韓国:竜山惨事控訴審も重刑宣告 | |||||||
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竜山惨事控訴審も重刑宣告...『政治的宣告』反発原審破棄しても証拠は認定
ホン・ソンマン記者 2010.05.31 15:58
ソウル高裁刑事7部(キム・イヌク部長判事)は5月31日、『竜山惨事』櫓座り込 み者裁判で竜山4商工撤去民対策委のイ・チュンヨン委員長など9人に懲役5年か ら4年を宣告した。 1審で懲役6年を宣告されたイ・チュンヨン委員長など2人には懲役5年、1審で懲 役5年が宣告された金某氏など5人にはそれぞれ懲役4年を宣告した。懲役2年、 執行猶予3年を受けた金某氏と、懲役3年、執行猶予4年が宣告されたチョ某氏は 1審と同じ刑が宣告された。 原審は破棄..証拠は認定 裁判所は「原審裁判は集中審理が行われ多くの証人と膨大な調査と現場検証も 行われて、公判記録は適切に弁護人に提出されなかった」と指摘した。 また「原審裁判で15〜18回の公判記録が弁護人に提出されず、該当公判期日の 証言、陳述、現場検証などで形成された有罪の証拠が判決に影響を及ぼしたと 思われ、これで原審破棄は免じられない」と見た。 これに伴い控訴審裁判所は刑事訴訟法手続きに違反した理由を上げて「原審を 破棄」とすると明らかにした。しかし「公判記録が原審判決の直後に弁護人に 渡され、閲覧謄写問題の本質とは無関係に控訴審で提出された証拠は有罪の証 拠になると見る」と判示し、当時の原審の証拠は認めた。 控訴審、1審と全く同じ法理を適用 裁判所は警察指揮部に関しても「警察が特殊部隊を投入したのは座り込み者が 危険物を所持しており、鎮圧の過程が危険で投入された」とし「ただし、安全 装備などの鎮圧装備と準備が不十分で、鎮圧初期に用役が散水をしたことは明 らかに正しくないが『放置』したことで警察の裁量権を著しく逸脱した行動と はいえない」と判断した。 また「警察特殊部隊も指揮部と綿密な意志疎通がなく、マニュアルを守らなかっ た点が認められるが、違法と見ることはできない」とし、警察の全体的な鎮圧 作戦は違法ではないと判断した。 特殊公務執行妨害致死傷容疑には「本格的な火災は櫓3階で発生した」とし「こ れは被告人と櫓座り込み者のうち誰かが投げた火炎瓶により火災が発生したこ とに合理的な疑いを越える立証がなされた」と判示した。 また発電機のスパーク、静電気、動力切断機のスパークなど第3の発火原因の可 能性は殆どなく、火災の様相から見て、これらは火災の原因でないと見た。 裁判所は「撤去民の苦しい事情は理解できるが、法が定める手続きにより進め るべきなのに、不法な行為であることを知りつつ迅速な目的達成のために櫓座 り込みをした」とし「その結果、警察官1人と撤去民5人が命を失った」と判示、 すべての責任は撤去民にあるとみた。 控訴審裁判所のこのような判断は、1審裁判所の判断とすべて同一で、検察の主 張をそのまま受け入れるものだ。 弁護団、「司法的な判断ではなく政治的な判断」 これに対して撤去民弁護団は火災原因に関して裁判所が櫓を焼いた火が初めて 出た午前7時20分36秒以前にすでに火炎が起きていたとし証拠写真を公開した。
▲弁護団は7時20分34秒発火当時の場面。4階から3階の窓の上まで長くつながった炎が降りてきてその火炎の下の部分が飛び火し1つに固まって落ちている。しかし裁判所は2秒後の36秒に最初の発火があったと判断した。[出処:竜山惨事撤去民弁護団提供]
弁護団は「2秒前の34秒にすでに炎と見られる飛び火が4階の軒下から落ち始め、 35秒にいくつかの火がさらに固まっている動画がある」とし「裁判所はこれら の証拠にすべて目をとじて検事の推定を受け入れた」と主張した。 警察特殊部隊員の陳述も「火災当日、理由がわからない爆発で火傷をしたとい う陳述と、特殊部隊員のほとんどが火炎瓶を見なかったと話したのに、これら の陳述はすべて受け入れなかった」とし「鎮圧当時、前にいて座り込み者を見 ることができた特殊部隊員が火炎瓶を見なかったと陳述したが、これを無視し た」と判決は不当だと主張した。 撤去民弁護団のキム・ヒョンテ弁護士は、裁判直後に「(このような判決なら) 裁判は必要ないほど」とし、これは「司法的判断ではなく政治的判断」と反発 した。 竜山惨事真相究明委員会も記者会見を行い「裁判所は正義より政治権力を選ん だ」と大法院に上告する意向を明らかにした。 竜山惨事は昨年1月、ソウル市龍山区ナミルダン・ビルの屋上に櫓を設置して、 生存権保障と龍山4区域再開発に反対する占拠座り込みをした過程で、警察公権 力が投入されて火災が発生、警察1人と撤去民5人が死亡した事件だ。 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2010-06-01 17:51:27 / Last modified on 2010-06-01 17:51:29 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |