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JR東海、名松線部分廃止の暴挙に抗議する
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黒鉄好@安全問題研究会です。

8月の台風18号で普通となった名松線を、復旧への検討もろくにしないまま、JR東海が一部廃止しようとしていることが明らかになりました。

しかし、この程度の水害で路線廃止を許していたら、日本から5年で鉄道は消えてしまうでしょう。安全問題研究会は、廃止撤回を求めます。

以下、ブログから転載でお知らせします。

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http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20091029-00000058-mai-soci(毎日新聞)より

 台風18号の影響で一部区間の不通が続いている三重県のJR名松線(松阪−伊勢奥津(おきつ)駅、43.5キロ)について、JR東海は29日、不通区間(家城(いえき)−伊勢奥津駅、17.7キロ)を廃止し、バス輸送への切り替えを決定、地元自治体と協議を始めたことを明らかにした。JR東海発足後、同社が鉄道路線を廃止するのは初めて。

 今月8日の台風では、同線の39カ所で線路上に土砂が流入したり、盛り土が流れ出すなどの被害が発生。同15日から松阪−家城間で鉄道運行を再開したが、家城−伊勢奥津間は代行バスを運行、被害調査を進めていた。

 記者会見で中村満・鉄道事業本部長は廃止を決めた理由について▽険しい地形のため速度制限や雨量規制が厳しいこと▽仮に復旧しても、台風18号以下の風水害で長期の運転規制が起きうること▽周辺道路が改良され、バスの方が安全で安定した輸送を行えること▽利用者の減少−−などを挙げた。28日、三重県や津、松阪市に考え方を伝えたという。

 地元の同意が得られ次第、国土交通省に同区間の廃止届を提出する。代行バスは現在、三重交通が1日11本を運行しているが、廃止後も同社へ委託するとみられる。

 名松線は1935年に全線開通。87年度には1日当たりの利用者は1670人だったが、08年度は同700人に減少。特に家城−伊勢奥津間は、87年度の同430人から同90人にまで減った。

 JR名松線の一部廃止について、三重県の野呂昭彦知事は「県としては、関係部局で現地を調査し、住民への影響など今後の対応について沿線の市とよく協議していきたい」とのコメントを出した。【山田一晶、田中功一】
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初めにはっきり言っておく。
JR東海よ、ふざけるな!!

リニア新幹線の建設のために「4兆円でも出す」と言っているJR東海が、名松線を復旧させるための費用(たかだか数十億〜数百億レベルだろう)が出せないなどあり得ない。

それに、JR東海は「険しい地形のため速度制限や雨量規制が厳しい」「仮に復旧しても、台風18号以下の風水害で長期の運転規制が起きうる」「周辺道路が改良され、バスの方が安全で安定した輸送を行える」「利用者の減少」などとごたくを並べているが、この程度の水害で復旧をあきらめなければならないとしたら、九州なんて全ての路線が消えてしまうだろう。なにせ、鹿児島県では毎年「水害で死者が出たら梅雨明け間近」といわれているくらいなのだ。

利用者の減少などというのもまったく理由にならない。JR東日本は、輸送密度(1日1キロメートル当たり輸送人員)がたったの85人しかいない岩泉線を存続させているのだし、福知山線のATS−P設置費用を出し渋っていたJR西日本ですら、7月の水害で寸断された姫新線を2ヶ月で復旧させている。それに比べ、東海道新幹線というドル箱路線を持つJR東海が、この程度の金すら出さないというのでは「在来線安楽死政策」と受け止められても仕方がないし、新幹線とリニアにしか興味のない会社だと言われても反論できないだろう。

そのうえ、廃止後の代替輸送をJR東海バスが担うというならまだしも、三重交通に押しつけるとは厚かましいにもほどがある。当ブログは、鉄道ファン仲間からの批判を覚悟で敢えて言わせてもらう。「JR東海に公共交通を担う資格はない。こんなふざけた企業は公共交通の現場から出ていけ」と。

結論として、当ブログは今回の名松線廃止を絶対に認めない。強く、撤回を求める。

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黒鉄 好 aichi200410@yahoo.co.jp

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