープを利用して降りなければならなかった。 しかし手動スロープはパク氏が乗って来たITXセマウル号の扉と規格が合わず、 乗務員や他の搭乗客が手で抑えていなければならないなど不安だった。 当時、パク氏の他にも車椅子を利用する人は2人いた。 朴氏は「危険千万な状況で、われわれは落ちるのではないかと不安に思いながら降りてきた」とし 「特に昨年体験した事故を思い出して、とても恐ろしかった」と明らかにした。 その後、パク氏は車椅子リフトの頻繁な故障に問題を提起する過程で、コレイルの関係者からとんでもない話を聞いた。 全国に車椅子リフトを管理する人は1人しかおらず、車椅子リフトの管理が難しいということだ。

だがコレイル側は、全国で車椅子リフトの管理と修理担当が1人しかいないというのは間違いだと断言した。 コレイルの正職員のうち、車椅子リフトの修理担当が1人であり、 コレイルの子会社のコレイルテックに車椅子リフト管理を外注したと釈明した。 続いてコレイルテックの支部は全国にあるので、体系的に管理されていると付け加えた。

しかしコレイルテック側に確認した結果、支部の数とは無関係に車椅子リフトを管理する固定人員は二人であることが明らかになった。 コレイルテックの関係者は「全国には車椅子リフトが269台あり、 今年から受注しているので一応、大きな故障が起きたリフトを中心に修理していきつつある」と明らかにした。 コレイルはコレイルテックに車椅子リフト管理を外注するまでは、 リフトに故障が発生した時は製造業者に修理を任せてきた。 事実上、事前点検より事後修理に焦点が合わされていたわけだ。

車椅子リフトの事前点検に投入される人員が少なく、管理が不十分になるのではないかという質問に対してコレイル側は 「たとえ1人が管理しているとしても、それが必ずしも管理不良につながると見ることはできないのではないか」と反問した。 また、各駅で職員が車椅子リフトを毎日点検しており、 「それでも故障が発生するのは私たちも残念だ」と伝えた。

全国障害者差別撤廃連帯(以下、全障連)のイ・ジョンフン政策局長は 「車椅子リフトの問題は単なる勤務怠慢の問題ではなく、 公社が民間企業化されて一番重要な安全まで効率を名目に外部に押し付ける韓国社会の断面」とし 「車椅子リフトの管理を外注したのは、頻繁なリフト故障と事故に対する弥縫策に過ぎない」と指摘した。 イ政策局長は「今後、全障連は障害者の安全を無視するコレイルの態度に強く対応する予定」とし、 対策を議論していると明らかにした。(記事提携=ビーマイナー)

原文(メディア忠清)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2016-01-20 22:14:23 / Last modified on 2016-01-20 22:14:24 Copyright: Default

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