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国際アムネスティ「韓国政府は『恐怖政治』」

年次報告書発表、「全教組教師の職位解除は表現の自由を過度に侵害」

キム・ヨンウク記者 2010.05.27 12:33

国際人権団体であるアムネスティ・インターナショナルは5月27日、世界の人権 状況に関する2010年年次報告書を発表し、韓国の人権状況での移住民の権利、 表現の自由の侵害、警察の過度な武力使用などを指摘した。国際アムネスティ は韓国報告書で「移住労働者への差別が広く起きており、多くの移住労働者が 極めて悪い労働環境で苦しんでいる」と明らかにした。また「表現の自由を行 使するジャーナリストとデモ者を警察が逮捕する事件が発生し、デモ、退去、 入管摘発の過程で、過度な武力を使った法執行公務員に対する不処罰が続いた」 と指摘した。

アムネスティは「雇用許可制下では移住労働者に対する雇い主の権限が過度に 強く、移住労働者は不公正な解雇、性的搾取、強要された延長勤務などに脆弱 になっている」とし「入管公務員は非正規移住労働者を逮捕する時、制服を着 ないことがあり、令状を提示しなかったり拘禁者に権利を告知する義務を履行 しなかった」と憂慮を示した。

アムネスティの報告書は2009年の竜山惨事の時、テロ鎮圧部隊の警察特殊部隊 が動員された事実に注目した。また「2008年の米国産牛肉輸入に反対するデモ の途中、不法デモを理由として1258人の市民を起訴したが、過度な武力を使用 した証拠があっても警察は起訴されなかった」と指摘した。表現の自由の侵害 には『ミネルバ』事件とYTN事態、PD手帳事態に言及し、「2年前よりはるかに 後退した」と明らかにした。

アムネスティ・インターナショナル韓国支部のキム・ヒジン事務局長は、「キャ ンドルデモの途中で女子大生の頭を踏みつけた警官について、韓国政府は映像 や写真での識別は難しいと起訴しなかったが、警察の番号票着用などの勧告は 無視した」とアムネスティの公式立場を伝えた。

キム・ヒジン事務局長は、全教組の弾圧状況と天安艦問題などの敏感な事案に 対する国際アムネスティの公式な立場も伝えた。キム・ヒジン事務局長によれ ば、「民主労働党に会費を納付したことを理由に全教組教師134人を職位解除す ることに対し、国際アムネスティは公務員、教師の政治活動禁止法が広範囲に 適用され、結社の自由と表現の自由を過度に侵害していると見る」とし「韓国 政府は国際人権協約の当事国として彼らの権利を認める義務と責任がある」と 述べた。天安艦問題にも国際アムネスティは「天安艦に関する表現の自由は明 確に侵害されている」とし「韓国も他国の政府のように恐怖を利用した政治を していると見られる」とした。キム・ヒジン局長は「政府と権力者がさまざま な疑惑を抑圧するため、起訴と調査をしていると見る」とし「現状況は、表現 の自由と人権が侵害されたと定義できる」と明らかにした。

一方、国際アムネスティは北朝鮮人権報告書で、「北朝鮮政府は市民・政治・ 経済・社会・文化的な権利の侵害を続けている」とし「表現の自由と移動の自 由に深刻な制限が続き、少なくとも7人が処刑され、人権を監視するための独立 した接近は継続して拒否された」と明らかにした。

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


Created byStaff. Created on 2010-05-28 13:11:56 / Last modified on 2010-05-28 13:12:04 Copyright: Default

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