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慶州自動車業者で未登録移住労働者51人を集団摘発

法務部・警察の合同摘発で人権侵害の疑惑も提起

チョン・ヨンギル記者 2013.08.29 10:46

[出処:ニュースミン]

8月27日慶州市ソミョンにある自動車のシート部品製造業者(株)クムガンで未登録(不法滞留)移住労働者51人が集団で摘発された。摘発の過程で衝突があったと知らされて、人権侵害の憂慮も提起された。

蔚山、釜山、昌原、大邱の出入国管理は8月27日午後12時に合同で摘発し、51人 を連行し分散収容した。蔚山出入国管理所は「該当業者に不法滞留移住労働者 が働いているという情報提供を受け、7月4日に(株)クムガンを訪問し、下請企業 の摘発に出て行った」と明らかにした。

ニュースミンは、摘発の過程で逃げた中国移住労働者A氏と会い、当時の状況に ついて話を聞いた。彼らは該当業者でそれぞれ2年、1年働いた未登録移住労働者 だった。

A氏をはじめとする移住労働者は8月27日12時に昼食のために食堂にいた。業者 の制服を着た一人の出入国管理所職員が食堂に入ってきて、大声で分からない ことを言った後、60人程が食堂に入ってきて摘発を始めた。彼らはよく韓国語 が分からず、摘発するという言葉が理解できなかった。数人が工場の窓から逃 げた。窓の前にいた警察と法務部の職員ともみあいになった。

A氏によれば、摘発職員はこの過程で移住労働者を足で蹴り、鎮圧棒を使ったと いう。1人の移住労働者を制圧するために3~4人の職員がついた。

かろうじて逃げたA氏は同僚が捕まったため、眠れなかったという。彼は「2年 いたが、摘発は初めてだ。100人ほどの移住労働者の中で50人ほどが摘発された。 こんなことは二度となければ良い」と話した。

摘発された職員はもちろん、逃げた移住労働者も会社で働けなくなった。受け 取っていない賃金と退職金も心配だ。

28日の午後、該当業者を訪問すると、工場は正常に稼動していた。会社の関係者 は「法務部の職員が業者服を着て入ったのではない。(移住労働者が)おびえて 誤解したのだろう」とし、法務部の摘発に協力しなかったと断言した。

続いてこの関係者は「摘発過程で暴力的な鎮圧はなかった」とし、人権侵害の 疑惑を否認し、「今回を契機に合法滞留者を雇い、工場の稼動に支障が無いよう にしたい」と明らかにした。

報せに接した慶州移住労働者センターのオ・セヨン所長は「未登録移住労働者 の摘発で人権侵害があったのか、事実を確認するまでは強制退去をしてはなら ない」とし「彼らへの反人権的な摘発行為がまた起きてはいけない」と話した。

一方、出入国管理事務所は今年3月から摘発方法を小規模な不意の摘発ではなく、 事前に啓蒙した後、これを拒否する業者を中心に嶺南圏出入国管理事務所(昌原・ 釜山・大邱・蔚山)がすべて参加する集中摘発を行うと明らかにした。(記事提携= ニュースミン)

原文(チャムセサン)

翻訳/文責:安田(ゆ)
著作物の利用は、原著作物の規定により情報共有ライセンスバージョン2:営利利用不可仮訳 )に従います。


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