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羽越線事故の背景に規制緩和
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佐々木です。

> T@鉄ちゃんです。

> 鉄橋での突風による事故といえば、民営化直前の86年12月に起きた兵庫県・山陰
> 本線餘部鉄橋での急行「みやび」転落事故を思い出します。この事故は、民営化を先
> 取りする事故として記憶に留められていますが、今回の事故にも同じような「匂い」
> を感じます。
>

以下は、今朝(12月27日)の赤旗一面の記事「特急転覆 強風域 緩い運行 規制」の抜粋です。
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風速計の運行規則は、1986年の山陰線余部鉄橋事故後、当時の国鉄が運行中 止の風速を20メートルとしました。その後、国鉄は民営化。基準は鉄道各社が 決めるようになりました。 JR東によると、強風での運行基準は一般規制で、風速20メートルで警戒、 25メートルで徐行、30メートルで運行中止となっています。一方、通称「早 め規制」と呼ぶ、より厳しい基準では、15メートルで警戒、20メートルで徐 行、25メートルで運行中止となります。場所によって、どちらの規制になるの かは「各支社長が決める」といいます。・・・  ・・・同社は事故現場に一番近い風速計は、・・・その風速計は事故当時、風 速20メートルを観測していたといいます。
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余部事故以前の運行中止は風速25メートルでした。(これは、昨日の朝日新聞 夕刊に出ていました。) 赤旗の記事からは民営化後の大幅な規制緩和の実態がわかります。もし国鉄当時 のままの運行規制(風速20メートルで運行中止)が実施されていたら、この事 故は起こらなかったともいえるでしょう。 ちなみに朝日新聞の報道では、民営化はもちろん規制緩和が問題だという視点は まったく見られません。


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