本文の先頭へ
ベルクの新刊紹介 : 『食の職〜小さなお店ベルクの発想』
Home 検索
『食の職〜小さなお店ベルクの発想』 迫川尚子 (ブルース・インターアクションズ刊 )

ビア&カフェ・ベルクをご存知ですか?JR新宿駅東口改札を出て、すぐ左にある
バールスタイルの飲食店です。たった15坪の小さな店ですが、1日平均1500人
ものお客様にご利用いただいています。よく何屋さん?と聞かれますが、一日中カ
フェだったりバーだったりお食事処だったり、それはお客様に決めていただこうとい
うスタイルです。何でも屋さんみたいな感じですが、どの食材も専門店以上のものを
ご用意しています。

ベルクの魅力とは?ともよく聞かれますが、それこそお客様にうかがってみたい点
です。でも、まずこの雰囲気でしょう。日本にはあまりない雰囲気ともいわれます。
それは演出された雰囲気ではなく、お客様と店が一体になって作り上げてきた「狭い
のに狭さを感じない、広がりのある」(どなたかの言葉です)雰囲気です。

10年くらい前に、雑誌「カフェレストラン」で、ベルクが注目の「インディーズ
カフェ」として紹介されました。単純にカッコイイ!なんて思ったものです。でも今
はその「インディーズ」という言葉にどんどん重みがでてきました。私たち自身は、
ドトールさんやマックさんの見よう見まねをしたところがあり、大手と個人店という
区別はあまりなかったのですが、駅周辺から個人店が消えていき、気づいたらチェー
ン店ばかりになっていて、嫌でも個人店であることを意識(売りに)せざるを得なくなったんです。

コンビニなどのフランチャイズは、一つ一つのお店は個人経営です。ただ、店主の
経営上の裁量は殆ど認められません。店主であっても本部の指示に従うしかありませ
ん。私たちのように、本部のない個人店を、フランチャイズと区別するため、イン
ディーズという言葉が使われたんですね。本部がないというのは、とても自由です。
自由なだけに、全部の責任が自分たちにかかってきます。それを面白いと思うか、そ
れともおじけづくか。

そのはざまで、あえて「面白い!(難しいしいけれど、だからこそ)」と言わんが
ために、私は本を書きました。取引先もメニューも内装も、あらゆるものがお膳立て
された店なんて(お膳立てされた街も)、ちっとも面白くない。

じゃあどうしたらいいか?私たちの経験が少しでもお役に立てばと思い、職人やス
タッフたちと一緒に書きました。『食の職』ぜひ!

新宿ベルク副店長 迫川尚子

『食の職〜小さなお店ベルクの発想』 迫川尚子 (ブルース・インターアクション
ズ刊 )
アマゾン注文ページ ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「食の職」もくじ まえがき 仕事としての食。趣味としての食。人生のテーマとしての食。
プロローグ 食で生きる
     ベストテンな味だけでいいの?
1章  お店の味をつくる
     ベルクの味はどうやって生まれるのか?
     ただのビールが美味しいわけは?
2章  職人さんと「味」でつながる〜3大職人の仕事術
     町の天才を探そう!
3章  お店は表現だ!   ……などなど。

●食の現場からのリアルな声を収録!
ベルクは素人の人がこれから独立するときの発想なんですよ。 ――久野富雄(コーヒー職人)
こんな時代だからこそ、高いものを使って質と効率を上げりゃいいんだ。 ――河野仲友(ソーセージ職人)
パン屋として世の中を考えている。――高橋康弘(パン職人)
食の職 小さなお店ベルクの発想
迫川尚子(ベルク副店長) 著  定価1680円  四六・並製・272頁(カラー口絵16頁)ISBN978-4-86020-402-0
全国の書店、ネット書店で絶賛発売中!! 
食欲の秋、読書の秋に読みたい1冊。


Created by staff01. Last modified on 2010-08-27 15:31:24 Copyright: Default

このページの先頭に戻る

レイバーネット日本 / このサイトに関する連絡は <staff@labornetjp.org> 宛にお願いします。 サイトの記事利用について