韓国:政府上水道政策、すでに目的で公共性を放棄 | |
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「政府上水道政策、すでに目的で公共性を放棄」ハンナラ党、上水道民間委託反対の立場、だが経営効率化は継続
イ・コンマム記者
iliberty@jinbo.net / 2008年08月25日12時37分
政府、9月に『上下水道サービス改善および競争力強化のための法律案』立法予告 政府が上水道の民間委託を核心とする『上下水道サービス改善および競争力強 化のための法律案』を9月中に立法予告し、定期国会で通過させることにし、問 題になっている。事実上上水道を段階的に民営化する手順と読めるからだ。 『上下水道サービス改善および競争力強化のための法律案』は、6月に反対世論 にあたり、立法予告が延期された『水産業支援法案』の別の名で、立法予告を 延期した当時、環境部は「水産業支援法は水道事業経営の効率化と水道サービ ス向上のための法」とし「単に市民の誤解により延期する」と発表した。 ハンナラ党と政府は最近、党政協議で、△164の上水道事業場を約30の広域単位 に統合、△管理と運営を民間に委託、△地方自治体傘下上水道関連公社の設立許 容に合意し、関連法案を定期国会で通過させることに合意したと発表した。そ のため事実上、上水道民営化が推進されるのではないかという批判の世論が起 きたが、ハンナラ党は「絶対に所有と権利まで全て民間に渡すのではない」と 収拾を始めた。 これに対してイ・マニ環境部長官も「専門家をアウトソーシングし、水質を向 上させ、効率を上げるのであり、システムの帰属自体を変える民営化ではない」 と釈明した。 「管理などの一部分を民間委託しても水道料金の値上げを呼ぶ」 だが労働社会団体たちは「世界的に大きな問題を起こした水道民営化のほとん どの事例は、まさに管理運営権の民間委託から始まった」と指摘し、法案推進 の中断を要求した。 今日(8月25日)午前、果川政府総合庁舎で『飲料水政策先進化大討論会』が開か れ、『水私有化阻止社会公共性争奪共同行動』(共同行動)が記者会見を行った。 彼らは「政府がまた推進している法案は、すでにさまざまな経路で進められて いる地方上水道民営化の速度を加速する」と批判した。 6月初めに環境部が『水産業支援法』の立法予告を延期する直前の5月末、行政 安全部は「地方上水道を地域別に広域化し、専門的に管理する方案を進めるこ とにした」とし『地方上水道統合専門機関管理計画』を発表した。政府が9月中 に立法予告をする『上下水道サービス改善および競争力強化のための法律案』 は、すでに行政安全部が地方自治体に「特別交付税、国庫補助金、各種税制の 恩恵などの支援」を提示して施行を強制しているのだ。当時、行政安全部も 「公共性を確保するために、地方自治体の持株を51%以上維持する計画」と発 表した。 これに対して共同行動は「政府は上水道事業に対して政府持株を維持するとい うが、持株が公共性を維持するのではない」とし「法案の目的が地域の市民の 水道水に対する平等な利用ではなく、利益を奪う収益性創出という点で、法案 はその目的からして公共性を放棄している」と明らかにした。 続いて共同行動は、「政府は民間委託後に漏水率が改善したと宣伝しているが、 実状は政府が投資を先送りしていた老朽管の交換を、受託会社がその費用を運 営管理費に含めて交換したのに違いない」とし「この費用はすべて近い将来、 地域民の水道料金になる」と説明した。上水道管理などの一部を民間委託して も、水道料金の引き上げは不可避だということだ。 また彼らは「政府は効率性の強化で確保した財政で、上水道普及率を高めると 主張しているが、民間委託以後、普及率が高くなったという統計はどこにもな い」とし「ただ効率性と収益性だけを考える政府の民間委託政策で、水道水の 不平等という問題が解決されるはずがない」と指摘した。 ハンナラ党、ひとまず民間委託反対の立場を表明したが... こうした議論の中でハンナラ党は今日午前、最高委員会での議論の結果、「民 間委託は民営化と混乱しかねない」とし、一部民間委託もしないと明らかにし た。だが、経営効率化の側面で補完対策を用意するとし、水道水管理の広域化 などはそのまま推進することにしたことで、議論は続くものと見られる。ひと まずハンナラ党のホン・ジュンピョ院内代表は、「政府が法案を出しても通過 させない」という立場を明らかにした。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2008-08-28 22:18:56 / Last modified on 2008-08-28 22:18:56 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |