韓国:国際観艦式、済州に海軍基地を打ち込んだ | |||||||
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国際観艦式、済州に海軍基地を打ち込んだ江汀村の対立深まる
キム・スナ カトリックニュース・チグムヨギ記者 2018.10.16 15:07
江汀村の住民と主要市民社会団体などが強く反対していた 「2018海軍国際観艦式」が10月10日から14日まで、 済州道西帰浦市の江汀にある済州民軍複合港とその一帯の海で開かれた。 海軍によれば今回の観艦式には、韓国をはじめ13か国の艦艇43隻と航空機24機が参加したが、 そのうち米国の核空母ロナルド・レーガン号の放射能と廃棄物流出への心配が高まっている。 14日の「済州の声」によれば、 レーガン号の周辺にオイルフェンスが二重に張られており、 防塵服を着た人々と大型タンクローリーがいつも出入りしている。 これについて海軍の関係者は 「タンクローリーは外国の軍艦に水を供給する車両で、 空母の周辺にあるオイルフェンスは汚水回収船が軍艦の横で作業する時、 万一の海洋汚染を防ぐために予防次元で張った」と 「カトリックニュース・チグムヨギ」に話した。 続いて彼は 「オイルフェンスは(艦艇ごとに)基本的にはすべて張られていて、 特に米空母は独自の規定でさらに多く張るが、 一般人がそれを見て誤解したのであって、 油や汚水などの流出は全くない」と明らかにした。 放射能流出の危険について彼は 「済州原子力委員会で二時間ごとに放射能を測定しており、 海軍も外国の艦艇が入出港する時は放射能を継続的に測定している」とし 「空母が入ってきたからといって、韓国に核物質を廃棄する事例は全くない」と説明した。 一方、観艦式二日目の10月11日、 文在寅(ムン・ジェイン)大統領は現職大統領としては初めて 江汀村の一部住民と会った。 この場で文大統領は済州海軍基地建設について 「政府が事業を進めるにあたり、住民と深く疎通できなかったために起きた」、 「国家安保のためとはいえ、手続的な正当性と民主的な正当性を守らなければならなが、 それができていなかった」と話した。 彼は海軍基地問題で江汀村共同体の対立が深まったことについて 「大統領として深い遺憾を示し、慰労の言葉を申し上げる」と話した。 続いて文大統領は反対運動で司法処理された人々に対する赦免復権を 「裁判がすべて確定し次第、即刻検討」し、 「共同体回復事業を含む地域発展事業計画変更について 住民の意見をしっかり反映して尊重する」と約束した。 2006年から海軍基地建設に反対して戦ってきた江汀村の姜東均(カン・ドンギュン)前会長は 「(済州海軍基地建設問題で)この11年間、賛否に分れてとてもつらく感じ、 それでも私たち自ら縫合することを努力しているときに 観艦式があって今、村の雰囲気は葛藤の谷がとても深まった」と 「カトリックニュース・チグムヨギ」に話した。 彼は文大統領訪問に対して 「真情性が感じられない」とし 「文大統領は軍事基地があっても、平和の島を破壊するのではなく、 むしろそれをうまく利用すればさらに平和的に進めると話したが、 その言葉は無理な主張だろう」と指摘した。 彼によれば江汀に作られたのは海軍基地だけでなく、 民軍複合観光美港なのに海軍基地の竣工から2年半経っても観光美港の基盤施設は全くない。 彼は「観光美港も完成していない状況での観艦式開催は、 観光美港ではなく海軍基地に決め、全世界に海軍基地の地位を宣言するもの」であり 「北朝鮮には核廃棄を勧め、米国の核空母まで入らせるのは文大統領の平和基調と合わない」と批判した。 姜氏は文大統領が約束した赦免復権についても 「われわれはの村を守るために戦ってきたので、 いくら司法処理されても私たちを犯罪者と思わない」と明らかにした。 続いて彼は「赦免復権というのは罪を認めた状態で赦免するもので、 われわれは名誉回復が正しいと思う」とし 「本当の赦免復権は、11年間の工事の過程での不法と便法など、 手続的な正当性の問題を徹底して調査して明らかにし、 それにふさわしい謝罪と補償が行われることだ」と話した。 彼は大型旅客船や空母などが自由に出入りするようになれば、 暗礁の浚渫と環境問題などの海軍基地拡張問題が相変らず進むと見て、 今後も対応して戦っていくと明らかにした。 ▲10月10日から14日まで『2018海軍国際観艦式』が済州道西帰浦江汀にある済州民軍複合港とその一帯の海で開かれた。(写真出処=海軍FaceBook) 今回の観艦式開催地を選定するにあたり、 江汀村は海軍基地建設の時のように住民が賛否に分れる分裂を味わい、 当初の住民意見に反して政府と国防部、海軍は観艦式済州開催を強行したと批判されている。 今年の2月に国防部と海軍は済州で観艦式を開催すると暫定的に表明し、 村住民の意見を聞いて住民が反対すれば釜山など別の場所を検討するといった。 そのため住民は3月30日に臨時総会を開き、 済州海軍基地建設の過程で海軍と村の間の対立、 住民間の対立が解消されておらず、 海軍基地建設強行に対する海軍と当局の公式謝罪がなかったとして反対の意思を明らかにした。 江汀村の住民たちと市民社会団体は7月17日に青瓦台を訪問し、 国際観艦式反対と済州誘致中断を要求した。 済州道議会も村と済州市民社会の世論によって 「済州海軍基地国際観艦式開催反対要求決議案」に与野党の議員全体が署名した。 それでも海軍は済州での開催のための用役を進め、 7月18日に青瓦台のイ・ヨンソン市民社会首席が江汀村を訪問したことで雰囲気が変わり、 7月31日の決議案も上程が取り消された。 こうした中で、村住民たちは観艦式開催の条件として 「大統領の遺憾表明」と「共同体回復事業推進」を掲げた総会を開き、 投票により観艦式開催賛成を決定、 7月31日に海軍は観艦式済州開催を公式に発表した。 一方、国防部と海軍は済州が公式開催地に選ばれる前の去る5月15日、 防衛事業庁国防電子調達システムに、その場所が 「済州特別自治道西帰浦市一円」と指摘された 「18年大韓民国海軍国際観艦式代行用役」業者の選定のための公告を出した。 これについて海軍関係者は 「イベントの準備期間を考慮して発注した用役で、 無条件に済州と想定したものではなく、 開催地が確定すれば修正契約ができるように措置した」と解明した。 続いて彼は 「江汀村での観艦式開催についての同意の過程で陣痛があり、 海軍は地域社会との疎通が不足していた」と話した。 観艦式は軍艦の戦闘態勢および将兵の訓練の程度、 装備維持の状態などを調べる海上査閲式であり、 国際観艦式では韓国では1998年の鎮海、2008年の釜山に続いて今回が三回目だ。 今回のイベントでは海上査閲だけでなく、 西太平洋海軍シンポジウム、艦艇技術セミナー、海洋兵器学術大会、 海洋軍事装備を開発生産する防衛産業業者の展示会なども開かれた。[記事提携=カトリックニュース・チグムヨギ] 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2018-10-17 23:45:52 / Last modified on 2018-10-17 23:45:53 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |