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レバノンを訪問したイギリスの国会議員は言った「そこはまるでヒロシマだった」と。 アフガン・イラク・レバノン、そしてイラン、シリア。問題はなんら解決してはいない。 9・23マンチェスター反戦デモに参加しよう!
(メール末尾にその他諸行動10数点紹介)

西ロンドンの樺です。

英国リスペクト党のジョージ・ギャロウェイ議員は、より多くの人々に働きかけようと、今年に入ってラジオトークショーを始めました。

・毎週土日 夜20:00-22:00
・AMラジオかDIGITAL RADIO 1089/1053

写真:日刊無料紙『メトロ』9月8日号。タイトルは「ブレアさん、子供達でさえ反乱してますよ」 ブレアの学校訪問に抗議しピケに立ったクイントン・キナストン学校の生徒たち

そして9月冒頭にベイルートやレバノン南部を訪問し、レジスタンス支持を表明すると共に爆撃で破壊された街からライブトークも行いました。ギャロウェイ議員は8・6ヒロシマにも来たことがありますが(2003年。当時はまだ労働党代議士)、レバノンの廃墟と化した街を見て、「そこはまるでヒロシマだった」と語っています。

今メールでは、ギャロウェイ議員の発言の幾つかを翻訳紹介します。

のぶ(ペン:樺)

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「レバノン政府は、アメリカやイスラエルによるヒズボッラ武装解除の圧力に屈してはならない。重要なのは、レバノン政府が勝利を敗北と取り違えないことだ。勝ったときは勝者として振舞うのが重要なのだ。敵が戦場で勝ち得なかったものを戦後に渡すようなマネをすべきではない。領土、領海、領空から、立ち退くよう、敵に要求するのが一番である。

 「イスラエル敗北の衝撃は、エフード・オルメルト、その僚友ジョージ・ブッシュ、トニー・ブレアを揺るがしている。

 この5〜6週間、英国反戦運動は、英国議会の召集を求めて抗議行動とデモを展開してきた。イスラエルと英国とアメリカによる攻撃によって多大な犠牲を払ったレバノン民衆への連帯を表明した。数千が死傷した。学校、病院、発電、水道、橋や道路等のインフラに数兆ドルの損害が出た。

 我々は、侵略に抗する偉大で歴史的なレバノンの勝利に惜しみない賞賛を送る。偉大な勝利を勝ち取ったヒズボッラと、特に世界に名が知られるようになったその指導者ハッサン・ナスララを祝福したい。誰もヒズボッラの武装解除などできない。イスラエルができなかったものを、一体誰ができるというのか。ヒズボッラは、実質的にレバノン軍の一部であり、かつ、そう扱われるべきである。

 もし外国軍の兵がシリア・レバノンの国境地帯に送られれば、それは戦争を意味するだろう。イスラエルとレバノンが戦場状態にあったのであって、シリアとレバノンは戦争などしてはいない。もし欧州各国の政府がこの地へ兵を送れば、それはこの紛争での敗北を意味するだろう。

 「私は南レバノンのダヒエ(Dahier)を訪問した。近隣のシーア労働者の町は34日間にわたるイスラエルの爆撃により完全に破壊されていた。この地の破壊は、私が思っていた以上だった。まるでヒロシマだ。あらゆるものが破壊されている。この地でイスラエルが行ったことは戦争犯罪以外の何物でもない。

 「ビント・ジュバイル(Bint Jbail)の病院や市場を訪問した。そこで出会ったレジスタンスの戦士に私は言った。 『イスラエルは無敵で、誰も立ち向かえるものはいない』という神話を、諸君は粉々に打ち砕いたのだ。アラブは二度とイスラエルの侵略に降伏しないだろう。インティファーダ、イラク、そしてレバノンは、イスラエルの敗北のみならずアメリカの敗北も十分ありうる、と世界に示した。

 「アラブにとっての主要な問題は、ワシントンやロンドンではなく、自国政権の首都にある。これまでも声をあげるべきときにアラブ諸国政府は口をつぐんで来て、それはもう常態になってさえしまったが、今回始めて彼らは公然と侵略支持をした。ヨルダン、エジプト、サウジはみなレジスタンスを批判した。

 我々は、アラブ諸政権はこれ以上悪くならないほど悪い、と思ってきたが、今回のレバノン戦争に関しては彼らはまさに最低最悪の振る舞いをした。良いニュースは、こうした彼らの試みは失敗した、ということだ。エジプト、サウジ、ヨルダンの人々は分断を拒否した。アラブの大衆は100%レバノンとそのレジスタンスを支持した。

 最も特徴的なことのひとつは、レバノン人の団結だ。クリスチャンの80%、スンニーの89%がレジスタンスを支持した。34日間の間、アラブ政権は失敗を続けた。これら傀儡の大統領や王族たちは系統的に失敗した。その支配が国民以外のための利益のためであることを自己暴露した。

 「しかし今なおアメリカは『新しい中東』なるものの確立を狙っている。油断してはならない。

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ギャロウェイ議員は去年、アメリカ上院に乗り込んでブッシュの石油のための戦争を追及しました(05年5月17日)が、最近になってアメリカCNNテレビに登場し、TVアナウンサーとガンガンやりあっています。そのビデオクリップは以下でご覧になれます。 http://www.youtube.com/watch?v=68eSYm96Jdo

CNNアナウンサーは凄まじいほどのバイアスのかかったアメリカ政府特有の見地からの政治主張と見解を展開します。これがスピン(情報操作)か、これが現代の大本営発表か、これが全てのメディアと教育機関で繰り返されて「洗脳」となるのか、ということが恐ろしいほど伝わってきます。

ところがそれに対しギャロウェイ議員は、あの独特の調子で非常に力強くイスラエルとアメリカの戦争犯罪を追求しCNNの目論見を粉々に(粉々!)粉砕してしまいます。このCNNインタビューは複数の人がビデオクリップをネット上にアップロードし、数万以上もの人々が視聴しています。ギャロウェイ議員のスピーチは非常に聞き取り易いので、皆さんもぜひとも挑戦してみてください!

また、ギャロウェイ議員は「ガーディアン紙」にも寄稿を寄せていますが オンラインで閲覧可能です: 「ヒズボッラの勝利は中東を変えた」2006/08/31掲載 http://www.guardian.co.uk/commentisfree/story/0,,1861644,00.html このオンライン頁では、紙版の紙面と違い、読者がコメントをよせることができます。寄せられたコメントももちろん読むことができます。9月3日の段階で、211件ものコメントが寄せられています(全て閲覧可能)

なお、8月5日にロンドンで10万人が反戦行進に立ちましたが、この日デモが行われたのはロンドンだけじゃありません。英国だけでもありません。当時攻撃にさらされているまっ最中のレバノンの首都ベイルートでも大規模な反戦デモが行われました。

しかも、シーアと共にスンニーが、ムスリムと共にクリスチャンが、共同でヒズボッラ支持を表明した大デモです。ブレア放送局と揶揄されるBBCでさえが、このベイルートデモを報道しました・せざるを得ないほどのインパクトのあるデモでした。

ちなみにレバノンの「ベイルート・デイリースター」紙が8月初めに実施した世論調査では、87%のレバノン国民がヒズボッラの軍事闘争を支持しています。

「レバノンのレジスタンスは、確かにヒズボッラが指導していたが、実際にはスンニーやクリスチャンや地元の人々の支持も受けた大衆抵抗闘争だった」というのが、リスペクト党役員ジョン・リーズの見解です。

在英日本人の皆さんは、(そして日本で反戦活動をしている皆さんは)、ヒズボッラをどう見ているのでしょうか?

その他のギャロウェイ議員スピーチ、ビデオクリップ:

・ヒズボッラについての見解(7・22や8・5集会の発言と同趣旨)
http://www.youtube.com/watch?v=R0yvwnN6EAc

・アメリカ上院に乗り込んでの公然たるブッシュの戦争批判(部分)
http://www.youtube.com/watch?v=HrdFFCnYtbk

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レポート by 樺浩志
japan2world@hotmail.com
http://eikoku.fc2web.com
※転送・転載大歓迎です。
※紙媒体でのご利用、独自記事、写真等ご希望の方はご一報下さい。
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<諸企画諸行動紹介> ■:予定(新規紹介) ▼:予定(既報) ▽:実施済企画

■9月11日(月)〜14日(木) 英国労組会議(TUC)年次全国大会
場所:Brighton Centre 最寄駅:Brighton 本会場には、代議員、傍聴者、記者等として登録した人しか参加できませんが、 「周辺集会(フリンジ)」には登録証がなくても参加できます。 ※ 英国労組ナショナルセンターTUC www.tuc.org.uk ※ TUC年次大会 www.tuc.org.uk/congress/

フリンジは4日間で100近く開催されるため、いつものことながら魅力的な企画が同じ日時に重なって行われます。ここでは初日のフリンジのうち幾つか紹介します。

(■)9月11日(月)12.45- 派遣労働者の権利を守ろう!郵便労組CWU集会
場所:The Old Ship Hotel, Brighton ドリンク有り
発言:ビリー・ヘイズCWU書記長、ジーニィ・ドレイクCWU書記次長、他

(■)9月11日(月)昼休憩時間 東ロンドン線民営化反対!鉄道労組RMTデモ
場所:Brighton 駅前

(■)9月11日(月)5.30pm- 労組自由法案の現状 by 雇用権利所(IER)と団結運動
場所:Meeting room 1, Brighton Centre ドリンク有り
発言:クリスティン・ブロウア教師労組NUT書記長、ボブ・クロウ鉄道労組RMT書記長、トニー・ウドリ運輸一般労組TGWU書記長、フランシス・オグレイディ労組会議TUC書記次長、ジョン・ヘンディ勅撰弁護士・IER、トニー・ベン労働党元大臣、ジョン・マクドネル労働党下院議員

(■)9月11日(月)6pm- イラクから軍撤退!イラン攻撃許すな!by 反戦連合
場所:Royal Albion Hotel, Brighton
発言:ジョン・マクドネル労働党下院議員、トニー・ウドリ運輸一般労組TGWU書記長、リンジー・ジャーマン反戦連合議長

■9月13日(水)7pm- ハマスミス反戦集会(西ロンドン第3反戦集会)
場所:Small Hall, Hammersmith town Hall, King St W6
発言:ジョン・マクドネル(労働党下院議員)、リンジー・ジャーマン(反戦連合議長)、ガヤスディン・シディキ(ムスリム議会)、ハイファ・ザンガナ(イラク人ライター)、ダハボ・イッセ(ソマリア人活動家)

▼9月14日(木)7.30pm- 社会主義書店『ブックマークス』企画「ベンと過ごす夕べ」
場所:Bloomsbury Baptist Church (Bookmarks bookshop や大英博物館から徒歩2分)
入場料£6(学生・非就労者£4)。

■9月15日(金)6pm- ロンドン平和集会 ライブミュージック+平和メッセージ
場所:Trafalgar Square 最寄地下鉄駅:Trafalgar Square
ロンドン平和週間の一環で、その趣旨は「行動を通じて正義・平等・尊厳を促進し、多様性を称え、すべての年齢を通じてより結束の強い社会の実現を目指す」

■9月17日(日)6pm- サウスオール反戦集会(西ロンドン第4反戦集会)
場所: Dominion Centre, The Green, Southall (BRサウスオール駅より徒歩5分)
発言:ジョン・マクドネル(労働党下院議員)、イボンヌ・リドリー(イスラム・チャンネル)、ニザール・アッブイド(レバノン人ジャーナリスト)、サイード・ファルジニ(英国ムスリム協会)、ジョン・ローズ(『シオニズムという神話』著者)

■9月19日(火)6:30- イランを攻撃するな集会 by アクション・イラン
場所:Room101, University of London Union (ULU), Malet Street
最寄地下鉄駅:Goodge Street
発言:ハンス・フォン・スポネック前国連イラク人道調整官、ジョン・リーズ反戦連合役員、他

■9月21日(木)-23日(土) 兵士家族反戦の会主催 平和キャンプ(21日3時開始)
場所:マンチェスターのAlbert Square (9・23反戦集会会場)
※ 軍家族反戦(Military Families Against the War) www.mfaw.org.uk

■9月23日(土)1pm- 9・23全英結集マンチェスター反戦デモ
デモ出発点&終着点:Albert Square (デモ出発は1時。デモ後に集会)
デモルート:Albert Square → Princess St → Lower Mosley St → Great Bridgwater St → Deansgate St → Market St → Cross St → Albert Square

※ 呼びかけ:
反戦連合(STW: Stop the War Coalition)www.stopwar.org.uk 核軍縮運動(CND: Campaign for Nuclear Disarmament) www.cnduk.org 英国ムスリム自主行動(BMI: British Musulim Initiative) www.bminitiative.net ※ 賛同: 英国ムスリム協会(MAB: Muslim Association of Britain) イスラム・チャンネル(Islam Channel) アクサの友(Friends of Al Aqsa) 通信労組(CWU: Comunication Workers Union) 公共商業サービス組合(公務員労組)(PCS:Public & Commercial Services Union) 全英ジャーナリスト組合(NUJ: National Union of Journalists) 運輸一般労組(TGWU: Transport and General Workers Union)

■9月24日(日)10.30am-6pm 変化の時・反戦連合主催「もう1つの会議」
場所:Roscoe Building, Manchester大学, Brunswick St, Manchester M13 9PL
※ テーマ:
「中東危機」
「イスラム嫌悪主義と緊迫戦略」
「戦争の人道的・経済的コスト」
「メディアと戦争」
※ 発言:
ジョージ・ギャロウェイ(リスペクト党国会議員) ジェレミー・コービン(労働党国会議員) クレイグ・マーレー(英国元ウズベキスタン大使) モッザム・ベッグ(グアンタナモ収容所元虜囚) リチャード・ホートン(Lancet紙編集者) サミ・ラマダニ(占領反対イラク民主主義者) タリク・アリ(ジャーナリスト) ローズ・ジェントル(軍家族反戦の会) ベティ・ハンター(パレスチナ連帯運動) ハラ・ナスレッディン(レバノン人ジャーナリスト) ジョン・リーズ(リスペクト連合) ガイ・スモールマン(フォトジャーナリスト) イボンヌ・リドリー(イスラム・チャンネル) デイブ・クラウチ(メディア労働者反戦) リンジー・ジャーマン(反戦連合共同議長) アンドリュー・マーレー(反戦連合共同議長) アッザム・タミミ(イスラム政治思想研究所)

■9月24日(日)13:00-18:00 ACAVA芸術家公開スタジオ 場所:11 Colville Road, W3 8BL 入場無料
厳密には反戦企画ではありませんが、クレア・ネズビット等の英国人と、イサオ・ミウラ、エミコ・アイダ等の英国在住日本人と並び、反戦芸術家のクリス・ホルデンという人が出品しているとのことです。

■9月26日(火)7pm- 反戦連合とCNDの労働党大会フリンジ(周辺)共同集会
場所:Methodist Central Hall, Oldham Street, Manchester
発言:
トニー・ベン(労働党元大臣) ウォルター・ウォルフガング(労働党全国執) クレイグ・マーレー(英国元ウズベキスタン大使) ルーダベ・シャフィ(アクション・イラン) リンジー・ジャーマン(反戦連合議長) ケイト・ハドソン(核軍縮運動CND議長)

■9月28日(木)7pm- 映画ウィンター・ソルジャー(Winter Soldier)上映会
場所:Friends Meeting House, Euston Rd 最寄駅:Euston(BR,Victoria,Northern)
上映前発言:ジョージ・ギャロウェイ、リスペクト党下院議員 Winter Soldier(冬の兵士)概要:時は1971年2月。ベトナム戦争での巨大な戦争犯罪、ソンミ事件が発覚した一ヵ月後。ベトナム退役兵反戦の会主催の集会が開催された…
入場料:£6(学生・非就業者£3)


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