韓国:歴史教科書国定化方針の発表に教育市民団体が反発 | |
[MenuOn] Home | ニュース | イベント | ビデオ | キャンペーン | 韓国 | コラム | About | Help [login ] | |
「国民世論を無視した公権力教科書はだめだ」歴史教科書国定化方針の発表に教育市民団体が反発
カン・ソンナン記者 2015.11.04 11:39
政府が歴史教科書国定化方案を発表したその時間、 教育市民社会団体が民主主義と歴史教育の死を宣言した。 黄教安(ファン・ギョアン)国務総理がソウル市光化門の政府ソウル庁舎で歴史教科書国定化方案を説明していた午前11時、 政府ソウル庁舎の正門では韓国史教科書国定化阻止ネットワーク(ネットワーク)の歴史教科書国定化告示強行糾弾緊急記者会見が行われた。 ▲歴史教科書国定化阻止ネットワークは政府が歴史教科書国定化方針を発表する政府ソウル庁舎の前で緊急糾弾記者会見を行った。[出処:教育希望チェ・デヒョン記者] 冒頭発言をした韓国進歩連帯の朴錫運(パク・ソグン)常任代表は 「政府が国民の意見を遮断するためにEメールの受付を妨害し、ファックスを消す小細工を使ったり、 常識と非常識、民主と反民主の問題である歴史教科書国定化問題を進歩と保守の争いであるかのようにフレームを組もうとする小細工を働かせている」と批判した。 歴史教科書国定化の違憲要素を指摘した民主弁護士会のソン・サンギョ事務局長は 「政府が国家のアイデンティティを守るために国定教科書を作ると主張しているが、 憲法1条『大韓民国は民主共和国だ。大韓民国の主権は国民にあり、すべての権力は国民から出てくる』で見られるように、 国家のアイデンティティは大韓民国が民主共和国だということであり、 国家の重大な政策は国民の意思によって進めなければならない」と批判した。 ▲記者会見の参席者らは、歴史教科書国定化確定の発表は歴史教科書国定化阻止闘争の終わりではなく開始になると強調した。[出処:教育希望チェ・デヒョン記者] 加えて、教科書を作る教授、教える教師、学ぶ学生など、教育当事者が反対している政策を押し通し、 憲法31条が保障する教育の自主性、専門性、政治中立性などの「教育の基本原則がごみ箱に閉じこめられている」とし、 民主弁護士会内にTFチームを設置して可能なすべての法的措置を取る予定であることを明らかにした。 政府の歴史教科書国定化強行に対する 非難の発言が続いた。 全教組のピョン・ソンホ委員長は 「国民に対する戦争を宣言したこの政府が今日、いよいよ国民に向かって引き金を引いた」とし 「韓国の子供たちに真の歴史を教えるために、 親日独裁財閥美化国定教科書を絶対に学校現場に入れないために、 いかなる犠牲も甘受して闘争する」と強調した。 民族問題研究所のパク・ハニョン教育広報室長も 「教学社教科書が1ページに5つの割合で2000か所以上間違っていたのも奇蹟なのに、 政府がこの本を検定で通過させるというさらに大きな奇跡を起こした。 だが学校現場でほとんど採択されなかったので、公権力は歴史教科書を国定化した」とし 「主体思想を批判した教科書を容共教科書だと罵倒する今日の黄教安(ファン・ギョアン)総理の発表は、 検察の教科書スパイ集団組織事件ブリーフィングをするような状況」だったと批判した。 加えて「国民世論を無視して公権力で押し通した教科書、 親日独裁を称賛して未来の世代に自分たちを支持させるための醜悪な教科書」とし、 決して座視しないと明らかにした。 ▲ネットワークの記者会見に先立ち退職教師も時局宣言をして時代錯誤的妄想の国定教科書復活の中断を要求した。[出処:教育希望チェ・デヒョン記者] ネットワークは記者会見文で 「行政予告期間中に国定化反対の声が洪水のように溢れ、 政府与党は自分たちが検定-承認した教科書を『赤化統一用』だと規定して反対する国民を『非国民』と言い募り、 結局は『北朝鮮の指令』まで口にするなど、国定化反対の世論を抑圧するために公安政局まで造成していらだちを見せたが、 国民の世論は変わらなかった」とし 「国定化の強行は朴槿恵大統領の独善と我執による自縄自縛であり、国民の審判を受けるだろう」と警告した。 政府が歴史教科書国定化方案を発表する政府ソウル庁舎の周囲では、 保守団体の国定化支持記者会見も共に進められた。 ネットワークの記者会見の前に退職教師654人は同じ場所で歴史教科書国定化反対時局宣言を行った。 彼らは時局宣言文で「政府には歴史を評価する資格がなく、単に歴史の評価を受ける対象でしかない」とし 「恥ずかしい歴史は石灰で覆われるのではなく、事実に基づき真心に充ちた反省と懺悔によってのみ克服される。 大統領は40数年前の軍事独裁時期に向かって全力で後進するタイムマシン列車遊びを今すぐやめろ」と警告した。(記事提携=教育希望) 翻訳/文責:安田(ゆ)
Created byStaff. Created on 2015-11-08 11:35:19 / Last modified on 2015-11-08 11:35:19 Copyright: Default このフォルダのファイル一覧 | 上の階層へ |