渡部通信(11/19) : 明けない夜はない(278)<若者を再び戦場に送るな!(28)天下は
一人の天下にあらず>
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ウクライナ・ガザでの戦火はさらに拡大しつつあります。
前者では、北朝鮮がロシアに兵士を送り、
アメリカがウクライナに提供した長射程ミサイルでの
ロシア領攻撃を承認しました。
ロシアのプーチンはすでに9月に、
米欧がウクライナに供与した長距離ミサイルでのロシア攻撃を認めた場合、
欧米による戦争への直接参加を意味するという見解を述べています。
後者では、イスラエルはガザを徹底的に破壊し、
レバノンへの大規模空爆と地上軍の侵入が続いています。
これに対しアラブ諸国やイランは強く反発しています
こうした中で、11月5日、アメリカ大統領選でトランプが勝利しました。
彼は「アメリカ第一」を掲げ、再び世界に君臨するアメリカを作ろうとしています。
そのため移民を排斥し、関税を一律10%にし、
特に敵対する中国に対しては60%にしようとしています。
この保護主義的経済政策が世界の経済をさらに悪化させることは目に見えています。
また、日本では10月27日の衆院選で少数与党の石破第二次政権が誕生しました。
石破首相は、ペルーで行われるAPEC(11月16,17日),
ブラジルで行われるG20(11月18,19日)参加にあわせ、
その後にトランプとの会談を模索しました。しかし、なかなか決まりませんでした。
石破首相は、11月15日にAPECに参加したバイデン米大統領と日米首脳会談を行い
日米同盟の強化や、日米韓等の同志国ネットワークのさらなる発展に向け
今後も協力していくことなどについて確認しました。
ところが同日、石破首相は中国の習近平国家主席とも初の日中首脳会談を行いました。
会談で両首脳は、両国の共通利益をめぐって協力する「戦略的互恵関係」を推進し、
「建設的かつ安定的な関係」を構築することを確認しました。
これは、トランプ政権の保護主義に対する両国の対抗措置でもあったと思われますが、
2022年12月の安保三文書で、中国を「仮想敵国」と明記したことからみれば、
大きな前進であるともいえます。
一方で、石破首相はトランプ氏に会うことはできませんでした。
中国を敵視するトランプ氏にとって、
この日中首脳会談は面白くない事だったのでしょう。
それでも、世界は冒頭に述べたように戦火拡大の危機が強まっています。
世界中で軍拡が行われ、頻繁に合同軍事演習が行われています。
いつ第三次大戦が起きるかわからないような状態です。
そして、その前途がどうなるかは想像もつきません。
そうした中で私は、古代中国で書かれた『六韜(りくとう)』
という本に書いてある以下の言葉を思い出しました。
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天下は一人の天下にあらず、
すなわち天下は天下の天下なり。
天下の利を同じくする者は、すなわち天下を得、
天下の利をほしいままにする者は、すなわち天下を失なう。
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これからの世界がどのような紆余曲折をたどろうとも、
結局はこういうことに帰するだろうと思います。
本日、私も属する「戦争をさせない杉並1000人委員会」は、
7人参加で、浜田山駅前で街宣を行いました。
そこでは、12月1日に行われる杉原浩司さんの講演会のチラシ
*ーー戦争より平和の世界をーー*
*講演テーマ:「死の商人国家」」への堕落をどう止めるか*
を81枚配布しました。添付しますので詳しくはこちらをご覧ください。
そして是非おいでください。資料代は500円です。
なお、この街宣は「戦争法」の時以来約10年間、
毎週火曜日(主には12:00〜13:00)、
杉並区内の13駅を巡回して行っています。
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「都教委包囲首都圏ネットワーク」のブログのアドレス
http://houinet.blogspot.jp/
千葉高教組『日の丸・君が代』対策委員会」のホームページ
http://hinokimitcb.web.fc2.com/
「ひのきみ全国ネット」のウェブサイト
http://hinokimi.web.fc2.com/
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