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韓国:KTX乗務員座込み場に警察を投入して強制連行
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KTX乗務員座込み場に警察を投入して強制連行

鉄道公社ソウル地域本部座り込み63日目、 出入を統制した状態で強硬鎮圧

チェイニ記者 flyhigh@jinbo.net

ビデオ: KTX乗務員強制連行

ストライキ71日目を迎えるKTX乗務員が63日間座り込んできた韓国鉄道公社の ソウル地域本部に警察兵力が投入され、全員が連行された。

一週間前から鉄道公社ソウル地域本部前に徐々に警官を増やし、出入車両検問、 外出組合員尾行などの強圧的な雰囲気を造成してきた警察は、11日午後6時30分 頃、電撃的に公権力を投入、KTX乗務員たちを強制連行した。警察が提示した 連行の理由は「退去命令拒絶の疑い」で、「現行犯」だという。これは、 鉄道公社が要請した「業務妨害退去申請」を裁判所が受け入れた結果だ。

警察に連行される鉄道労組未組織非正規特別委のイチョルウィ委員長/労働者の力機関紙編集委員会

連行過程で失神した組合員/労働者の力機関紙編集委員会

失神した乗務員が救急車に運ばれている。/労働者の力機関紙編集委員会

連行に抵抗するKTX乗務員/労働者の力機関紙編集委員会

チョンヘイン釜山KTX乗務支部長などの組合員が連行されている。/労働者の力機関紙編集委員会

手足をつかまれて連行される乗務員/労働者の力機関紙編集委員会

連行前、同僚を抱える乗務員。/労働者の力機関紙編集委員会

取材記者の出入まで統制して座込み場に投入された警察は、ハンマーと切断機 を動員、扉の鍵を壊して抵抗する組合員を前庭に待機させていた警察バスに分 乗させた。この過程で失神した少なくとも3人の組合員は、中央大病院などに 運ばれて治療を受けている。

知らせを聞いて到着した家族対策委員会の母親たちと、支援に来た労働者 約50人がソウル地域本部の前で2時間ほど激しく抗議したが、警察は連行車両 を必死に防ぐ母親たちを荒っぽく押しのけて、午後8時40分頃連行を終えた。

家族対策委の母親たちは、「私たちの娘に何の罪があるのか」、「娘の顔だけ でも見たい」と警察に訴えたが、ひとりの母親は警察に地面に投げ飛ばされて 失神することもあった。

強制解散後に警察バスに乗せられた乗務員/オドヨプ記者

警察バスの外で家族対策委の母親たちが警察に押されている姿を見て叫ぶある乗務員。/オドヨプ記者

強制連行を糾弾するために集まった労働者に戦闘警察が盾を振り回しす。/オドヨプ記者

娘たちが連行される警察バスを止めようとして警察に投げ飛ばされ、失神した家族対策委のお母さん/オドヨプ記者

座込み場のソウル地域本部から連行された人数は、現在までのところ85人と把 握されている。龍山、中浪、ドンチャク、蘆原、九老、西部、城北、江西、恩 坪警察署などに分けて収容された。

一方、同日昼12時頃に国家人権委員会で座り込みをはじめたKTX乗務員にも、 公権力投入を通した強制解散の圧力が次第に高まっている状況だ。夜10時現在、 鉄道労組などの組合員とKTX乗務員支援対策委の労働社会団体活動家が、 国家人権委員会前で強制連行を糾弾する集会を開いている。

2006年05月11日21時58分

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンス:営利利用不可・改変許容仮訳)に従います。


Created byStaff. Created on 2006-05-12 22:57:04 / Last modified on 2006-05-20 05:08:59 Copyright: Default

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