ウェザーニューズのブラック度はすごいです

＊レイバーネットMLから

全国一般なんぶの中島です。
ブラック企業に対するキャンペーンが始まりました。

【ブラック企業大賞】　下記のウェブサイトをご覧ください。

http://blackcorpaward.blogspot.jp/2012/07/79.html

７月９日だけで、９万件のアクセスがあったというほど、
社会的注目度の高い＜不＞名誉ある賞です。
ここに、なんぶが争議中のウェザーニューズがノミネートされています。

さすがに東電、ワタミには負けてしまうかもしれませんが、
ブラック度ではワタミ、すき家と負けず劣らずです。
しかし、いかんせん、知名度に劣ります。

そこで、ウェザーニューズのブラック度をお知らせし、
ぜひ、ウェザーニューズに１票クリックをお願いしたいと思います。

★ウェザーニューズのブラック度　
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ウェザーニューズは民間気象予報会社で、
主たるビジネスは船舶や航空運行等への気象予報です。

創業者の石橋博良氏が商社の社員だったときに、発注した荷が
いわき港へ到着するまでに爆弾低気圧による転覆で犠牲者を出す
という事故を経験したことで、米資本の海洋気象調査会社に転職、
転職した先の企業を買い取って、ウェザーニューズを起こしました。
http://weathernews.com/#/contents/origin/

外資と間違われることもありますが、まったくの日本企業です。
オクラホマ、ロンドン、香港、韓国などに営業所がありますが、
「グローバル」全体でも６００人程度の企業規模です。

創業の志が立派なだけに、カルト的要素満載の企業文化を持っています。
http://weathernews.com/#/contents/calture/

「天気は眠らない」、だから「原則的に深夜勤務という概念はない」と、
従業員に長時間労働を強います。

従業員はカテゴリー化されて、会社文化の理解（従順）度により、
経営職、契約達人職、契約職があります。
（最近、経営職と契約職の間にマイペース職というのができました。）

この経営職とは何かを一部紹介します。会社によれば、

「経営者と一体をなし、自らの仕事を、自らの意思決定で取組む」
「与えられた仕事を時間単位で取組む工場労働者ではなく、知的仕事人集団として、かならずしも時間に比例しない形で成果と価値創造を生み出し、また生産性を向上する知的体育会系仕事人である。」

よくわかりませんね。でも新入社員にとっては「経営職」になることが重要なのです。

新入社員はPossible Winner (可能性ある勝者？／この企業には変な和製英語が
たくさんあります）と呼ばれ、半年の試用期間中に、企業への従順と貢献度を
競わされます。

★新入社員の過労自殺
http://kishadan.com/lounge/report/read.cgi?id=201010210611404

ちなみに、過去に、全国一般なんぶに
ウェザーニューズに働く若い従業員の家族からの
長時間労働を心配する相談が数件ありました。
しかし残念ながらご本人からの相談はありませんでした。

ケインたちがはじめてなんぶに相談に来たのは、この事件の翌年でした。
こんな悲惨な事件があっても、職場が変わらなかったからです。
彼らはなんぶに非公然組合員として加入しました。

http://www.daiichi.gr.jp/publication/johobox/2010/122.html

２０１０年１２月、会社は遺族と和解しましたが、
それでも職場は変わりませんでした。
会社に寝泊りしながら働いている人もいます。また、時間外賃金は払われず、
過労死の調査で労基署が入って以来、時間外は賃金に含まれる「みなし」だと
されました。

時間外のみなしは８０時間（うち深夜が３０時間）に設定されています。
組合員の月額賃金400000円のうち179400円が＜みなし＞でした。
なお、ボーナスはありません。

だから組合をつくりました。でも、残念ですが、
まだ日本人従業員は立ち上がってくれません。
http://nugwnambu.org/?page_id=433
http://www.weathernewsunion.com/

現在、全国一般東京南部ウェザーニューズ労働組合は、
ケイン委員長の解雇撤回裁判とグラント書記長の９万円を超える減給・降格、
組合員の隔離勤務を労働委員会で争っています。

どうぞ、彼らへのご支援と＜ブラック大賞＞への１票を
よろしくお願いいたします。